便名 : 便名なし
日付 : 2022/08/xx
区間 : 万座•鹿沢口駅(12:24)→中軽井沢駅(13:09)
所要時間 : 00:45
乗車クラス : 普通席
運賃 : 1,620円(交通系ICカード決済)
運行 : 西武観光バス
高崎駅から吾妻線に乗り、終点の大前駅に到着。その後1駅歩き、万座•鹿沢口駅まで戻ってきた。ここからは路線バスに乗り、長野県を目指す。
(ここまでの移動はこちら)
日本で唯一駅名に「・」の入る万座•鹿沢口駅は、ローカル線の中では珍しい比較的大規模な高架駅。大通り側の出入口は小ぢんまりしているが、駅の反対側には比較的大きなロータリーが整備されている。
幼い頃には同駅まで来る特急列車があったような気がするのだが、現在は普通列車のみしかやって来ず、日に10往復程度が発着している。同駅はかつては有人駅だったように見えるが、窓口があったように思われる場所は比較的新しそうなパーテーションで囲われて今では人気がなくなってしまった。
当駅からは西武系列の西武観光バスが万座バスターミナルと軽井沢駅方面を結ぶ路線を、元東急グループで現在は草軽上田ホールディングスに属する上田バスが草津温泉と上田駅方面を結ぶ路線を開設している。どちらも本数はそれほど多くないので、利用する際には予め時間を確認しておく必要がある。時刻表の行がたくさんあるところを見るに、かつては本数が多かったのかもしれない。
そういえば、バスの到着まで少し時間があって近隣のコンビニエンスストアに立ち寄ってみると、お店の一番目立つところには高崎あたりにあるパスタ店「シャンゴ」のパスタをイメージしたスナック菓子が販売されていた。地方を訪れると時々お土産を販売しているコンビニエンスストアがあるが、どのくらい裁量があるのだろうか。
ともあれバスの出発時刻が近づきバス停へ移動。日に5往復程度しかバスが発着しないにしてはずいぶん綺麗なバス停が整備されている。
同駅を出発する45分前に始発を出発したバスは出発時刻の3分ほど前に勢いよくバス停に入ってきた。近年都内を走る西武バスの車両には「S-Tory」と称される幾何学模様の車両が増えてきたが、こちらを走る車両は昔ながらの「笹カラー」と呼ばれるデザイン。
山間部の路線ではあるものの交通系ICカードが利用可能で、乗車時に端末にカードをかざして乗車。乗車率はそれほど高くなく、2人がけを1人で利用できるくらいの空席があった。
バスは万座•鹿沢口駅を出発するとすぐに左折して国道を外れ、「鬼押ハイウェー」に入った。この道路は西武グループで運営する有料道路で、途中にある料金所でバスが料金を支払っている様子も見られた。
(鬼押ハイウェーについてはこちら)
バスは万座•鹿沢口駅を出発して約15分ほどで鬼押出し園に到着。事前情報なしでバスに乗り込んでしまったから降車することはなかったのだが、1783年の浅間山噴火によって生じた溶岩が風化したことによる奇勝が広がっているんだとか。
(鬼押出し園についてはこちら)
天気がよければ浅間山を望みながらバスは進むのだそう。この日はあいにく天候が今ひとつで、雲の切れ目から見えているあれがおそらく山だろう、というのがしばらく続いた。
序盤は空席多数で出発したバスだが、鬼押出し園から先は徐々に乗客が増え、街中に入って「星野温泉トンボの湯」までくると若干積み残すくらいの混雑に。道路が渋滞していることもあり、バスは徐々に遅れ始めた。
結局遅延は回復することもなく、中軽井沢駅には15分ほど遅れて到着した。当初は終点の軽井沢駅まで乗り通そうかと思ったが、このまま乗り続けるとどれほど遅れたものか分からず、とりあえずここで下車することに。
この日はその後の予定を決めていなかったが、何となく「草笛」でそばの気分で、ここからはしなの鉄道に乗換えて20分ほどの小諸駅を目指すことに。JR吾妻線を単純往復するのも面白くない、というときにはこのルートを選択肢にするか、草津温泉方面へ足を伸ばしてみるのも良いかもしれない。
というお話。