日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】東京BRT幹線ルート(新橋/国際展示場)


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便名 : 便名なし
日付 : 2023/08/xx
区間 : 新橋(08:29)→国際展示場(08:45)
所要時間 : 00:16
乗車クラス : 普通席
運賃 : 220円(交通系ICカード決済)
運行 : 東京BRT

いわゆる「臨海副都心に用事があり、早朝に現地へ向かう日程。やって来たのはJR新橋駅で、ここから2020年秋に開業した「東京BRT」で国際展示場駅へ向かう。

JR新橋駅 ステンドグラス

JR新橋駅/ 「鉄道発祥の地」らしいステンドグラス

BRTのバス乗り場はJR新橋駅から少し離れたところにあり、現状では案内が少し不足している印象がある。具体的には、JR新橋駅から都営浅草線新橋駅の改札前を抜け、そのまま直進していくと東京BRTのバス乗り場前にあるエレベーターがあるのだが、アイコンがかなり小さく、注意していないと見逃してしまうかもしれない。

新橋駅 東京BRT乗り場 エスカレーター

新橋駅/ 都営浅草線改札の先へ進むとエレベーターがある(奥の磨りガラス)

階段は併設されておらず、やむ無くエレベーターで地上に上がるとバス停目の前に出たが、若干迷って時間をロスしていたことが響き、バス停に到着するや否やバスが出発していってしまった。尤も、目的地へ着くべき時間にはまだ1時間以上の余裕があり、バスの時間をあまり調べずに着いたから乗り遅れたという感じでもなかったが。

そういえば、どういうわけか新橋駅近辺のバス停は都営バスにしても東京BRTにしても「駅」がつかず、単に「新橋」。駅から少し離れているせいだろうか。

東京BRT 新橋バス停

新橋バス停/ エレベーターを上がると目の前にバス停

同バス停から出発するのは国際展示場駅に向かう「幹線ルート」と途中の晴海エリアを経由して豊洲市場止まりの「晴海•豊洲ルート」の2路線。時刻表を見ると両路線は交互に出発していて、先ほど目の前で出ていったのが「幹線ルート」だったらしい。バスは概ね20分に1本のペースで運行されていて、20分ほど待ちぼうけ。

東京BRT 新橋バス停 路線図•時刻表

新橋バス停/ ここを発着するのは2系統

バス停の近くには見る限りコンビニエンスストアなんかもなさそうで、時間を潰すとなるとタリーズコーヒーくらい。ただ、次のバスまでの20分弱となれば立ち寄るにも少し時間が短く、何だかんだバス停の前で突っ立って待っていた。

ゆりかもめ」の軌道下にあり少し薄暗いバス停だが、連接バスも運行されているため、バス停は通常のバス2台分以上の長さが確保されている。

東京BRT 新橋バス停

新橋バス停/  単車であれば2台以上停車できそうな長さ

同路線は京成バスとその完全子会社である東京BRTによる共同運行。先ほど乗り損ねたバスはごく一般的な路線バス車両だったが、乗車する便は連接バス車両による運行。かつては連接バスというと海外メーカーの車が多かったが、どうやらこの路線は国産の連接バス(いすゞ•エルガデュオ)が使用されている。

座席は前方向き、横向き、ボックスシートと様々な種類が組み合わされた複雑な配置。車両の長さの割に座席が少ないような印象があったが、調べてみれば同路線を走る単車の燃料電池バス車両(SORA)と比べると13席しか変わらない模様。勿論車体が長い分、立席も含めた乗車定員という意味では大きな違いがある(単車77 名に対し連接車113名)訳だが。

ちなみに連接バスというのは駆動輪が後部車両にあり、後ろから押すような形で進んでいる。後ろに荷物を積んでトラクターで引っ張る貨物車とは少し違った構造。

東京BRT 連接バス エルガデュオ

東京BRT/ 座席数は単車のバスとそれほど変わりない

連節部の上方には小さな液晶があり、次の停留所の案内のほか、BRTのメリットについて広告がされていた。「本格運行に向けて準備中」とのコメントがあるように、現在はまだプレ運行。令和4年度以降のどこかのタイミングで本格運行に移行した際には、現在の3倍以上の便数が予定されているらしい。

(東京都都市整備局の案内はこちら)

www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp

東京BRT メリット

東京BRT/ 本格運行の移管は若干遅れ気味

新橋を出発するとバスは程なくして環二通りに入り、国際展示場駅近くまでひたすら道なりに進む。途中の停留所も「勝どきBRT」「豊洲市場前」「有明テニスの森」しかなく、国際展示場までの所要時間はものの16分ほど。

有明テニスの森」で乗客の半分以上が下車し、終着の「国際展示場」にはほぼ定刻の08:46に到着。「国際展示場」とは「東京ビッグサイト」のことだと思うが、バスは構内には入らずりんかい線国際展示場駅のロータリー、しかも駅舎から一番遠いあたりに到着する。頑なに「駅」を冠さないのは何かこだわりがあるんだろうか。

東京BRT 国際展示場バス停

国際展示場バス停/ 連接バスいすゞ

ともあれ、快晴で気持ちは良いが容赦ない暑さの国際展示場駅に到着。目的地は駅にほど近いところで、徒歩で移動した。それにしても同駅周辺はカフェやレストランの類が少なく、昼食を取るのにはなかなか難儀したので、必要に応じてコンビニ等で食糧調達してから目的地へ移動した方が良いかもしれない。

りんかい線 国際展示場駅 駅舎外観

国際展示場駅/ BRTは駅舎から最も遠い辺りに乗り場がある

参考までに、同じ新橋を起点とする「ゆりかもめ」は国際展示場駅に隣接する有明駅まで約25分。本数は圧倒的に「ゆりかもめ」の方が多いが、所要時間が10分短い東京BRTもなかなか捨てがたい。また、BRTよりも更に本数が少ないものの、東京駅から同駅を経由しビッグサイト構内、東京港フェリーターミナルを結ぶバス路線もあるので、うまく使い分けるとなお便利かもしれない。

(JRバス関東の路線バスはこちら)

biketourist.hatenablog.com

というお話。