日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】ホームウェイ89号(新宿/大和)


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便名 : ホームウェイ89号
日付 : 2023/03/xx
区間 : 新宿(21:20)→大和(22:04)
所要時間 : 00:44
乗車クラス : 普通車指定席(全席指定)
運賃 : 1,080円(事前クレジット決済+交通系ICカード)
運行 : 小田急電鉄

翌日が神奈川スタートの比較的朝の早い日程で、出張先から自宅に帰って翌日改めて出るというのもどこか面倒で前泊することに。

東北方面からの新幹線で東京駅に到着して中央線に乗換え、やってきたのは新宿駅。調べてみると、ちょうどいい時間に展望席つきの特急「ホームウェイ」号がいたのでこれに乗っていくことにした。

新宿駅小田急線ホームは2層になっていて、上層階が特急•急行、下層階が各駅停車の構造。このうち上層階JR側のホームは特急専用になっていて、ホーム小田原方の先端部分には初代から現在までのロマンスカーのラインナップが描かれている。

小田急新宿駅 特急専用ホーム

新宿駅/ 現在定期で走っているのはEXE,MSE,GSEの3車種

21:10前に折り返し藤沢行き「ホームウェイ89号」となる車両が到着。日中のロマンスカー「さがみ」や「えのしま」といった系統別の名称が付いているが、夕方夜間に運転される列車については行き先がどこであれ「ホームウェイ」で統一されている。ちなみに朝ラッシュ時に運転される上り列車については「モーニングウェイ」という列車名。

小田急ロマンスカーは日によって使用される車両が異なる列車が多いが、この列車については基本的に展望席つきの車両で運転されるらしく、最新型の「GSE」がやってきた。

小田急新宿駅 GSE ホームウェイ号

新宿駅/ 赤い車体が印象的な「GSE

GSEは2018年に登場した、2023年時点では最新型のロマンスカー。これまで小田急の展望席つきロマンスカーは連接構造で製造されてきたが、この車両は一般的なボギー台車構造に改められている。

デザインは白いVSE、青いMSEと同様に岡部憲明氏によるものだが、これまでの車両と比較して大幅に窓が拡大されている。前面は元より側面についてもぱっと見で窓が大きくなったのが判る。近頃の作品ではやたらと窓を狭めたがる水戸岡氏とは真逆の発想。

小田急新宿駅 GSE ホームウェイ号

新宿駅/ "Graceful Super Express"の略なんだとか

それほどホームの多くない新宿駅にも関わらず停車時間には比較的余裕があり、発車時刻10分前の21:10過ぎには乗車開始。先頭車両には一見すると2箇所扉があるように見えるが、車両中央にある扉は乗降では利用せず、車両端の扉から乗り込んだ。

小田急新宿駅 GSE ホームウェイ号

新宿駅/ 江ノ島線小田原線ともに「ホームウェイ」号

列車は単一クラスで全て普通席。座席は板のようだったVSEやMSEと比べると少し厚みを取り戻したらしい。なお、座席肘掛け下部にはコンセントが1口設置されている。

(「MSE」の座席についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

 

小田急 GSE ホームウェイ89号 車内

GSE車内/ VSE,MSEよりは厚みのある座席

車内で利用できるWi-Fiは2種類で、インターネットに接続せず前面展望なんかを放映しているものと、一般的なインターネット接続サービスが提供されている。

前座席背面にテーブルはないので、PCを利用する場合は脚の上か、肘掛けに格納されているミニテーブルを利用するかたち。そのほか、ペットボトル置き、傘ホルダーと鞄掛けが設置されている。

小田急 GSE ホームウェイ89号 車内

GSE車内/ ペットボトル置きが設置されているのは珍しい

比較的乗車率は高く、周囲のほぼすべての座席が埋まって新宿駅を出発。降車する大和駅までの所要時間は44分で、これは同時間帯に走る、停車駅が倍ほど多い快速急行と全く同じ所要時間。それゆえ速達性というよりは快適性に重きを置いた列車という感じ。

出発から約20分の新百合ヶ丘、約35分の相模大野で半分ほどが降車し、江ノ島線に入った頃にはだいぶ座席に余裕が見られるようになった。比較的のんびりした速度で走り続け、定刻通り大和駅に到着、今回はここで下車し各駅停車に乗換えた。

小田急 GSE ホームウェイ89号 展望席

相模大野駅/ 展望席は圧倒的な窓の大きさ

新宿から新百合ヶ丘、相模大野までであれば特急料金は450円(チケットレスの場合)と、割に気軽に利用しやすい価格。小田急は比較的混雑が激しいイメージがあるから、30分程度であっても座れるのであれば価値ある投資のような気がした。

というお話。