日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】リレーかもめ57号(博多/武雄温泉)


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便名 : リレーかもめ57号
日付 : 2023/12/xx
区間 : 博多(20:00)→武雄温泉(21:03)
所要時間 : 01:03
乗車クラス : 普通車指定席
運賃 : 2,200円(事前クレジットカード決済)
運行 : JR九州

福岡での数日間の用事を終えて、佐賀県嬉野温泉へ移動。西九州新幹線を使っても良かったが、ことのほか嬉野温泉駅に停まる列車が少なく、武雄温泉駅から路線バスで向かうことに。

ともあれ、やって来たのはJR博多駅。今回は20:00発の「リレーかもめ57号」に乗車するため、事前にインターネットで「九州ネットきっぷ」を購入しているのだが、同社は2023年12月現在でチケットレスに対応しておらず、乗車前に必ず自動券売機か窓口への立ち寄りを要する。その受取箇所も数が少なく、混雑時には10分以上要することも。

JR九州に限った話ではないが、JR各社はサイトが使いづらかったり、受取方法に問題があったり*1と、インターネット経由の販売がどうにも上手くない。JR九州では2024年度にようやくQRコードを利用した乗車方法が使えるようになるようなので、ようやく少しは改善されるんだろうか。現在は代替の効きづらいビジネスをしているから許されているというか、諦められているようにも思える。

JR博多駅 駅構内の案内看板

JR博多駅/ 「JR九州ネットきっぷ」受取箇所の案内が追加されていた

2022年9月の西九州新幹線開業以降、博多駅からの最終は22:07発のリレーかもめ63号で、乗車するのはその最終から2本前の列車。ちなみに最終列車から武雄温泉で新幹線かもめ63号に乗換えると、終着の長崎駅到着は23:39。新幹線開業前よりも出発が3分、到着が21分繰り上がっている。尤も、乗換えの手間を考えるとどっちが良いかは悩ましいところ。


(在来線時代の乗車記録はこちら)

biketourist.hatenablog.com

JR博多駅 駅構内の電光掲示板

JR博多駅/ 長崎行き最終は22:07発

出発20分ほど前にホームに上がるとすでに列車は入線していて、ドアを閉めて車内整備中。比較的ホームに余裕があるのか、博多駅発の長崎方面行き特急列車はだいぶ早い時間からホームに停車していることが多いような。

列車は元「つばめ」号で活躍していた787系車両。「リレーかもめ」号は新幹線との乗換駅である武雄温泉までの運転だが、かつて鹿児島本線を走っていた「リレーつばめ」号同様、最終的な行先である長崎を表示している。

JR博多駅 リレーかもめ57号 列車外観

JR博多駅/ 列車は乗換後の行先を表示している

ホーム上には自由席券売機が2台設置されているが、昨今のインフレの影響もあり、かつてと比べれば特急料金がだいぶ値上がりしている。昨今JR九州の通勤電車事情がだいぶ劣悪だとはいえ、博多から30km足らずの鳥栖までの自由席特急料金が750円というのは普段使いするには少し気合いの要る金額。

JR博多駅 ホーム上の自由席券売機

JR博多駅/ 特急料金の高騰が著しい

出発5分前にドアが開いて乗車開始。今回は指定席車両のうち、4号車を選択。この車両はかつてビュッフェとして使用されていて、2000年代初頭のリニューアルによって座席が設置されたのだが、荷物棚が設置されていない分他の車両よりもシートピッチが広めに確保されている。

この車両の座席は「白いかもめ」車両のシートと同様なので、座席の出来は通常車両の方がこなれている。それゆえ座席の点では一長一短あるのだが、空間の広さを優先してこの車両を選ぶというのもありかもしれない。

リレーかもめ57号 787系 普通車指定席(4号車)

リレーかもめ57号/ 787系の4号車は仕様が異なる

天井はビュッフェ車両時代のままのドーム型で残されている。なお、一旦は完全に消滅してしまったビュッフェ車両だが、定期列車ではないものの2020年代に入って「36ぷらす3」で復活している。

(「36ぷらす3」についてはこちら)

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リレーかもめ57号 787系 普通車指定席(4号車)

リレーかもめ57号/ 天井の高さが特徴的

座席に背面テーブルは設置されておらず、代わりに「TSUBAME」のロゴが掲げられている。メンテナンスの苦手なJR九州らしく、革が擦り切れてしまっているのはご愛嬌。ちなみにこの座席が設置されているのは4号車の半分ほどで、残りの半分には半個室の座席が設置されている。

(半個室部分についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

 

リレーかもめ57号 787系 普通車指定席(4号車)

リレーかもめ57号/ いまだに「TSUBAME」ロゴが残っている

指定席はあまり途中駅での乗降はなく、殆どの席が埋まった状態で終点の武雄温泉駅に到着。乗換え時間は3分しかないが、対面であればこの程度で充分なようで2分ほどでホーム上には誰もいなくなった。

なお、新幹線と接続する在来線特急に武雄温泉駅から乗車する場合、在来線側の改札口ではなく、新幹線側の改札口から入場する必要がある。この点はあまり明確に記載されていないから、間違えないようにご注意を。在来線側で列車を待っていると乗り遅れてしまう。

JR武雄温泉駅 リレーかもめ57号と新幹線かもめ57号

JR武雄温泉駅/ 2分ほどで乗客は新幹線に乗換完了

今回はここからJR九州バスの一般路線バスへ乗換えるから改札口へ。新幹線への乗換えホームに到着する列車からそれ以外の在来線へ乗換える場合も、一旦改札口を出て在来線側に入り直す必要がある模様。

ちなみに同駅には駅弁ランキングでも上位に位置する「カイロ堂」がある。乗換えの際に少し時間を長めに取って、同店へ立ち寄ってみるというのも良いと思う。


(「カイロ堂」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

JR武雄温泉駅 新幹線側改札口前

JR武雄温泉駅/ 在来線は便によって改札口が異なる

コンコースには在来線特急分の電光掲示板も設置されているが、新幹線用よりも1回りサイズが小さくコンパクトにまとまっている。この時点で博多方向に向かう列車は後2本残っていて、うち最終のリレーかもめ64号については博多を越えて門司港までの運転。終着の門司港に到着するのは00:52と、昨今の終車繰り上げの風潮の中ではかなり遅くまで頑張っている。

JR武雄温泉駅 新幹線側駅構内の電光掲示板

JR武雄温泉駅/ 新幹線よりも一回り小さい在来線の案内

乗換え先の路線バスは武雄温泉駅南口から21:12発。以前「武雄市図書館」を訪れた際にはまだ工事中だった駅前だがここ1年ほどの間でだいぶ整備が進んだようで、駅前広場には大きな「TAKEO」のロゴがディスプレイされていた。

(「武雄市図書館」についてはこちら)

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JR武雄温泉駅 新幹線側駅舎外観

JR武雄温泉駅/ 前回来訪時よりもだいぶ整備が進んでいた

のんびりしているうちにバスの出発時刻が迫ってきたので、急いでバス乗り場へ移動、この日の最終目的地の嬉野温泉駅へ向かった。

というお話。

*1:今回これから訪れる予定の嬉野温泉駅には指定席券売機が設置されていないが、みどりの窓口は非営業時間帯があり、例えば始発や最終列車の直前に指定席特急券を受け取ることができない運用になっている。