便名 : みどり38号
日付 : 2022/09/xx
区間 : 佐世保(14:38)→肥前山口(15:41)
所要時間 : 01:03
乗車クラス : 普通車自由席
運行 : JR九州
長崎空港からバスで佐世保駅前のバスターミナルに到着、駅から10分ほどのところにある「ビッグマン」で昼食を摂り、佐世保駅に戻ってきた。
(ここまでの移動はこちら)
ここからは長崎を目指すのだが、乗換なしでアクセスできる大村線経由ではなく、遠回りして一旦肥前山口(現 : 江北駅)駅を経由するルート。乗換駅の肥前山口駅まではみどり号を利用する。
列車の折り返し時間は比較的短く、14時30分ちょっと前に博多からのみどり号が佐世保駅に到着。降車が完了すると車内清掃が始まり、出発5分ほど前に乗車できるようになった。今回乗車するみどり号は4両編成で、佐世保駅時点で最後尾の車両は自由席。今回はこの車両の最後列座席に着席。
みどり号は途中の早岐駅でスイッチバックするような運行体系になっていて、出発時には最後尾の車両が10分ほど走ると先頭車両になる。それゆえ、座席は最初から早岐駅から先の進行方向に合わせてセットされていて、佐世保駅から10分ほどは逆向き走行。
よく窓を見ると、上部がシートとテープで補修されている。大きなガラスゆえ、修理するのも結構なコストが掛かるのかもしれないが、ちょっと目立つような。この車両も気づけば30年選手とそれなりに年代物で、引退までこのままなのかもしれない。
早岐駅では10分弱停車し、その間にハウステンボス駅始発のハウステンボス38号と連結。隣のホームからは佐世保駅に向かう普通列車が出発していった。この車両、前面の縁が点灯できるようになっているが、コスト削減のために点灯されなくなったらしい。余計な装飾よりも車内に力を入れてもらいたいものだが…。
こちらの車両は国鉄末期からJR初期の座席が使用されていて、ハズレ多めのJR九州の座席のなかでは比較的まともなほう。何も手を加えていないほうが快適というのも何ともはやJR九州らしい。
佐世保線内は基本的に単線で、所々で行き違い待ちのために途中停車。日に日に派手になっていくハウステンボス号、オレンジになってから数年経つが、どうしてオレンジなんだろうか。前頭部に謎のグリルが設置されるのが最近のJR九州というか、水戸岡氏の作品によく見られる傾向。
佐世保から約30分で有田焼でお馴染みの有田に到着。佐世保から有田までは2経路あって、そのもう一つが西松浦半島を大きく廻る松浦鉄道。実用性には乏しいが、以前そのようなルートで実際に移動したことがある。それにしても、比較的高頻度で特急列車が走っている路線とは思えないほど、線路には雑草が生い茂っている。
(当時の記録がこちら)
その有田駅から15分ほどすると進行方向右手に真新しい高架橋が近づいてきて、武雄温泉駅に到着。ちなみに今回訪れた2022年9月は西九州新幹線が開業する直前で、武雄温泉駅の在来線ホームのうち最も新幹線側のホームは対面乗換えのための工事中。
余談だが、同駅には駅弁の評判の高い「カイロ堂」の店舗がある。新幹線の対面乗換えの3分では購入できないから、途中下車をしてみるのもよいかもしれない。
(「カイロ堂」についてはこちら)
武雄温泉駅を出発すると降車予定の肥前山口駅までは目と鼻の先。速達化のため一部が複線化工事が実施されたが、当時はまだ供用されておらず途中の高橋駅で行き違いのため再度待ち合わせ。ここで行き違った列車もハウステンボス号カラーの車両だが、この列車はハウステンボスには行かず、みどり号としての運用の模様。
未供用の複線区間もそれほど速度は上がらないまま走っていくと、ほどなくして進行方向右側から長崎本線の線路が近づいてきた。まもなくして今回の降車駅、肥前山口駅に到着。
同駅は留置線があるような比較的大きな規模の駅ではあるものの、全列車が停車する訳ではなく、かもめ号の速達列車は通過。かもめ、みどり、ハウステンボスの各特急列車のうち約半分ほどが停車するイメージ。
肥前山口駅到着時点では自由席がびっしり、という感じではなく、ぽつぽつ空席が見られる状況。降車してしまったからその後の状況は分からないが、前回の経験からすると恐らく次の停車駅の佐賀駅で大量の乗車があるはず。
ともあれ肥前山口駅で降車。ここでは10分弱の待ち合わせで長崎行きの特急「かもめ」に乗換え。次の列車は降りたホームの反対側からの出発で、階段の昇降をしなくてよいのが楽で嬉しい。
この日が「肥前山口駅」としては最後の利用。尤も、これまで同駅に降りたことはなかったような気もする。個人的には「江北」よりも「肥前山口」の方が圧倒的にしっくり来るのだが、時が経てば慣れてくるだろうか。