日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】あいの風ライナー3号(金沢/高岡)


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便名 : あいの風ライナー3号
日付 : 2024/12/xx
区間 : 金沢(18:15)→高岡(18:45)
所要時間 : 00:30
乗車クラス : 普通車指定席(全席指定)
運賃 : 1,170円(交通系ICカード+現金決済)
運行 : IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道

福井で1泊ののち、富山県の高岡へ移動する旅程。最も手っ取り早い移動は北陸新幹線新高岡駅へ移動し、そこからJR城端線か路線バスで高岡駅へ移動するルートだが、今回は金沢駅まで新幹線で移動したのち在来線に乗換え、座席指定制の快速列車「あいの風ライナー」で高岡駅を目指すことにした。

前夜から宿泊していたのは福井駅前にある「コートヤード•バイ•マリオット 福井」。前回、開業してからまだ日が浅い時期に宿泊した際にはうまくアップグレードが掛かったが、今回は稼働率の高い日だったようで予約通りのお部屋。前回宿泊時からの変化点として、今回宿泊した際には選択制の特典として朝食が選択できるようになっていた。

(別日の記事だが、前夜の宿泊先についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

稼働が高いながらもこの日のレイトチェックアウトは16時までで、時間いっぱいまで客室に滞在。薄曇りの天気ではあったが、東方向は約6km先の山まで綺麗に見通せた。

コートヤード•バイ•マリオット福井からの風景

コートヤード•バイ•マリオット福井/山の右手側を越美北線が走っていく

駅のコンコースには福井県内の観光についての広告がいくつか出ていたが、中でも目を惹いたのが「観光周遊型XRバス」のモックアップ。全ての窓が塞がれていて、ゴーグルなどの特殊な道具を必要とせず仮想現実を楽しむことができるとか。

(「XRバス」についてはこちら)

www.jr-odekake.net

JR福井駅 新感覚XRバスのモックアップ

JR福井駅/景色が見えないと酔ってしまわないだろうか

新幹線の出発まではもう少し時間があってロータリーに出てみると、先の「XRバス」の実施が停車していた。ここまで綺麗に窓が埋まっていると車内の様子は見てとれないが、外観だけ見れば都内を走っている迷惑な広告車両の類にも見えてしまう。

JR福井駅 新感覚XRバスの車両

JR福井駅/違和感のある外観

福井駅から金沢駅までは在来線の普通列車では80分ほど要するが、新幹線に乗れば30分前後。雑用を1つ2つこなしているうちにあっという間に到着した。

今回乗車する「あいの風ライナー」は全席指定だが、指定席券のオンライン発売はしておらず、基本的には当日乗車時に購入する運用。なお、始発の金沢駅以外の各停車駅では乗車日の5日前から事前発売も行なっている。金沢駅では当日乗車口での販売。

(公式サイトの座席指定券案内はこちら)

ainokaze.co.jp

金沢駅 IRいしかわ鉄道の電光掲示板

金沢駅/同駅発は日に3本

列車は富山方にある切り欠きホームの4番線からの出発。以前乗車したJR七尾線を走る「花嫁のれん」号も同じ乗り場を発着している。2024年の年始に発生した能登地方の地震によって列車の目的地、和倉温泉の各宿泊施設は深刻な被害を負ってしまったというが、今後どうなっていくだろうか。

(観光列車「花嫁のれん」号についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

金沢駅 IRいしかわ鉄道の乗り場

金沢駅/「花嫁のれん」と同じ乗り場から出発

前述の通り、2両編成の列車最後尾付近では座席指定券が発売されていて、高岡駅までの座席指定券を購入。金沢駅発の列車は日に3便運行されていて、いずれの列車も指定席券の金額は同じで1席300円(大人•小人同額)。

金沢駅 あいの風ライナーの列車外観

金沢駅/専用の種別幕を持っている

そういえば、このとき隣のホームにはあまり見慣れない車両が停車中。どうやらこれは新幹線でいうところの「ドクターイエロー」に相当するという、キヤ141系車両。JR西日本所属の車両だが、JR四国•九州や西日本の第3セクター路線なんかの検測を実施しているそう。

(「ドクターイエロー」に遭遇した際の記録がこちら)

biketourist.hatenablog.com

(JR東日本版「ドクターイエロー」はこちら)

biketourist.hatenablog.com

金沢駅 隣のホームに停車していた検測車両

金沢駅/西日本のほぼ全ての在来線を検測する車両

列車に乗り込むと、座席はJR西日本の在来線でよく見かける転換クロスシート。ここ最近関西圏で増えている「うれしート」と同じく、座席そのもの(というよりも車両そのもの)は一般の列車と同様に座席だけが指定されているという感じで、新快速の「Aシート」とは異なる。

(新快速「Aシート」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

(「うれしート」についてはこちら)

www.jr-odekake.net

あいの風ライナー 普通車指定席の座席

あいの風ライナー/車両は一般列車と同じ

私自身が乗り込んだのも出発5分前くらいだったが、そこから徐々に乗客が増えてきて、出発直前には各窓側席に1名いるかいないかくらいの乗車率。以前乗車した、東京メトロの座席指定制列車「THライナー」が同じくらいの乗車率だっただろうか。

(東京メトロ日比谷線の「THライナー」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

あいの風ライナー 普通車指定席の車内

あいの風ライナー/出発直前にぞろぞろと乗り込んできた

金沢駅を出発すると、高岡駅までは途中石動(いするぎ)駅のみの停車。とはいえ、特急列車顔負けの爆走をするハピラインふくいの快速列車ほど豪快な走りではなく、一定の速度で淡々と走っている感じ。

(ハピラインふくいの快速列車についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

列車は約41kmを30分で走破し高岡駅へ到着。この区間だけ見れば、表定速度は80km/hということになるが、これは末端区間を含めた関西の新快速と同程度。流れていく車窓で感じた印象よりも速度が出ているなという感じ。

ぼーっとしているうちに寝てしまった結果、目を覚ましたのがちょうど高岡駅でドアが開いたところで、慌てて荷物をまとめて降車。こういうときに忘れ物をしがちなので気をつけなければいけない。列車を降りた隣のホームには、派手なラッピングの「忍者ハットリくん列車」が停車中。作家の藤子不二雄A氏が同線沿線の氷見市出身という縁によるものだとか。

高岡駅 城端線の車両

高岡駅/終点の氷見市藤子不二雄A氏の故郷

この日は駅前のホテルに宿泊する予定で、改札を出て宿へ向かった。

というお話。