日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】福井-名古屋線12419便(福井駅東口/名鉄バスセンター)


■Sponsored Link

便名 : 福井-名古屋線12419便
日付 : 2024/04/xx
区間 : 福井駅東口(19:00)→名鉄バスセンター(22:00)
所要時間 : 03:00
乗車クラス : 普通席(座席指定制)
運賃 : 3,600円(事前クレジット決済)
運行 : 名鉄バス

福井県を訪れ、駅前に開業した「コートヤード•バイ•マリオット」に宿泊。県内で1日を過ごし、高速バスで名古屋へ移動する。乗車するのは福井駅名古屋駅を結ぶ路線で、名鉄バスJR東海バス福井鉄道京福バスの4社共同運行で、今回乗車するのは名鉄バスの運行便。各社のうちJR東海バスのみ「北陸道ハイウェイバス」として案内している模様。

(公式サイトの路線案内はこちら)

www.meitetsu-bus.co.jp

福井駅は東西方向に出口があり、西口側に路線バスと路面電車、東口側に高速バスと小松空港行きの空港連絡バスなどが発着している。今回乗車する路線は東口2番乗り場からの出発。なお、チケット売り場はバス乗り場と少し離れたえちぜん鉄道の駅舎に併設されている。

福井駅東口2番乗り場 福井-名古屋線

福井駅東口/ 高速バスと空港連絡バスは2番乗り場から出発

ご存知の方もいるだろうか、お隣の滋賀県発祥の「飛び出し坊や」という交通安全啓発のキャラクターがおり、県内各地に掲示されているのだが、こちら福井駅ではその「飛び出し坊や」が恐竜版にアレンジされている。

ちなみに、日本国内で発見された恐竜の化石のうち8割ほどが福井県で見つかったそうで、福井駅をはじめ、以前訪れた九頭竜湖駅敦賀駅など、県内各地で恐竜のモニュメントなどを目にしたことがある。

(九頭竜湖駅についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

(敦賀駅についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

福井県版の飛び出し坊や

福井県版の飛び出し坊や

福井から名古屋に向かう高速バスは朝6時から夜は20時まで、終日にわたって高頻度で運行されている。何よりこの運転士不足の状況の中、北陸新幹線の延伸に先立って2023年12月には8往復から10往復に増便するあたり、なかなか攻めている。

起点側、終点側ともに2社ずつ運行会社があるので、それぞれ拠点側を午前中に出て、午後に戻ってくるようなスケジュールで運行されている模様。片道3時間程度の路線なので、乗務員さんがぎりぎり日帰りできるのも便数が確保できる要因なのかもしれない。

福井駅東口 高速バス福井-名古屋線 名鉄バス

福井駅東口/ 小松空港行きバスも同じ乗り場から出発

出発10分ほど前にバスが着車し、乗車改札を開始。名鉄グループはかつて系列内に三菱ふそうのディーラーを持っていた関係で三菱ふそうの車が多いようで、実際にもそんなイメージがある。

今回は最前列窓側の1A席を指定したが、どうやら隣の1B座席は予備席になっているようで空席だった。全体的に空いていたから結果的にそんな駆け引きは不要だったが、ずいぶん早くから妙な場所の座席が埋まっていたのを見、そうだろうと思って座席指定をしている。

バスは福井駅東口を出発すると鯖江インター、越前たけふ駅、敦賀インターのバス停で乗車扱いをし、その後賤ヶ岳(しずがたけ)サービスエリアで休憩を取ってから名古屋駅へ向かう。この日の福井駅からは片手で収まる程度の人数が乗車した。

福井駅東口 高速バス福井-名古屋線 名鉄バスの車内

福井駅東口/ 乗車停留所は県内の3ヶ所

車内は2列+2列の横4列配置で、比較的横幅が広く背もたれが高いハイバックシートに可動式の枕が設置されている。なお、座席が大柄ということもあり、通路幅が狭いことから補助席は設置されていない。この路線に限らず、昼行高速バスの中では名鉄バスの座席の品質はかなり高いところに位置していて、JRの普通席以上、グリーン車未満くらいのイメージ。

福井駅東口 高速バス福井-名古屋線 名鉄バスの車内

福井駅東口/ 日中の高速バスの中ではかなり上位の座席

得てして足元の狭くなりがちな最前列は、奥行き30cmほどの蹴込みが設けられていて、むしろ通常の座席よりも足元は広々している。なお、出入口側も同様の作りだが、この仕切りは結構な高さがあるので、子供なんかは目の前が壁になってしまうかもしれない。背伸びしないと見えないほどではないが、割と座高の高い私でもぎりぎりくらいだった。

福井駅東口 高速バス福井-名古屋線 名鉄バスの車内

名鉄バスの車内/ 最前列も足元は十分な広さがある

福井駅東口を出発すると、福井インターから北陸自動車道に入り、所要時間20分ほどで鯖江インターバス停に到着。福井駅からと同数くらいの乗車があった。所要時間の設定は割とタイトなようで、各バス停ともにしっかり走った上で2-3分程度の遅れといった感じ。時間調整で停留所に長々停まっているわけにもいかないだろうから、これがベストなのかもしれない。

高速バス福井-名古屋線 鯖江インターバス停付近

鯖江ICバス停付近/ 駅までは約2kmで徒歩30分

鯖江インターバス停から約10分ほどで次は越前たけふ駅に立ち寄り。バス停名だけ見るとなぜ駅に立ち寄り?と思ってしまうが、同駅はほとんど武生インターチェンジに隣接しているから、ほとんどロスなく経由することができる模様。

越前たけふ駅から敦賀インターバス停までは少し距離があり、30分ほどの所要時間。ここは出入りの料金所の間にバス停があり、バスは一般道に出ることなく本線に戻ることができる構造。一度外に出ないとならない構造のバス停を発着する場合、何か特別な割引なんかがあるんだろうか、とか、しょうもないことが気になってしまった。

高速バス福井-名古屋線 敦賀インターバス停付近

敦賀ICバス停付近/ 引き続き3分ほどの遅れで走行

敦賀インターバス停から約20分ほど走ったところで休憩地点の賤ヶ岳(しずがたけ)サービスエリアに到着し、20:30まで約10分間の休憩。遅めの時間ではあるが、売店は通常通り営業していて、福井県のお土産などを購入することも可能。

高速バス福井-名古屋線 賤ヶ岳サービスエリア

賤ヶ岳SA/ 約10分間の休憩

それにしても、この手の施設は比較的読みやすい地名のところに多い中で、この賤ヶ岳は結構な難読地名。読み方が難しいというよりは漢字が難しいだけだが。ちなみに鉄道で言うと北陸本線余呉駅木ノ本駅の中間くらいのところにある。

高速バス福井-名古屋線 賤ヶ岳サービスエリア

賤ヶ岳サービスエリア/ 福井名物の鯖寿司なども販売している

バスは20:30に賤ヶ岳サービスエリアを出発すると、米原ジャンクションで名神高速道路に移り、その後一宮ジャンクションから名古屋高速16号一宮線、6号清洲線と経由して明道町出口で一般道に下りた。

どうやら最終の乗車停留所以降はダイヤに少し余裕があるようで、名古屋駅太閤口のJR高速バス乗り場には定刻よりも10分ほど早い21:40頃に到着。ここで私を除く全員が降車していった。

高速バス福井-名古屋線 JR名古屋駅高速バス乗り場

JR名古屋駅/ 通常は皆ここで下車していく

この後は名鉄に乗り換える予定だったから、先のJRバス停で降りて名古屋駅の構内を歩いても良かったし、実際そのほうが移動時間は明らかに短いのだが、大荷物で混雑の激しい名古屋駅の構内を歩くよりは名鉄バスセンターまで行ってしまったほうが、縦の移動だけで済むぶん楽なような気がした。

JRバス乗り場から名鉄バスセンターまでは途中に比較的サイクルの長い信号が何ヶ所かある関係で、時刻表の想定所要時間通り約10分ほどで到着。当初の計画ではあわよくば間に合うだろうか、と思っていた22:01発の中部国際空港行きの特急列車に無事間に合った。

北陸新幹線が延伸開業した今、福井から名古屋へはJRを使うと所要時間こそバスより短い2時間ほどで移動できるが、乗換えがある上、運賃は約7,000円と高速バスと比べて倍近い。そうなると、直通して運賃も低廉な高速バスの需要も一定数存在しそう、という印象。

というお話。