便名 : メトロえのしま90号
日付 : 2022/07/xx
区間 : 片瀬江ノ島(18:16)→北千住(19:52)
乗車クラス : 普通車指定席(全席指定)
運行 : 小田急電鉄/東京メトロ
横浜あたりのホテルで宿泊し、久しぶりにお散歩がてら鎌倉・江ノ島を訪れたのだが、帰りは片瀬江ノ島発のメトロえのしま号で都内へ一直線。
(宿泊したホテルについてはこちら)
この日は由比ヶ浜辺りからずっと歩いてきて、18時ちょっと前に始発の片瀬江ノ島駅に到着。竜宮城風?の駅舎は小田急の各駅の中では異質な雰囲気。以前もこんな建物だったイメージがあるが、どうやら2010年代の再開発のタイミングで建て替えられているそうで現在の駅舎は2020年7月竣工の2代目。
COVID-19の影響を受け、経営体力の落ちた鉄道各社はここ数年のうちに大幅な輸送体系の再編を実施しているが、その影響を大きく受けたうちのひとつがこの片瀬江ノ島駅。以前は当駅と新宿駅などを結ぶ快速急行や、藤沢駅でスイッチバックして相模大野駅や町田駅まで向かう各駅停車が発着していたが、ダイヤ改正を機に大半が藤沢駅で分断され、早朝深夜と特急列車を除いて殆ど藤沢駅と当駅の間のみを走る、所要時間6分の各駅停車のみになってしまった。
乗車する北千住行きの「メトロえのしま90号」は4両編成で、1番ホームからの出発。途中停車駅の相模大野において後ろに小田原方面からの6両編成「メトロはこね90号」と連結し、相模大野から北千住までは10両編成での運転。
この列車、思ったよりも入線が早く、18:00頃駅に到着した時点ではすでにドアが開いて乗車できるようになっていた。直前の特急列車が出発してから当駅に到着する特急列車はないから、どこかから回送で到着するんだろう。
列車は全車普通席で2+2の横4列配置。シートピッチは旧型の「EXE」よりも詰められているものの、座席の厚みを薄くしたことで足元は「EXE」以上を確保したのだとか。ただ、この薄い座席はそれほど乗り心地が良いわけではないので足腰へ与えるダメージがなかなか大きく、長時間の乗車はちょっと厳しそう。現在片道で2時間を超えるのは北千住から箱根湯本までを乗り通す場合のみなので、ある程度収容力重視というか、割りきって設計したのかもしれない。
ちなみに今回は最前列座席を確保。小田急ロマンスカー定番の「展望席」は設置されていない「MSE」車両だが、非貫通側の先頭車両最前列はある程度の眺望が確保されている。ちなみに当記事において最前列とは以下の座席のことを指す。
- 1号車(箱根湯本方) : 1A,1B,1C,1D
- 10号車(新宿・北千住方) : 14A,14B,14C,14D
なお、こちらの形式には列車によって中間車にもなる先頭車があるのだが、その車両は通路部分に窓があるのみでそれほど眺望は望めないので要注意。都心方面行き「MSE6」の6号車15A,15B,15C,15Dと、箱根・江ノ島方面行き「MSE4」の7号車1A,1B,1C,1Dがこれに該当する。
この小田急江ノ島線、藤沢駅がスイッチバック構造になっているため、18:16に片瀬江ノ島駅を出発すると藤沢駅までの10分弱は座席が後ろ向きのまま走る。2022年5月にロマンスカーと自動車が衝突する踏切事故が起きた現場を通過すると*1、右側に相模大野方面からやって来る線路が現れて藤沢駅に到着。
藤沢駅では快速急行なんかが発着する10両編成対応の1番ホームに到着するが、この列車は4両編成ということもあって、やけにホームが長く見える。
藤沢駅を4分停車ののち18:26に出発すると、小田急線内は相模大野・成城学園前のみ停車で小田急線内で完結する特急列車よりも若干停車駅が少な目。ただ、スピード勝負の列車という訳でもないから、割とゆったりとしたペースで走っていく*2。
右手に小田急の車両が骨休めをしている車庫が見えてくると、間もなく相模大野駅に到着。ここで連結のために3分ほど停車。
乗車したのは1年で最も日の長い頃だったから、相模大野駅を出発する時点でもまだ割と明るかったが、さすがに19時が近くなってくると徐々に薄暗くなってきた。向ヶ丘遊園駅から2019年3月に複々線化が完了したエリアに入ると間もなく次の停車駅、成城学園前駅に到着。ちなみに小田急ロマンスカーのなかで同駅に停車するのは今回乗車したような地下鉄直通の列車のみ。
この日は若干ダイヤが乱れていたようで、到着時に横に停車していた各駅停車が先に出発し、次に到着した遅れて運行する準急列車との接続を待って出発。停車していた成城学園前駅は地下駅なので外の様子は分からなかったが、発車して外に出たら真っ暗だった。
その後もホームの少ない急行線の線路を走り、代々木上原駅の直前でポイントを渡って東京メトロ千代田線のホームに進入。ここではドアは開かないため乗降はできないものの、乗務員交代のため一瞬停車する。東京メトロ千代田線内は表参道、霞が関、大手町、北千住のみの停車で、先行列車を追い抜く設備はないからその他の駅は徐行しながら通過といった感じ。
東京メトロ内は特にこれといって写真に収めていないが、普段あまりまじまじと見ない地下鉄の線路の様子というのは割と面白い。通常各駅停車でしか利用する機会がないから、駅を通過するというのもなかなか貴重な体験。
そんなわけで、出発から約1時間30分で終点の北千住駅に到着。なお、千代田線内ではすべてのドアが開く訳ではなく、1・4・5・7・8・9号車のドアのみ開閉する。理屈は理解していないが、ホームドアの関係だろうか。ホームドアが設置される前からこの運用だったような気もするが。
ともあれ北千住に到着し、乗換えて次の目的地へ移動した。