日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】あずさ17号(新宿/松本)


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便名 : あずさ17号
日付 : 2021/08/xx
区間 : 新宿(11:00)→松本(13:25)
所要時間 : 02:25
乗車クラス : 普通車指定席
運行 : JR東日本

数日前から蕎麦が食べたい気分でちょっと長野まで。

どの交通手段でアクセスするか悩んだが、往路は新宿駅から「あずさ」で松本、そこから普通列車で長野というルートを選択した。新宿駅に到着したのは出発10分ちょっと前。ホームには既に列車が据え付けられていて乗車可能な状況。

あずさ17号 JR新宿駅

(@新宿駅)列車は特急ホームからの出発

この日選択したのは最後尾の1号車。列車は9両+3両の12両編成だが、3両の付属?編成側に1から3号車の番号が振られているのは割と珍しい。

中央線の特急は現在全席指定の運用なのだが、このシステム、何度乗車しても頭上ランプの赤と緑の使い方がイメージと逆で慣れない*1。そういえば、中央線系統の特急列車のみ先代から高速バスのようなスポット空調の吹き出し口があるが、何か理由があるんだろうか。

あずさ17号 客室

空席多数でちらほら埋まっているくらいの混雑

ちなみに中央線では東京から松本に向かう場合、明らかに進行方向左手窓側の方が眺望が良い。シートマップで座席を指定する場合にはD席を選択するのがおすすめ。

座席はシートピッチが960mmで、飛行機で言えばだいたい国内線クラスJと同じくらい。内装は「南アルプス梓川のきよらかさ」のイメージだそうで、なかなか爽やかな色合い。しょうもないが、座席の配置間隔と床面の柄がずれているのが個人的にはちょっと気持ち悪い。

あずさ17号 座席

普通席としてはかなり上等な座席

最近の車両らしく、各座席には電源が用意されている。設置場所は色々なパターンがあるが、個人的にはこの前座席フレームが一番使い勝手が良い気がする。

E353系 普通車指定席 電源

網ポケットに放り込んでおくことも容易い場所

列車は出発時刻の11時を迎えたが、どういうわけか発車しない。駅構内の業務放送が漏れ聞こえてくる限りでは「駅社員発券(?)対応中」だなんだと言っていたが、何が起きていたんだろうか。

何だかんだ発車が10分近く遅れたのだが、この列車の発車が遅れている間、先に快速列車を通していたようで出発してしばらくの間はかなりのノロノロ運転。当時の「あずさ17号」の停車駅は八王子、甲府、茅野のみで所要時間2時間25分の最速列車だったが、これを実感することもないまま山間部区間へ進んでいった。

少しうとうとしているうちに列車は甲府盆地に到達。前述の通り、進行方向左手のほうが景色が優れていて、座席越しに景色を撮影。尤も結構空席は多かったから、反対側の席に一時的にお邪魔してもよかったかもしれない。

あずさ17号 甲府盆地

甲府近辺は特に景色のよいところ

走っているうちにいくらか遅れが回復できるかと思ったが、残念ながら遅れの回復には至らず、松本駅には10分ほど遅れて到着。乗継予定の篠ノ井線普通列車は接続を取ってくれたが、13:29発の松本電鉄の電車は接続せずに出発していったらしい。中央線最速の「あずさ」だから気分よく快走すると思いきや、どこか不完全燃焼だったのが残念。

ちなみに、その後2022年3月のダイヤ改正でこの列車を含む中央線の特急列車は大幅に停車駅が増え、所要時間が大幅に延びてしまった*2。現在の最速列車は新宿駅16時発の「あずさ37号」で、所要時間2時間29分。

あまり所要時間が延びていくと運賃の安い高速バスと利用者層がバッティングしてしまいそうだが、今後どうなっていくんだろうか。最近JR東日本の迷走が目につくから、総じてこれ以上おかしな方向に進んでいかないと良いのだが。

というお話。

*1:JR側の目線でランプが定義されているから緑は指定済で赤が未指定なのだが、私の直感としては緑が空席で赤が指定済なのだ。

*2:この「あずさ17号」の場合、韮崎・小淵沢上諏訪・岡谷・塩尻が追加され、所要時間は+10分の2時間35分。