日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0661(東京羽田/大分)


■Sponsored Link

便名 : JAL/JL0661
日付 : 2022/02/xx
機材 : B767-300ER(767/A43)
区間 : 東京羽田(HND)08:00→大分(OIT)09:40
所要時間 : 01:40
区間マイル : 499
搭乗クラス : 普通席
運航 : JAL(日本航空)

週末を目前にして、突然1日自由に使える日が現れた。どうするか悩んだ結果、直前でも空席のあった大分を訪れることに。というわけでやってきたのがいつもの羽田空港

羽田空港第1ターミナルのダイヤモンド·プレミアラウンジでは2020年夏ごろからハーゲンダッツのアイスクリームが提供されているが、今回搭乗した2022年2月頃から新たに「カスタードプディング」味が登場していた。

このアイスクリームは国際線が急減した際、機内食用に用意されたものを国内線ラウンジに流していたと思われ、徐々に便数が回復してきた2022年の秋から冬にかけて終了し、2023年1月現在では提供されていない。現在はハッピーターン等の亀田製菓の米菓と、早朝を中心に「つきじ丸武」の玉子焼サンドが陳列されているのを目にしたことがある。

JAL 羽田空港第1ターミナル ダイヤモンド·プレミアラウンジ

(@羽田空港)「機内限定」だが、ここはラウンジ

そんなこんなで20分ちょっとラウンジで過ごし、搭乗口に向けて移動。そういえば、少し前から第1、第2各ターミナルには「WHILL」社製の自動運転モビリティサービスの車両が設置されている。一度試してみたいとは思うものの、中々チャンスがないまま今に至っている。特に利用者に制限は記載されていないから、乗車すること自体は必ずしもダメではないと思うのだが。

羽田空港 自動運転モビリティサービス

(@羽田空港)以前よりしばしば走る姿を見かけるようになった

そんなこんなで搭乗口へ到着。この日の機材はB767-300ERの国際線機材のうち、「JAL SKYRECLINER」タイプの座席が装着された機材。せっかくだからとクラスJの空席待ちに申し込んでみたが、国内線機材よりも12席ほど少ないこともあって「ご予約のお客様で満席」だった。今のところこの機材のクラスJにはなかなか縁がない。

(「JAL SKYRECLINER」についてはこちら)

www.jal.co.jp

JAL661便 B767-300ER

現在の国際線機材では最も簡素なタイプ

そんなわけで普通席に搭乗。JALの国際線機材の中では古いタイプ、かつ、最も投資が出来なかった頃の座席だが、シート自体は割とよくできていて、国内線くらいの搭乗時間であれば全く問題ない。尤も、機材自体は2010年代になって導入されているから機齢はまだ10年ちょっとで、絶対的に見ればそれほど古いものではない。

JAL661便 普通席 シート

首枕が割とよくできている

搭乗に時間を要したか、定刻より5分ほど遅れて出発。冬場の西行きの便はターミナルから遠い滑走路05が多く、離陸までに10分近くを要する。この日は起きていられたが、朝早い便だと離陸までに寝てしまうこともしばしば。

JAL661便 羽田空港 滑走路05

ターミナルからは結構な距離

離陸すると東京湾上で小さく右旋回しながら上昇。大阪行きなんかだと三浦半島へ抜けていくところだが、この大分行きは更に右旋回を続け、横浜駅の北側、ちょうどJR東神奈川駅の上空を通過しながら西へ向かっていく。このとき、進行方向左手には関内や中華街エリアが見える。

JAL661便 横浜中華街·横浜スタジアム

関内駅周辺

大阪行きや沖縄行きでは進行方向右手ほぼ直下に見える江ノ島も、内陸部を飛行するこのルートでは左側。どうやら東海道新幹線の近辺を飛んでいるようで、江ノ島からは少し距離があるように見える。大抵何か目印になる建物を探してから周囲を眺めるのだが、この辺りは特徴的な施設や景観が多く分かりやすい。

JAL661便 大和市上空

内陸部から藤沢市江ノ島方面

離陸から10分ちょっとで富士山上空に到達。福岡や大分、熊本へ向かう便*1は殆ど富士山の真上を通過するようなルートになるから山全体を見渡すような景色は見えない。その分、かなり間近に富士山を望むことができ、これはこれで見ていて楽しい。

JAL661便 富士山上空

(@富士山上空)頂上の造形が割と克明に見える

富士山上空からさらに15分ほどすると名古屋上空に到達。冬場の西行きは向かい風が強く、中々前へ進んでいかないが、名古屋からは10分ほどで大阪上空にたどり着いた。

JAL661便 大阪上空

うっすら大阪市街が見える

この頃、予めダウンロードしておいた電子書籍なんかを読んでいたのだが、前の座席の乗客がしきりに窓の外の風景を写真で収めている。何だろうと思ってみてみると、進行方向左手前方からほぼ同じ高さを飛ぶJALB737が現れた。

写真でこそ少し小さく見えるが、このとき肉眼ではロゴが確認できる程度に大きく見えた。この機種にはWi-Fiがない*2のが残念だが、このとき飛んでいた場所からし高松空港行きかなんかだろうか。それにしても、巡航高度で同一方向に進む飛行機をここまで近くに確認できたのは初めて。もしかすると、普段あまり注意を払っていなかったせいかもしれないが。

JAL661便 瀬戸内海上空

徐々に高度を下げ、後方に消えていった

しばらくすると向こうの飛行機は更に高度を下げ、減速していって視界から消えていった。ただ、こちらの飛行機も大分空港はそれほど遠くないところにあるから、瀬戸内の島々を見ながら徐々に降下を開始。大分空港周辺には山口宇部·松山·北九州·大分とたくさんの空港があり*3、それらの空域を縫うようにして降下し、空港北側から着陸進入。

JAL661便 周防大島上空

本州と四国の狭い海域の中に島がたくさん

出発は5分遅れだったが、上空で遅れを回復したようで、大分空港にはほぼ定刻の09:38に到着。大分は割とANA系列が強い地域なのか便数が多く、JALの初便が到着した時点でANA系列はSNAとのコードシェア便を含めて既に2便が到着していて、そのうち1便は既に折り返し出発済。

JAL661便 大分空港

割とシンプルな大分空港ターミナル

そんなこんなで大分空港に到着した。1日しかないから時間を無駄にする訳にもいかず、早速レンタカーを借りて次の目的地へ向けて移動する。

*1:厳密に言えば、福岡とそれ以外の北部九州でもルートが微妙に異なる。

*2:2022年2月当時。一部機材については後に設置されている。

*3:加えて小月基地や築城(きつき)基地といった、いくつかの自衛隊基地もあるのだ。