日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】148.コートヤード•バイ•マリオット福井


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日付 : 2024/04/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : コーナーデラックス(38㎡)

日本国内に続々と外資系ホテルが増えている中で、比較的その歩みがゆっくりなのが四国、東北と北陸地方。そんな中、北陸新幹線延伸開業のタイミングで北陸三県の中で先陣を切って福井県にマリオットが初上陸した。

(公式サイトはこちら)

www.marriott.com

■地図情報

「コートヤード」ブランドということで、マリオット全体の中では中間くらいのランクのホテルで、形の上では「アロフト」や「モクシー」、「フォーポイント•バイ•シェラトン」などと同ランクに属する。どれも趣向が異なるから、同じランクにまとめるとかえって混乱してしまうが。

この日は東京方面から新幹線で福井駅に到着。同駅は新幹線の中間駅としては異例の島式ホームで、同じホームに上り下りの列車が発着する構造。東海道新幹線三島駅から通過線を取り除くと同じような形になるだろうか。

福井県は恐竜関連の博物館などが充実している県で、県内各主要駅の駅前には恐竜のオブジェの姿をよく見かける。福井駅も例外ではなく、駅前には可動式の恐竜像が設置されているのだが、それに留まらず駅構内にもレゴで作られた恐竜が展示されていた。

JR福井駅 レゴを使った恐竜のオブジェ

JR福井駅/ 恐竜関連の展示は他県より圧倒的に多い

さて、ホテルは駅西口の路面電車乗り場の向かいあたりにあるビルに入っている。エスカレーターもしくはエレベーターで3階まで上るとまるで裏口かのようなエントランスがあり、別のエレベーターに乗換えた先、16階にフロントがある。

コートヤード•バイ•マリオット福井のホテル入口

ホテル入口/ 正面入口感のないエントランス

事前に携帯アプリからチェックインしていたこともあって、フロントでの作業は一瞬。レイトチェックアウトも満額回答で、翌日16:00までの滞在が認められた。

この日割り当てられたのは「コーナーデラックス」タイプのお部屋で、同ホテルでは上から2つ目のランク。これは昨年選択の余地なく割り当てられた「ナイトリーアップグレードアワード」*1を利用した結果、珍しく承認されたことによるもの。

客室はフロアの一番奥で、扉を開けるとL字型に部屋が広がっている。手前にお手洗いと洗面台、浴室があり、奥に居室が広がっているような構造。

コートヤード•バイ•マリオット福井 客室全景

客室全景/ 部屋は90度右に転がったL字型

角部屋ということもあり、窓が2方向に広がっているため部屋は結構な開放感。特殊な間取りということもあるが、ここ最近泊まった部屋の中ではユニークで個人的には割と気に入った。そういえば、机の上にはウェルカムギフトとして日本酒と鮭ジャーキーが置かれていたので、ありがたく戴いた。

強いていえばテレビのチャンネル数が若干少ないが、これはホテルの問題というよりは福井県の地域性と思われる。なお、これよりもチャンネルが少ないのが宮崎県で、民放が2局しかない。

コートヤード•バイ•マリオット福井 客室全景

客室全景/ 窓が多く眺望は良好

洗面台は半透明な壁に遮られて独立したスペース。最近は居室部分と洗面台が一体化したようなデザインの客室が流行っているが、個人的にはそれぞれ分離していたほうが落ち着く。尤も今回は1人で宿泊しているわけで、特に何に配慮する必要もないのだが。

コートヤード•バイ•マリオット福井 洗面台

洗面台/ 居室部分とは比較的分けられている

浴槽は比較的大きなシステムバス。200cmはないかもしれないが、大人の身長と同じくらいはあるはず。シャンプー類は近頃泊まった他のマリオット系列ホテルと同様のディスペンサータイプ。このタイミングで石鹸類のブランドも標準化されたんだろうか、最近はあまり個性的な香りのものを見なくなったような気がする。

コートヤード•バイ•マリオット福井 浴室

浴室/ 浴槽がかなり大きめ

アメニティ類は部屋に準備されていて、これも他のマリオット系ホテルと同様のラインナップ。この他に歯ブラシと固形石鹸が2個用意されていたはず。

コートヤード•バイ•マリオット福井 アメニティ類

洗面台/ アメニティ類はマリオット系標準のラインナップ

ベッドボードの操作盤はベッドの左右に2つ設置されていて、それぞれ電源も用意されている。この他、サイドテーブル上に見える時計は天面がワイヤレス充電器になっていて、イヤフォンの充電に利用した。

コートヤード•バイ•マリオット福井 ベッドボード

ベッドボード/ コンセント、USB-A、USB-Cが各1口

前日到着したタイミングでは真っ暗で地上の様子が見えなかったが、朝になって明るくなってから下を覗くと福井駅一帯の様子がよく見えた。円形のロータリーはどこか金沢駅のバス乗り場と似た雰囲気を感じる。金沢と違うのは路面電車(福井鉄道福武線)が乗り入れているところで、円形の屋根の手前側に横に伸びているのが乗り場。

駅のそばには東横INNとルートインが軒を並べている。福井はあまり大規模な宿泊施設の多くない駅だった印象があるが、新幹線の開業を機に少し状況が変わっていくだろうか。余談だがこの東横INNには以前自転車で滋賀から青森まで走った際に泊まったことがある。

(当時の記録はこちら)

biketourist.hatenablog.com

コートヤード•バイ•マリオット福井 客室からの眺望

客室からの眺望/ 金沢駅と似たロータリーの構成

前述の通り部屋は角部屋で、東側と北側に窓がある。それゆえ、カーテンを閉めて寝ないと朝は陽の光に照らされて少し眩しいということもあるかもしれない。それにしても福井はあまり背の高い建物がなく、かなり遠くまで見通せるのは気分が良い。

コートヤード•バイ•マリオット福井 客室からの眺望

客室からの眺望/ 奥は越前大野(越美北線)方面

こちらが北側の窓からの眺望。福井駅からほんのわずかな区間はハピラインふくい、北陸新幹線えちぜん鉄道が並走していてえらく線路が賑やか。

コートヤード•バイ•マリオット福井 客室からの眺望

客室からの眺望/ 福井駅の隣駅、新福井駅の姿も確認できる

このホテルでは会員向けの朝食サービスはないのと、予定が少し遅めのスタートだったこともあり、少し早起きして出かけることに。今回宿泊した部屋と同じ向きではあるが、エレベーターホールの一角にはベンチがあって、窓の外を眺められるようになっている。ぼやっとした朝焼けが何ともいい感じの雰囲気。

コートヤード•バイ•マリオット福井 エレベーターホール

エレベーターホール/ 早朝はなかなか良い雰囲気

前夜は気づかなかったが、ホテルの目の前にも恐竜像が設置されていた。ちなみにこの写真左手には「セーレンプラネット」なる福井市自然史博物館分館があり、ここにはプラネタリウムなども設置されている。

(「セーレンプラネット」についてはこちら)

www.fukui-planet.com

コートヤード•バイ•マリオット福井 建物外観と恐竜像

建物外観と恐竜像/ いくつかの恐竜像は可動式

どこへ出かけたかは追って記事にするとして、3時間ちょっと出歩いて、9時過ぎにホテルに戻ってきた。客室階は南向きの窓がなかったが、フロント階には窓があったので少し覗いてみると、新幹線も駅前後に比較的急なカーブがあって基本的に全列車が停車する前提で線路が敷かれているように見える。

コートヤード•バイ•マリオット福井 ロビー階からの眺望

ロビー階からの眺望/ 駅を出て早々に比較的半径の小さいカーブがある

午前中いっぱいは部屋で過ごし、お昼ごはんは徒歩で15分ほどのところにある「ヨーロッパ軒」でソースカツ丼をテイクアウト。こちらのお店は県内で10店舗以上を展開していて、福井県ご当地グルメとして知られた存在。

(「ヨーロッパ軒」についてはこちら)

yo-roppaken.gourmet.coocan.jp

コートヤード•バイ•マリオット福井 ヨーロッパ軒のソースカツ丼

昼食/ ヨーロッパ軒のソースカツ丼をテイクアウト

「Don't Disturb」ランプを点けて部屋でWeb会議をしていたら突然清掃の従業員さんが入ってきたり、トイレの照明が明後日の方向を向いていたりと若干気になる点はないでもなかったが、全体としてはここ最近宿泊したホテルの中でも快適なほうの滞在だった。

ここ最近は円安による宿泊費の高騰があるため従来との比較にどれほどの意味があるかは議論のあるところだが、これまでの福井県のホテル相場からすると少しお高めということで、特典宿泊で手頃なポイント数であればまた宿泊したいなという感じ。

というお話。

*1:年末ぎりぎりに50泊を達成した結果、通常選べるはずの特典は選択できず、強制的にこれが選択されていたのだ。