便名 : Mt.TAKAO3号
日付 : 2024/03/xx
区間 : 新宿(10:00)→高尾山口(10:46)
所要時間 : 00:46
乗車クラス : 普通車指定席(全車指定)
運賃 : 840円(交通系ICカード+事前クレジット決済)
運行 : 京王電鉄
午後から神奈川で用事があり、午前中は自由に使える日程。何をしたものか悩んだが、今まで利用したことのなかった京王線の有料列車「Mt.TAKAO」号を利用してみることに。
(公式サイトの案内はこちら)
やってきたのは始発の京王線新宿駅。今回乗車する高尾山口行きの「Mt.TAKAO」号は土休日のみ3.5往復(下り3本、上り4本)の運転で、今回乗車する3号は新宿発2本目の列車。それにしてもこのタイミングの京王線新宿駅は優等列車の割合が高く、何と5本中4本が優等列車。各駅停車も約10分に1本運転されているのだが、間に挟まっている特急列車があまりにも多い。以前は日中も快速列車なんかが運転されていた気がするが、いつの間にかパターンが大きく変わっているような。
なお、この京王線新宿駅の隣には「新線新宿」駅というのがあり、都営新宿線からやって来て初台、幡ヶ谷に停車して笹塚に向かう列車はこの新線新宿駅から発着している。
事前にネットで座席指定券を購入して2番線ホームに降りると、折返しMt.TAKAO3号となる車両が09:44に橋本駅から京王ライナー34号として到着。3本しかない京王線新宿駅に15分以上停車するのだからなかなか豪快なホームの使い方。
到着してしばらくは行き先表示はそのままで、「京王ライナー」を表示していた。このロゴは「京王」の「K」と「Liner」の「L」を組み合わせたもので、車両のフロント部分のデザインを表現しているんだとか。
しばらくして座席の向きが変わり、「Mt.TAKAO」の表示が現れた。この列車が最初に設定されたのは京王ライナーと同様の2018年のことで、設定当初は新宿駅を出ると高尾山口駅まで完全なノンストップ(運転停車あり)だったが、2021年以降は途中明大前駅に停車するようになっている。
ところで、京王線新宿駅というと狭くてJRなど他社線への乗換えに難儀するイメージがあるが、駅ホーム八王子方にある階段を上がった先にある「ルミネ口」改札を利用すると、一旦改札を出る必要はあるものの比較的乗換えが便利。ただし、降車専用ホームには階段が設置されていないので、乗車ホームを経由する必要がある点はお忘れなく。
さて、今回乗車するMt.TAKAO号は全車指定で、事前にインターネットで座席指定券を購入済。この列車に使用される車両はロング/クロスの変換が可能な座席配置になっている関係で窓割りが今ひとつ。下りは5,8,11番のA席、上りは5,8,11番のD席以外は眺望的にはハズレ席と窓の大きさの割にシビア。
直近で製造された車両はリクライニング機能が追加された座席が搭載されているようだが、今回乗車した車両の座席はよくあるロング/クロス変換型の列車の座席といった感じで、割と背もたれは立ったポジションに固定されている。前述した窓割はご覧の通りで、1列目はギリギリ窓が見えるが、3列目は殆ど戸袋と被っていて眺望はないに等しい。
座席フレーム部分には1席に1口ずつコンセントが設置されている。所要時間は45分程度なのでなくともそれほど困ることはないが、登山帰りなんかは役に立つ場面もあるかもしれない。
この日は桜が咲いているわけでもなければ登山の繁忙期という時期でもなかったこともあり、乗客はかなりまばらな様子。シートマップを見ていて何となく察してはいたが、始発の新宿駅からこの車両に乗車したのは私1人しかいなかった。
この日は早朝に宇都宮から上京してきたので、朝食は宇都宮の駅ビルで前日夜に購入したフルーツサンド。見た目通りクリームがいっぱいで、手を汚さずに食べるのになかなか難儀した。
列車は唯一の乗車取扱駅である明大前駅に停車するも乗車客はおらず、貸切状態で高尾山口駅へ。ダイヤ上はノンストップになっているが、運転上は特急列車と同様の扱いになっているようで、府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘と特急停車駅それぞれに一旦停車していった。各駅間は全力疾走という訳でもなく、割と徐行が多くダイヤは余裕がありそうな感じ。
複線区間は終点1つ手前の高尾駅で終わり、JR中央線と分かれると、終点の高尾山口駅までは単線を右に左に徐行しながらゆっくりと進む。
どうやら途中で先行列車に詰まったか、若干遅れていたようで数分の遅れをもって終点の高尾山口駅へ到着。同駅は1面2線で、到着すると向かいのホームには入違いに出発する予定の新宿行きの特急列車がこちらの列車の到着を待っていた。なお、同駅の駅名標は他の京王電鉄の駅とはフォントが異なる特別仕様のものが使用されている。
閑散期には随分と空気輸送になってしまっている列車だが、繁忙期に座ったまま高尾まで連れて行ってくれるメリットはかなり大きいと思われる。ともすると通年で運転する必要もなさそうに見えるが、オフシーズンなりの高尾山の楽しみ方があるんだろうか。
というお話。