便名 : 便名なし
日付 : 2022/12/xx
区間 : 内宮前(13:00)→伊勢市駅前(13:19)
所要時間 : 00:19
乗車クラス : 普通席(全席自由)
運賃 : -(企画乗車券利用)
運行 : 三重交通
名古屋から「伊勢志摩ライナー」で伊勢市駅に到着し、外宮(げくう)→内宮(ないくう)と参拝した。「おかげ横丁」は結構な混雑で立ち寄るのを断念し、宿に向かうべくバスで伊勢市駅へ戻ることに。
(名古屋駅から伊勢市駅までの移動はこちら)
内宮から伊勢市へ向かうバスは定期便が時間当たり2-3本が設定されていて、それ以外に混雑時は臨時便が運行される模様。今回利用したのは途中の停車停留所が絞られた「特急外宮内宮線」という便で、「神都ライナー」という名称が付けられている。
(運行事業者公式サイトはこちら)
バス停は「おかげ横丁」の裏手、「乗合自動車内宮前驛」の建物前。この建物は案内所になっていて、切符の販売や待合室の機能を担っている。
乗り場は3箇所あり、鳥羽方面に向かう「CANバス」、伊勢神宮近辺の路線バス、宿泊観光施設のVISON(ヴィソン)へ向かう路線などが発着している。
2022年12月当時はここから「津なぎさまち」にある港までの連絡バスがあり、これが中部国際空港行きの船に接続していたのだが、利用者の低迷に乗務員不足が重なり、2023年10月のダイヤ改正で休止されてしまい、現在は運行されていない。
同バス停付近はバスの待機場を兼ねているようで、結構な台数のバスが停車していた。このうち後方に停まっていたのは「神都バス」と名付けられた路面電車型の車両。昭和36年に廃止された路面電車のうち、最後に導入された車両を模して製造されたんだとか。そういえば、日光にも同じようなバスがいたような。
(「神都バス」についてはこちら)
あいにくこのバスとは時間が合わず乗車する機会がなかったが、今回乗車する「神都ライナー」も少し変わった車両での運行。やって来たのはいすゞ自動車の「エルガデュオ」で、2両つなぎの連接バス。これまで連接バスというと海外製の車両が一般的だったが、2019年に純国産としては初の連接バスとして登場したのがこの車両なんだとか。
車両が2両になったからといってそれほど座席が増えた訳でもないが、乗車定員は単車の約80名に対して連接バスでは約120名と1.5倍になっている。単に同じ車両を2両つないでいるわけではないから、2両つないだからといって定員が2倍になる訳ではない。
ちなみにこの連接バス、エンジンは後部車両にあって運行時は後ろから押されるような形で走行する。それゆえ「けん引」ではないことから、けん引免許ではなく通常の大型免許で運転できるのだそう。
ともあれ、バスは内宮前を出発すると、神宮会館前、猿田彦神社前を経由して伊勢市駅前に到着。運賃は470円と少し高めだが、近鉄が発売している「まわりゃんせ」がここでも利用できる。伊勢志摩観光を一手に担う同社だからできる芸当とも言える。
(「まわりゃんせ」についてはこちら)
バスはここで乗客を入れ替えると、この先外宮前、五十鈴川駅前を経由して内宮前に戻るというルートで運行される。尤も、外宮前までは参道を歩いて5分と掛からないから、バスに乗るほどではないかもしれない。
ところで降りてみて気づいたが、バスには鉄腕アトムのラッピングがされていた。調べてみると、KIOXIAが手塚作品のキャラクターをAIで生み出す、というプロジェクトに挑戦したようで、その関連のラッピングらしい。
この先は賢島方面へ向かうのだが、あいにく窓口が混雑していて13:34発の特急列車は間に合わず。とはいえ本数は豊富にあり、約20分ほど待って13:55発の特急に乗って賢島駅へ向かった。
というお話。