日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】すずらん5号(東室蘭/札幌)


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便名 : すずらん5号
日付 : 2022/07/xx
区間 : 東室蘭(09:22)→札幌(10:53)
所要時間 : 01:31
乗車クラス : 普通車指定席
運賃 : -(企画乗車券利用)
運行 : JR北海道

室蘭駅から普通列車東室蘭駅までやって来た。同駅では30分弱の待ち合わせで当駅始発の特急「すずらん5号」に乗り換える。

(ここまでの移動はこちら)

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普通列車東室蘭駅に到着すると、ほどなくして向かいのホームには次に乗車する列車になる、札幌07:30発の「すずらん2号」が到着。同駅で約25分停車し、09:22発の「すずらん5号」として札幌へ折り返す。他の「すずらん」号は全て室蘭駅始発だが、なぜかこの列車のみ東室蘭始発。運用の都合だろうか。

JR東室蘭駅 すずらん5号 電光掲示板

JR東室蘭駅/ 午前中3本、午後3本の設定

列車はグリーン車非連結の普通車5両編成。日によって旧「スーパーホワイトアロー」の車両が登板することもあるようだが、この日は現行「カムイ」号の車両。正面は貫通扉がついていそうな外見をしているが、扉はついていない。

なお、貫通扉がついている車両は以前であれば前頭部まで近寄れるようになっていたが、2010年に函館本線で起きた踏切事故で前頭部が大破して以降、運転台直下のエリアには立ち入れないようになっている。前方の景色が見られないのは残念だが、安全のため仕方のないこと。

JR東室蘭駅 すずらん5号 789系

JR東室蘭駅/ 「カムイ」と共通の車両

さて、今回乗車するのは4号車の指定席「uシート」車両。近頃の在来線特急にしては珍しく、座席列ごとに1つの窓が配置されている。JR北海道の電車特急のなかでは、指定席車両によくこの窓割りが採用されている印象がある。

JR東室蘭駅 すずらん5号 789系

JR東室蘭駅/ 小窓が並ぶ車両は最近では珍しい

快速「エアポート」で2000年頃に登場した「uシート」は当初追加料金300円で利用できるかなりお得な設備だったが、徐々に値上げを重ねて今では840円。近頃「エアポート」にロングシート車両が増えてきたから、個人的には利用することが多いが、気軽に利用するには少し値段が高くなりすぎてしまったような。

なお、特急「カムイ」や「すずらん」では自由席料金に対して530円の追加で利用することができる。これは他地域の指定席特急券と同様の価格水準。

JR東室蘭駅 すずらん5号 789系

JR東室蘭駅/ 「uシート」は登場から20年超が経過

座席は気動車特急の「グレードアップ指定席」と同様のもの。割と硬めだが、東室蘭から札幌の1時間30分前後であればこれくらいが良いのかもしれない。

特急すずらん5号 普通車自由席 車内

特急すずらん5号車内/ 指定席にしては大柄な座席

中途半端な時間の列車とあって、座席の埋まりはいまひとつ。25%も埋まっていないような状況で東室蘭駅を出発した。往路に乗車した北斗号と比べると停車駅が多く、鷲別、幌別、白老、沼ノ端、千歳に追加で停車する。首都圏で言えば湘南号のような位置付けになるんだろうか。

(往路についてはこちら)

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特急すずらん5号 普通車自由席 車内

特急すずらん5号車内/ 1列に1名いない程度の混雑

わざわざ指定席を取るほどの混雑でなかったこともあり、この日は終始がらがらのまま終点の札幌駅へ到着。「HOKKAIDO LOVE! 6日間パス」の指定席が余っていたから指定席を確保したが、そうでなければ自由席で全く問題なかった。

今回乗車した室蘭から札幌までは高速バスも走っているが、所要時間は約2時間30分ほど要するので、この面では鉄道に利がありそうに見える。ただ、価格面ではJRがバスの倍額と圧倒的に高速バスが有利なので、時間を取るか、コストを優先するかという選び方になりそうな。

また、将来北海道新幹線が開業した際にはJRがどのように変貌するかは気になるところ。少なくとも「北斗」はなくなってしまう可能性が高いが、室蘭の足はどのような影響を受けるだろうか。

というお話。