日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】水戸•日立-羽田空港線(羽田空港(第2)/日立駅中央口)


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便名 : 便名なし
日付 : 2024/07/xx
区間 : 羽田空港第2ターミナル(16:45)→日立駅中央口(20:28)
所要時間 : 03:43
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 4,300円(クレジット決済)
運行 : 茨城交通

羽田空港発着の空港連絡バスをあちこち乗り潰し。今回乗車したのは羽田空港から茨城県を縦断し、茨城県福島県との県境に近い日立駅までを結ぶ路線。群馬県、栃木県へ向かう路線はすでに乗車したことがあり、北関東方面の路線は今回の乗車で一通り制覇。

(群馬県、栃木県方面の路線はこちら)

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こちらの路線、往路と復路で運賃が異なるという特徴があり、羽田空港発は4,300円で固定されている一方で、日立駅発は出発時刻が早朝になればなるほど運賃が高くなる。尤も、始発便は日立駅を02:45発(羽田空港第2ターミナルに06:05着)で、これを早朝と呼ぶのかどうかは若干怪しいところがあるが。


(事業者公式サイトはこちら)

www.ibako.co.jp

さて、出発は羽田空港の第2ターミナル。せっかくだから始発バス停から乗車したかったが、前の予定が終わって急遽乗車することにした関係で第3ターミナルから乗車するのは時間的に厳しかった。ちなみに今回乗車する第2ターミナル16:45発の便がこの日の最終便。COVID-19の感染拡大以前はもう少し便数が多かったようだが。

出発は4番乗り場で、別の機会に乗車した坂戸•熊谷方面行き、東京駅八重洲口行き、新宿歌舞伎町行きなどと同じ乗り場。余談ながら、第1、第2ターミナルでは1桁番号の乗り場は東京空港交通のオレンジ色、2桁番号の乗り場は京浜急行バスの水色に塗られている。その割にオレンジ色の乗り場に京浜急行バスが発着することもあるようだが、どういう割り振りになっているんだろうか。

羽田空港第2ターミナル 4番バス乗り場

羽田空港T2/ 最近よく利用する4番乗り場

 

乗車券を購入して乗り場へ向かうと、程なくしてバスが到着。2010年代初頭までは東京空港交通の運行便もあった模様だが、2024年現在では茨城交通による単独運行になっている。

水戸•日立-羽田空港線 茨城交通のバス外観

水戸•日立-羽田空港線/ 2024年7月現在は2往復の運行

座席は2列+2列の横4列だが、補助席がなく、正座席の間に肘掛けのある少し広めの仕様。全席自由だが、最前列は運転士さんの私物が置いてあって座れないようになっていた。長距離路線ということもあり、車両最後尾にはお手洗いが設置されている。

水戸•日立-羽田空港線 茨城交通のバス車内

水戸•日立-羽田空港線/ 2列+2列の横4列配置で化粧室付き

バスは羽田空港を出発すると、常磐道上の石岡バス停、水戸、ひたちなかを経由して終点の日立駅へ向かうルート。少し早い時間ということもあってか乗客はそれほど多くなく、10名弱を乗せて最終の羽田空港第1ターミナルを出発。

水戸•日立-羽田空港線 茨城交通のバス車内

水戸•日立-羽田空港線/ この日の乗客は10名弱

別の機会に乗車した、羽田空港と柏やつくばを結ぶ路線と同様、首都高速湾岸線から中央環状線、6号三郷線経由で常磐道のルートなのかと思いきや、9号深川線から6号向島線、三郷線のルートを進んだ。

こちらのルートも若干渋滞気味でおや?と思ったが、どうやら中央環状線はそれ以上に渋滞していたようで、小菅ジャンクション辺りでは所定経路通りに走ってきた、羽田空港を10分先行して出発した新越谷行きのバスと遭遇した。迂回は功を奏した模様。

水戸•日立-羽田空港線 箱崎ジャンクション付近

箱崎JCT付近/ 中央環状線はこれ以上の渋滞だった模様

三郷から先は常磐道に入り、友部ジャンクションまで進む。柏駅行きのバスが利用する流山インターチェンジ辺りでは進行方向左手にここ数年のうちにものすごい勢いで建設された倉庫群を見ながら進む。ここ10年くらいの間に風景がびっくりするほど変貌したのがこの辺り。

(羽田空港柏駅とを結ぶ路線についてはこちら)

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水戸•日立-羽田空港線 常磐道流山インターチェンジ付近

常磐道流山IC付近/ 倉庫がここ数年で急増した

インターチェンジを過ぎて利根川を渡ると、間もなく休憩地点の守谷サービスエリアに到着。コンビニエンスストアも開設されているが、休憩時間は10分しかないので買い物をするにはちょっと短いかもしれない。

水戸•日立-羽田空港線 常磐道守谷サービスエリア付近

常磐道守谷SA付近/ 柏を超えると程なくして県境

割と規模の大きなサービスエリアではありつつ、これといった名物がある訳ではないからか、夕暮れ時の時間帯にして割と閑散とした雰囲気。ちなみにサービスエリアのある守谷市内には2027年完成予定で東京ヤクルトスワローズの2軍球場が建設されており、同時期にスマートインターチェンジが開設される予定。

水戸•日立-羽田空港線 常磐道守谷サービスエリア

常磐道守谷SA/ 割と利用者の少ない時間帯

運行会社の茨城交通みちのりホールディングスグループに属しているが、この日の車両はグループ標準の「MEX」塗装ではない車両。通常の茨城交通の運行する高速バスの銀色のデザインとは違っていてなんのデザインなのかと思ったら、2019年に茨城交通が吸収合併した、旧日立電鉄交通サービスの車両だったらしい。

水戸•日立-羽田空港線 常磐道守谷サービスエリアとバス外観

常磐道守谷SA/ 元日立電鉄交通サービスの車両らしい

18:00に守谷サービスエリアを出発すると、次に停車するのは石岡バス停。つくば駅行きのバスが利用する桜土浦インターチェンジを通過してさらに少し走ると、18:28に石岡バス停に到着。

(羽田空港つくば駅とを結ぶ路線についてはこちら)

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堀割の中にあってあまり利用者の多そうなバス停には見えず、現にこの日は降車客がいなかったが、この路線のほかにも土浦駅と東京駅とを結ぶ路線、水戸駅TDRとを結ぶ路線、水戸駅と関西圏を結ぶ路線など、案外と多くの路線が停車する模様。バス停付近には正規•臨時合わせて100台規模の駐車場が用意されているとか。

(石岡バス停についてはこちら)

www.city.ishioka.lg.jp

水戸•日立-羽田空港線 常磐道石岡バス停

常磐道石岡バス停/ バス停の見た目の割に停車便は多い

友部ジャンクションからは東水戸道路に入り、水戸大洗インターチェンジで一般道へ下りた。インターチェンジ付近で2度3度右左折を繰り返すと、高架脇のあまり目立たないところにある水戸大洗バス停に到着。ここでも高架下には利用者専用の駐車場が開設されている。

(水戸大洗バス停の詳細についてはこちら)

www.ibako.co.jp

水戸•日立-羽田空港線 水戸大洗バス停

水戸大洗バス停/ 時間帯も相まって少し薄暗い

首都高速では若干の渋滞がありつつも、それ以降は概ね流れが良かったこともあって定刻通りに水戸駅南口に到着。案外と乗客は降りず、大半の乗客までは日立駅まで向かう模様。ちなみに水戸駅からは羽田空港の他に成田空港(所要時間約2時間30分)、茨城空港(同約40分)へ向かう路線も開設されている。

(水戸駅茨城空港とを結ぶ路線はこちら)

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水戸•日立-羽田空港線 水戸駅バス停

水戸駅南口/ 概ね定刻通りの到着

この日は何やら羽田空港で発行された書類に誤りがあったようで、水戸駅で確認のために少々停車。5分ほど遅れて水戸駅を出発したのちは、勝田駅と勝田営業所、東海駅を経由して新田中内(「しんたなごうち」と読むらしい)まで一般道を走ってきたが、最後の1区間日立駅までは常磐道を進む。こういう走り方は割と珍しいような。

日立南太田インターチェンジから日立中央インターチェンジまで常磐道を走り、長いアプローチ路を下りて一般道を少し走ると市街地に差し掛かり、定刻よりも約10分ほど遅れて20:40頃に終点の日立駅中央口に到着。ちなみに眺望が有名なのは駅の反対側にある「海岸口」。

水戸•日立-羽田空港線 日立駅中央口バス停

日立駅中央口/ 駅構内は大手電機メーカーの広告がたくさん

茨城空港が開港した今となっては、札幌、神戸、福岡、那覇へは同空港を利用した方が早い気がするが、それ以外の国内各地方や国際線を利用する場合には便利なバス路線。羽田発16時台の中途半端な時間の割に乗客は多く、運賃を考えれば採算割れはしていなさそうだな、という感じ。運転士さんの確保ができればもう少し復便されて便利になるだろうが、なかなか難しいだろうか。

というお話。