日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】新潟交通路線バス・E22番線(新潟駅万代口/新潟空港)


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便名 : 便名なし
日付 : 2022/04/xx
区間 : 新潟駅万代口(19:27)→新潟空港(20:00)
所要時間 : 00:33
乗車クラス : 普通席(全席自由)
運行 : 新潟交通

喜多方駅から「SLばんえつ物語」で新津に到着し、乗り換えて新潟駅までやって来た。この日は名古屋まで移動する予定で、バスで新潟空港へ向かう。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

新津駅で「SLばんえつ物語」号から18:56に同駅始発の普通列車に乗り、新潟駅には19:16に到着。新潟駅では11分の待ち合わせで新潟空港行きのバスに乗換える。

訪問当時の新潟駅は当時高架化工事の最中、ほぼ最終盤といった頃合いで、所々イレギュラーが生じている状況だった。たとえば高架ホームと地平ホームがいずれも使われていて、列車によって到着場所が全く異なるというのもその一つで、この列車は真新しい高架ホームに到着した。

新潟市は海に面しているから、個人的には北国の中ではさほど積雪が多くないイメージがあるのだが、言っても北国、屋根はまったく雪の降らない地域の高架駅と比べると頑丈な造りになっているように見える。大きなドーム状になっているから、どこかヨーロッパの駅っぽさもあるような。

JR信越本線 新潟駅

(@JR新潟駅)大きなドーム状の駅ホーム

前述の「地上ホーム」というのが以下の写真で、これらのホームも訪問後の2022年6月に使用終了、2022年8月に晴れて完全な高架駅となった。

ちなみに新潟駅コンコースの表示は「xx線」ではなく「在来線」となっている。ホームを路線ごとに固定しておらず、すべてのホームから各路線が出発するからなんだと思うが、ともすると案内の意味があるような、ないような。

JR信越本線 新潟駅 地平ホーム

(@JR新潟駅)当時はこの地平ホームからもいくらか発着があった

さて、新潟駅から新潟空港へ向かうバスの話に戻ると、同路線には高速バスタイプの車両を使用して空港へ直行するリムジンバス(所要時間25分)と通常の路線バス(所要時間32分)の2種類がある。このうち路線バスは万代口の一角にあるバス乗り場からの出発。なお、リムジンバスについては駅の反対側、南口ロータリーからの出発と全く乗り場が異なるので、間違えないようにしたい。

(詳細は新潟空港公式サイトから)

www.niigata-airport.gr.jp

新潟駅万代口 新潟交通路線バス乗り場

(別日撮影)新潟駅万代口のバス乗り場

バス乗り場は2番線から13番線まで11の乗り場があり、このうち新潟空港行きのバスは9番線からの出発。バスは各乗り場前で方向転換し、後退で入ってくる。バスは複数台同時に入線してくることもあり、なかなか壮観な光景。

新潟駅万代口 新潟交通路線バス乗り場

(別日撮影)JR新潟駅 万代口バス乗り場

列車が新潟駅に到着してからバスの出発までは11分あったのだが、まず高架ホームから地上ホームの先にあった改札までかなり距離があり、ここで5分以上を消費。整備中のロータリー前を通ってバス乗り場に到着すると、出発時刻ぎりぎり。割に一目散に歩いた結果がこれだから、迷ったりしていたら乗り遅れていたかもしれない。

JR新潟駅万代口 新潟交通バス乗り場 9番線

(@JR新潟駅万代口)9番乗り場から出発

バスは空港行きとはいえごく普通の路線バスで、荷物置き場のような設備は用意されていない。なお、新潟交通が発行するICカード乗車券「りゅーと」のほかに、全国の交通系ICカード乗車券も利用できる。なお、バス運賃は直行のリムジンバスと路線バスのどちらに乗っても420円で変わらない。

新潟駅を出ると、繁華街にあるバスターミナル「万代シティ」に立ち寄り、その後国道113号線経由で新潟空港へ向かうルート。バスターミナル内の駐車枠には新潟県のバス事業者、頸城(くびき)自動車の高速バスが停車していた。関東であまり見かけない事業者のバスを見ると地方に来たという感じがする。
 

新潟交通 E22 万代シティバスターミナル

新潟交通 E22 万代シティバスターミナル

ちなみに新潟県では官民一体となって、県内を走る高速バスに「ときライナー」の愛称を付したうえで、統一した塗装を施すなどの取り組みを行っている。それゆえ、次回新潟を訪れた際にはバスの見た目ががらっと変わっているかもしれない。

(「ときライナー」についてはこちら)

toki-liner.transfer.navitime.biz

バスは万代シティバス停を概ね定刻に出発したが、信号の巡り合わせが悪く、「乗換案内」アプリの時刻表を見ると最大で5分ほどの遅れ。途中でいくらか盛り返したが、終点の新潟空港には定刻の20:00よりも少し遅れて到着。そもそもこんなにギリギリに到着する路線バスに乗った自分が悪いのだが、チェックインの締切時刻が刻一刻と近づいてきたせいで、道中は大層ひやひやした。

バスは20:00過ぎに空港へ到着し、一目散にカウンターに向かうと、ぎりぎりに手続をした割にさほどカウンター係員は特に焦る様子がなかった。これを幾分不思議に思っていたのだが、今回利用したFDA(フジドリームエアラインズ)運航のJAL便はFDA側のルールが適用されるため、〆切は20分前ではなくかつてのJALANAと同様の15分前。どっちにしてもギリギリなのだが、実際には〆切までまだ5分以上あった。

尤も、こんなに焦るのであれば駅から素直にタクシーに乗っておいたほうが精神衛生上は健全だったかもしれない。なお、タクシーの場合は所要時間約25分程度、料金は3,200円程度の模様。

ともあれ、なんとか飛行機に間に合った。無事手荷物検査場を通過すれば、とりあえず名古屋までは連れていってくれる。怪しげな乗継ぎをトラブルなく無事にこなすことができ、まずは少しひと安心。