便名 : 便名なし
日付 : 2023/06/xx
区間 : 新球場・エスコンフィールド北海道(18:40)→新札幌駅(19:05)
所要時間 : 00:25
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 北海道バス
2023年シーズンに北海道北広島市に開場した「HOKKAIDO BALLPARK F.VILLAGE」こと「エスコンフィールド北海道」。一度訪れてみようということで、2023年6月に早速試合観戦に赴いた。
同球場への主要なアクセス手段ははJR千歳線の北広島駅から徒歩(約30分)のほか、同駅まで、JR千歳線・札幌市営地下鉄東西線の新札幌駅、JR函館本線野幌(のっぽろ)駅、新千歳空港までのシャトルバスが運行されているが、この日の復路は新札幌駅へ向かってみることに。ちなみにこの路線、試合のない日でも運行されているのが既存の球場とは異なるところ*1。
(公式のアクセス情報についてはこちら)
さて、球場から出発するシャトルバスは球場1塁側にある出入口「Coca-Cola GATE」正面にある交通広場からの出発。ゲートを背にして左手が北広島駅行き、右手手前に新札幌駅行き、その奥に野幌駅行き、新千歳空港行きの並びでバス停が設置されている。
余談ながら、この日は夜の飛行機で東京に戻る予定になっていたから、できれば新千歳空港へ直接向かいたかったのだが、球場から新千歳へ向かう最終便の出発は16:30とだいぶ早めの店仕舞い。それゆえ、ちょうど良い時間の便がなかった。現行の最終便の時間では試合終了まで観戦するのはなかなか難しく、これは今後改善が望まれるところ。
なお、恐らくご存じの方が多数だと思うが、直行バス以外で新千歳へ向かうのであれば北広島駅に向かうのが通常。新札幌駅に向かってしまえばかなり遠回りになることは念のため申し添えておく。例に漏れず、今回も酔狂でこのようなことをしている。
ほぼ満員御礼に近い状況だったこの日、球場コンコースからバス乗り場に目をやると試合終了直後からバス乗り場には長い行列が生成されていて、乗車まではおよそ45分から1時間を要する状況。あまりの混雑にしばらく球場内を散策してから列に加わったが、同じように考える観客が多かったか、その時点でも列の長さは大して変わりなかった。
なお、混雑を緩和するためか、一部飲食店などは試合が17時頃終了したのち、21時頃までは営業を続けているので、試合が終わってからも直ちに球場を出る必要があるということもなく、そこから食事をすることもできる。
ちなみに新札幌駅行きのシャトルバスは大阪バス系列の「北海道バス」と、地場の事業者である「エルム観光バス」の共同運行。運賃は大人片道400円で、バス運賃の支払いは事前購入の乗車券(現金購入のみ)もしくはVisaタッチ決済のみとこの点は少し不便。なお、券売機は乗り場近くに設置されている。
この北海道バスという会社は今回の新球場の開場に伴い球場隣接地に営業所を開設しているほか、関東での公式戦開催時にはチームの移動を同社と同じグループの「東京バス」が担当しているなど、磐石の協力体制と見える。
乗り場の話に戻ると、バスはひっきりなしに出入りしていて、常に2-3台が停車して乗車取扱いをして満席になるとすぐに出発といった状況で、少なく見積もっても20台以上の台数で運行されていた。車両は観光バスタイプの「エアロエース」や「エアロクイーン」のほか、路線バスタイプの「エアロスター」などが登板していて、まさに総力戦といった様相。車庫内には中国BYD製のバスがまとめて数台停まっていたが、充電中かなんかだろうか。
この日は4列ほど折り返しになっている状態の行列に加わったのが18:15頃で、バスに乗車したのが18:40頃。25分ほど掛かった訳だが、事前のアナウンスでは45分と聞いていたので思ったよりも順調といった印象を受けた。
今回乗車したのは北海道バスのエアロエース。先日赤羽駅から羽田空港まで乗車した東京バスの空港連絡バスと同様に、かなり派手目の内装。ちなみに球場から新札幌駅までは平常時で約20分から25分、渋滞すると40分ほど要することもあるとのこと。
(今回乗車したバスと同様の内装の「東京バス」についてはこちら)
バスは出発すると「ボールパーク通り」に出、突き当たりで道道1180号線に入り、北広島ロータリーを経由して国道274号線へ向かう。出発してすぐの進行方向右手には球場が見えているが、この両サイドに見える頑丈そうなコンクリート造の構造物が屋根の開閉時に屋根が走る部分。この日は夕方から夜にかけて屋根を開けたようで、のちにJRで空港へ向かうときに開けている途中の様子が車窓から見えた。
バスは突き当たりで左折し、日本ではまだ珍しいラウンドアバウトの「北広島ロータリー」に向かうが、この道路は2023年6月現在でまだ片側1車線。その先も国道に合流するまではほぼ一本道のため、試合終了直後はかなり渋滞している様子が見てとれた。それゆえ、もし先を急ぐようであれば現状はバスか歩きで北広島駅に向かうのが得策。ちなみにこの道路、現在拡張工事が実施中のようなので、次回訪れるともう少し流れているかもしれない。
ともあれしばらく国道を走り、千歳線と交差する手前で右折して厚別東通、その後厚別青葉通のルートで新札幌駅に到着。台数が多く降車場がなかなか混雑していて、到着してから実際に降車できるまでには約10分を要した。
新札幌駅にはJRのほか札幌市営地下鉄が乗り入れているから、札幌駅のほか、大通方面への移動も可能。地元住民はともかく、1分1秒を争うわけでもない観光客にしてみればバスの待ち時間さえなければ札幌ドームも新球場も札幌中心部への移動時間には大差ないような気がする*2。
ちなみに逆方向、新札幌駅から球場方向のバス乗り場は今回バスを降りた場所と同じで、新札幌駅南側の「出入口2」あたり。往路に新札幌駅を通過した際には乗車待ちの列が高架下に伸びていた。試合開始1時間30分前の行列は約100mほどで、ざっとした概算で約200人程度、待ち時間にしてざっくり約20分という塩梅だった。
ともあれ、今回は往路に北広島駅から徒歩、復路に新札幌駅バスを利用してみたが、現状は徒歩かシャトルバスで北広島駅に移動し、そこからJRで移動するのが一番スムーズなのかな、というのが所見*3。各手段をうまいこと活用して快適にアクセスしたい。
(北広島駅から球場への徒歩ルートはこちら)
というお話。