便名 : 便名なし
日付 : 2024/12/xx
区間 : 羽田空港第3ターミナル(19:30)→千葉中央駅(20:54)
所要時間 : 01:24
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,500円(クレジットカード決済)
運行 : ちばシティバス
羽田空港発着の空港連絡バス路線の乗り潰しシリーズ。この羽田空港と千葉駅とを結ぶ路線は以前一度乗車したことがあるが、記事として起こすのは今回が初めて。
(事業者公式サイトはこちら)
スタートはいつも通りの羽田空港第3ターミナルで、この路線は6番乗り場からの出発。京浜急行バス、京成バス、東京空港交通、ちばシティバスの4社共同運行で、乗車する19:30発の便はちばシティバスの運行便。なお、ちばシティバスは2025年4月に京成バス千葉イーストに統合される予定。
京浜急行バスと東京空港交通の共同運行というのは割と珍しい印象があるが、羽田空港発着路線のうち渋谷、吉祥寺と今回乗車する千葉方面の3路線*1が共同運行になっているらしい。
バス停の列に並ぶと間も無く乗り場にバスが着車。車両は関東では最近あまり見なくなった一方で、京成グループにはそれなりに残っている三菱ふそうのエアロバスで、2列+2列の横4列に補助席の座席配置。
千葉方面行きは羽田空港から比較的距離が離れている(約60km)割に本数が多く、夕方以降は概ね30分おきに設定されている。成田空港と羽田空港、どちらにも行きやすい場所ゆえ、航空関係者の利用が多いんだろうか。
また、この路線の特徴として「急行」の設定があり、各停便は海浜幕張駅周辺のホテルに停車する一方で、急行便は立ち寄らないといった違いがある。一方、各停便は千葉みなと駅周辺を通過するのに対し急行便は停車するというように、経路も一部異なっている。なお停車停留所の数の割に所要時間は大きく変わらず、差は10分未満。
始発の第3ターミナルを出発する時点では空席多数だったが、第2ターミナル、第1ターミナルと進むにつれて座席が埋まりだし、最終乗車停留所の第1ターミナルに到着したタイミングでは電光掲示板に「満席」の文字が表示されていた。
思うに、空港連絡バスの「満席」は正座席の数が基準になっているようで、第1ターミナルでは「キャンセル待ち」なる運用がある模様。出発時刻直前になると補助席が開放されることがあり、場合によっては満席であっても乗車できることがある。
羽田空港から海浜幕張駅までの経路はごく単純で、空港中央入口から首都高速湾岸線に入って東関東自動車道に直通、湾岸習志野インターチェンジから一般道のルート。この日は首都高速の渋滞が激しく、小まめに車線変更をしながら進んだが、全体として流れが悪く徐々に遅延が拡大していった。
最初の降車停留所、海浜幕張駅には定刻から15分ほど遅れて到着、ここで数名の降車があったのち、国際大通り、メッセ大通りと走っていくと、マンション街の中にある次の幕張ベイタウンバス停では比較的多数の降車があった。
その後は京葉線の高架下を走り、検見川浜駅、稲毛海岸駅と連続して停車。定刻よりも遅延しているため検見川浜駅では千葉中央駅20:00発の羽田空港行きとタイミングが重複し、乗り場スペースを譲ってもらって先に降車取扱い。この路線、羽田空港行きの最終便の時間がかなり遅く、千葉中央駅22:00発まで便が出ている。
各路線とも一般道区間にはそれほど余裕時分を盛り込んでいないから、高速道路で生じた渋滞を挽回することはなかなか難しく、むしろ若干遅延が拡大して21:15頃JR千葉駅前のバス停に到着。
千葉駅からは5分ちょっと、21:20過ぎに終点の千葉中央駅に到着。駅前には道路がロータリー状になっている部分があり、この一角に到着した。以前は手前右側の高架下にもバス乗り場があって房総方面へ向かう高速バスの一部が発着していたようだが、千葉駅や千葉みなと駅発着に変わった今、このバス停を発着する高速バスは羽田空港行きのみ。
バスは全員の降車後もしばらくその場に停車し、忘れ物の確認なんかが行われていた模様。乗ってきた車両は運転席後ろの塗り分けが工夫されているから、ずいぶん窓が大きく見える。昔の車両には実際にこの部分の窓が拡大されていたものもあり、「サンダーカット」と呼ばれていたとか。
予定よりも少し遅くなってしまったが、千葉中央駅へ到着後、歩いて千葉駅へ向かいながら遅めの夕食を摂り、その後京成千葉線から京成本線のルートで都心へ戻った。
千葉駅からの場合、総武線快速から京急のルートの方が速達性は高いが、やはり乗換えがないというのがメリット。他方、海浜幕張駅の場合は電車の所要時間の半分程度で、速達性、利便性ともに優っているから、時間が合えば優先的に選択したい経路。やはり高速道路の出入口に近い停留所は強い。
というお話。