日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【日本のごはん】42.板鼻館(群馬県)


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日時 : 2022/08/xx
場所 : 群馬県安中市
予算 : 1,000円-2,000円/人
滞在時間 : 約30分

かつ丼」といえばとんかつを卵でとじたものが丼に載っているというのをイメージされる方も多いと思うが、新潟の「タレカツ丼」や長野•福井•福島の「ソースカツ丼」、岡山の「デミグラスかつ丼」のように変わり種も多く存在する。今回は群馬の変わり種「タルタルかつ丼」のお店を訪れた。

(外部サイトによる店舗情報はこちら)

tabelog.com

■地図情報

やってきたのはJR信越本線安中駅。駅の南側には東邦亜鉛の工場(精錬所)があり、山に張り付くように広がる様子はなかなか壮観。同社は亜鉛製品について国内で約20%のシェアを有しているんだとか。

JR信越本線 安中駅前の東邦亜鉛工場

安中駅前/ 山の斜面に沿って工場が広がっている

お店は安中駅群馬八幡駅の中間くらいにあり、今回は安中駅から川を渡り、住宅地の中を約2kmほど歩いて到着。歩いて3分ほどのところに「富岡新道入口」という群馬バスのバス停もあり、帰りはこれを利用したが、日に3往復しか運行されていないようなのであまり使い勝手は良くなさそうな。

ちなみに店舗脇の道を少し行ったところに数台分の駐車場があり、一般的には車でアクセスすることが多そう。かくいう私も初めて訪れた際は車でアクセスした記憶がある。

群馬県安中市 板鼻館 店舗外観

店舗外観/ 一見すると旅館のようにも見える店構え

昔ながらの形板ガラスが嵌ったドアを開けて入店。前回は休日の日中で混雑していたが、この日は夕方少し早めの時間ということもあり先客はいなかった。ちなみに「タルタルかつ丼」というのは群馬全域に見られるものではなく、あくまでこのお店の名物といった感じ。他のお店で提供されているところは少なくとも私は見たことがない。

群馬県安中市 板鼻館 店舗外観

店舗外観/ 懐かしい形板ガラスが嵌っている

建物の外観もレトロなお店だが、内装も内装で雰囲気を感じる。流石にテレビは液晶がケースに入っているんだと思うが、それ以外は自然とアンティーク化したような感じ。「だるま」が置いてあるところがこの辺りらしい。

群馬県安中市 板鼻館 店舗内

板鼻館の店舗内/ 2世代くらい前の「食堂」といった感じ

営業時間は11:00から途中2時間の昼休憩を挟んで20:00までで、メニューは丼ものと麺類が中心。どうやらテイクアウトもできるようで、食事中には車で取りに来ている人の姿も見られた。

群馬県安中市 板鼻館 メニュー

板鼻館/ メニューは丼と麺物が中心

注文してしばらくすると先に小皿が到着。ここにはゆで卵とソース、もんじゃ焼きのヘラのようなものがセットされていて、丼が提供されるまでの間に卵を崩しておくシステム。とんかつ屋でごまを擦りおろしたことはあるが、卵を崩すのはこのお店くらいでしか経験がない。

群馬県安中市 板鼻館 カツ丼のタルタルソース

板鼻館/ タルタルソースは自分で仕上げる

テレビを見ながら卵を崩していると程なくして丼が到着。久々に訪れたということで今回は「全部乗せタルタルカツ丼」を選択した。甘めのタレがかかったとんかつ(ロース、モモ、ヒレ)、エビフライ、帆立フライ、カキフライが載っていて、なかなかのボリューム。

群馬県安中市 板鼻館のカツ丼

板鼻館/ 全部乗せかつ丼(1,900円)

揚げ物が多くなかなかご飯に辿りつかずお新香の皿に避けたりしながら食べ進め、無事完食。なかなかアクセスしづらく頻繁に来るわけにも行かないが、こちらのお店は時々無性に食べたくなる中毒性がある。

前述の通り、帰りは「富岡新道入口」バス停からバスで高崎駅に向かい、そこから東京に戻った訳だが、日に3本しかないバスはなかなか来ず、果たしてバスは本当に来るだろうかと若干心配になったほど。ともあれ、10分ほど遅れて到着したバスは交通系ICカードが利用可能で、約30分ほどで高崎駅に到着した。

群馬県安中市 富岡新道バス停

富岡新道バス停/ バスはあまり本数が多くない

わざわざここだけを訪れるというのはなかなかしんどいかもしれないが、軽井沢で買い物して東京へ戻る途中や、富岡製糸場を見学したついでに少し足を延ばして、という感じで訪れてみるのも良いかもしれない。

というお話。