日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】JR鹿児島本線・5376M/2196M(新八代/博多)


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便名 : JR鹿児島本線・5376M/2196M(普通列車)
日付 : 2022/08/xx
区間 : 新八代(21:13)→博多(00:16)
所要時間 : 03:03
乗車クラス : 普通車自由席(全席自由)
運行 : JR九州

熊本空港からバス「すーぱーばんぺいゆ」号でJR新八代駅に到着。まだ到着したばかりだが、ここから鹿児島本線で一気に博多まで北上する。

(ここまでの移動はこちら)

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件の「すーぱーばんぺいゆ」号は新幹線側の駅前ロータリーに到着する。JRは新幹線の駅舎と在来線の駅舎が分離されていて、在来線に乗車するには新幹線の駅舎を突き抜けて在来線の駅舎へ向かう。尤も、駅舎と言っても跨線橋に改札口がついている、といった感じ。

JR新八代駅 在来線

(@JR新八代駅) 在来線駅舎は新幹線駅舎のお隣

跨線橋を上ると在来線の改札口に到着。この時間帯は無人だが、在来線側にも窓口があって2023年2月現在では07:30-12:00の営業。なお、新幹線駅舎側に07:30-19:00営業の窓口が別途あるので、こちら側の窓口が閉鎖していてもさほど問題はなさそう。

JR新八代駅 在来線

(@JR新八代駅) そんな構造にして改札は思いの外立派

ここから出発する列車は多くが熊本、大牟田鳥栖行きだが、日に1本だけ更に先の博多行きの列車があり、今回はこれに乗車する。ちなみに当列車とは別に、熊本からは夕方に門司港行きの普通列車が設定されていて、熊本15:55発で門司港着は20:10の所要時間4時間超とこちらもこちらで最近珍しい長距離列車。

JR新八代駅 鹿児島本線上り 時刻表

新八代駅からの博多行きは1日1本のみ

新八代駅に到着した時点で21時を廻っていたから、ホームに到着すると間もなくして列車が到着した。列車は隣の八代駅始発で、多くの座席は空席のまま到着、幸い乗車駅から座席を確保することができた。

JR鹿児島本線 新八代駅

(@JR新八代駅) ここで見る「博多」はなんとも妙な感覚

座席は2列+2列で横4列の転換クロスシート。近頃JR九州では減便と共に座席を減らしたり、ロングシート化工事がされている車両が増え物議を醸しているが、幸いこの車両については従来通りの座席配置。

JR鹿児島本線 817系 座席

最近ロングシート化が進んでいる同車両

個人的にはこの車両くらいまでがJR九州にまだ余裕のあった時代に製造され、これ以降は徐々に迷走感が漂っているように見えているのだが、今後どうなっていくだろうか。

JR鹿児島本線 817系 座席

熊本に近づくにつれ徐々に乗客は増えてきた

新八代から熊本までは30分ちょっとで到着し、ここで3分停車し乗客が入れ替わった。少し時間が遅めということもあって、熊本以前、以後ともに全座席は埋まらない程度の混雑。

ここから先は以前「SL人吉」号で移動した区間を進む。それにしても電車とは速いもので、向こうは3駅停車、こちらは各駅停車だが、所要時間は今回の方が1時間ほど短い。

(「SL人吉」についてはこちら)

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長崎本線に合流する鳥栖までの間では途中、大牟田西鉄筑後船小屋九州新幹線、久留米で九州新幹線久大本線に接続している。このうち最も手前の、22:43に到着する大牟田からの西鉄は天神までの終電が既に出発済で、この日中に行けるのは西鉄柳川まで。

大牟田から先はこの列車が鹿児島本線の最終列車になり、次の接続駅、筑後船小屋の到着は23:02。なお、同駅から博多方面に向かう九州新幹線は4分前の22:58に出発しており、同駅で乗換えることはできない。新幹線から在来線の乗換えのほうが可能性は高く、在来線から新幹線へ乗換えるダイヤ設定をする意義はないということなんだろう。

3つ目の接続駅、久留米には23:19に到着。ここでは3分の待ち合わせで久大本線の最終、筑後吉井行に乗換えることができる。ちなみに筑後船小屋から久留米までは新幹線で7分だが、在来線でも17分しか掛からなかった。返す返すも新幹線の博多から熊本の間は少し駅を少なくしてもよかったような。

ともあれ列車は23:29に鳥栖駅に到着し、ここで21:56に早岐駅を出発した佐世保線長崎本線普通列車(4954M)と連結。なお、特急列車は既に最終が出発した後なので、八代発のこちらの列車は一度も追い越されることなく終点に向かう。

JR鹿児島本線 817系 座席

下り列車はまだ数本が残っている

なお、逆方向についてはまだ何本か列車が残っていて、鹿児島本線であれば久留米駅長崎本線であれば肥前山口(現 : 江北)駅までは到達可能。思ったよりは遠くに行ける。

JR鳥栖駅 鹿児島本線上り

(@鳥栖駅) 特急列車も1本残っている

元々の2両に早岐からの2両を連結して列車は4両編成になったが、さすがにこの時間、終電で博多へ向かうというニーズはそれほど多くなく、車内は1両に数人といった状況。

JR博多駅 在来線ホーム

(@JR博多駅) すでに電源を落とした新幹線車両

23:59に水城駅を出発すると日付が変わり、00:16に終点博多駅に到着。博多駅発の終電は00:13発の南福岡行が最後で、発着合わせても今回乗車した博多行きが旅客列車としては最後。新幹線ホームはまだ煌々と灯りが点っていたが、車両は既に電源が落とされて店仕舞い済。新幹線というと基本的に車庫で夜明かしするのかと思っていたが、これを見るにそういう訳でもなさそう。

余談ながら、この列車の面白いところは管轄の異なる2つの支社の車両が連結されるところ。手前が熊本地区の車両で、奥側が長崎地区の車両。車両そのものは一緒だが、車両側面のステッカーの色が地域ごとに異なっている。

JR博多駅 在来線ホーム

(@JR博多駅) 手前が熊本地区、奥が長崎地区の車両

翌朝は早々に東京に戻る日程にしていたから、早々にホテルに向かった。

(当日宿泊したホテルがこちら)

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