訪問日 : 2023/09/xx
愛称 : なし
首都圏にある空港といえば羽田空港•成田空港がよく知られているが、それ以外に定期便の発着する空港がもう一つあり、それが今回の調布飛行場。東京都の本土と離島を結ぶ地味ながらも大切な役割を担っている。
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この日は静岡県の熱海からジェットフォイルに乗って伊豆大島(岡田港)へ向かい、乗換えて新島まで辿り着いた。最終行程で新中央航空の定期便に乗り、この調布飛行場に到着した。
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調布飛行場は800mの滑走路1本のみでそれほど大きな規模の空港ではないが、出発地の新島空港同様になかなか立派なターミナルビルを構えている。現行の建物は2013年供用開始だそうで、同じ2010年代に開港した新石垣空港とどこか似たような雰囲気を感じる。ちなみに旧ターミナルはプレハブの建物だったらしい。

ターミナル内はガラスを多用した構成で、正面には駐機場と滑走路が見えている。席数が多く見えるが、奥は制限区域で出発待合室になっている。なお、ターミナル内にレストランは開設されていないが、ターミナルを出て南に向かい、守衛所を通った先にレストランが営業している。
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2024年現在、同空港を発着する定期旅客便を運行しているのはNCAこと新中央航空のみ。ドルニエ機を使用し、伊豆大島、新島、神津島、三宅島へそれぞれ定期便が就航している。調布飛行場の運用時間が朝8時30分から午後6時まで*1のため、基本的に運航は日中のみ。
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なお、伊豆諸島の中でも八丈島だけは未だANAが定期便を運航しているため、調布飛行場からの便は運航されていない。航続距離的には新中央航空の機材でも運航可能だと思われるものの、以前八丈島を訪れた際には150人以上が搭乗できるB737型機でも満席近かったことを考えれば、流石に機材が小さすぎるのかもしれない。

ターミナルの一角には、定期便が運航されている伊豆諸島各島の特産品の展示コーナーが開設されている。あまりやる気のないクリアケース背後のポスターが若干色褪せているあたり、公共施設っぽさが透けて見えている。

空港内唯一の物販施設である自動販売機では、離島の特産品も販売されている。伊豆諸島名物の「くさや」などもここで販売されていて、わざわざ島を訪れることなく主要な特産品を調達することも可能。ちょっとした旅行感覚で空港を訪れるというのもありかもしれない。

展望デッキへ出るとちょうど乗ってきた飛行機が次の便の出発に向けて準備中。2024年現在ではドルニエ機のみが定期旅客便に就航しているが、現在800m程度の滑走路でも離着陸が可能なより大型の機材「ATR42-600S」の開発が進んでいる。同機材は800m程度の滑走路でも約50名の乗客を乗せることができる計画で、これが実用化されれば発着する機材がもう一回りくらい大きくなることもあるかもしれない*2。いずれにしても、かつて8人乗りの「アイランダー」が飛んでいた頃からするとかなり進化を遂げている。
(「アイランダー」についてはこちら)
biketourist.hatenablog.comまた、一頃佐渡空港発着で開設予定の首都圏路線の就航先として当空港が取り沙汰されていたが、東京都外と当空港を結ぶ路線を開設しうるのか、という点を含めて今後の展開が興味深いところ。
空港敷地の一角にはやけに大きな建物が建っているが、これは総観客数50,000人を受け入れ可能な「味の素スタジアム」。通常のスタジアムと同様に建設すると空港の高さ制限に抵触するため、グラウンドは地面を掘り下げる形で設計されているとか。

飛行場へのアクセスに目を向けると、主要な交通機関はバスで、空港ターミナル前の「調布飛行場前」バス停を発着する調布駅、三鷹駅行きバスのほか、ターミナルから徒歩15分ほどのところにある「大沢コミュニティセンター」バス停から武蔵境駅、武蔵小金井駅(いずれもJR中央線)、狛江駅(小田急線)に向かうバスが発着している。ただし、路線によっては大きく運行間隔が空くか、そもそも本数が少ないというケースがあるので要確認。
また、もしバスの時間が合わないということであれば、西武多摩川線の多摩駅、もしくは京王線の西調布駅までそれぞれ約1-2km程度なので、歩いても20分程度でアクセスすることができる模様。武蔵境駅にしか出られない多摩駅へ向かうくらいなら、西調布駅へ向かった方が都心へのアクセスは良さそう。

本土から南の海上にある伊豆諸島を訪れるのに出発は内陸部の調布というのも不思議な感じがするが、飛行場までのアクセス時間を考慮しても飛行機は船より所要時間の点で優位なケースが多い。機体が小さく、飛行中はところによってそれなりに揺れるのが玉に瑕だが、一度くらいそんな経験をしてみるのも面白いかもしれない。
というお話。