日付 : 2021/03/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : スタンダードツイン(30㎡)
あまり既に営業していないホテルの記事は起こしていないのだが、たまにはそんなのもいいかなとというこで記事にしてみようと思う。
今回紹介するのは、2021年3月末まで品川駅前で営業していた「京急EXホテル品川」。元々は1971年に京急電鉄によって建設された「ホテルパシフィック東京」だった店舗で、今回品川駅周辺の再開発によって閉館、建て替えられることになった。品川駅の国道15号線沿い正面に位置するから、品川駅で下車したことがあれば目にしたことがあるのではないだろうか。
宿泊したのはほぼ最終営業日の頃。到着が遅くロビーには従業員以外の姿はなく、かなり静かな雰囲気。ホテルのあちこちにはこれまでの歴史を記した特設の展示が掲示されていた。
この日は部屋タイプ不明の「ミステリープラン」で予約していたが、部屋を開けるとベッドが2つ。どうやら「スタンダードツイン」の部屋を割り当てられたらしい。
途中でリブランドされているが、旧ブランドを含めると約50年営業が続いているわけで、客室はなかなかレトロ。これまでどれだけの宿泊者がこの部屋を利用したんだろうか。
洗面台は割と余裕のある広さ。今回改めて調べてみたところ、ホテルのユニットバスは1964年の東京オリンピックの際に開発されたそうで、約60年前に今日のホテルのフォーマットが確立されたということになるだろうか。
翌朝起きるとなかなかの快晴。窓のカーテンを開けると、眼下には現在絶賛再開発中の品川駅前が見える。このビルは営業終了後しばらくして取り壊される予定になっているから、この風景もしばらく見納め。あたらしいビルが建つ頃には全く違う景色になっているかもしれない。
見慣れた駅前のこの風景だが、京急品川駅の地平化にリニア中央新幹線の開通、東京メトロ南北線の延伸など、今後大きく様変わりする予定の品川駅。意外と何事もない日常を写真に収めておくことは大事かもしれない。
というお話。
