便名 : 便名なし
日付 : 2022/11/xx
区間 : 川内山形屋前(07:17)→鹿児島空港(08:36)
所要時間 : 01:19
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,600円(Visaタッチ決済)
運行 : 南国交通
早朝に鹿児島中央駅から新幹線で川内駅までやって来た。ここからは空港連絡バスに乗って鹿児島空港を目指すことに。
(ここまでの移動はこちら)
空港連絡バスは川内駅前も経由するから待っていてもよかったのだが、少し時間があるということで1つ前の「川内山形屋」バス停までバスを迎えに行くことに。「山形屋」というのは地場の百貨店で、濁らず「やまかたや」と読む。
ちなみに川内駅前のバス乗り場はこんな感じで、駅前ロータリー上にある。バス停前には待合室が整備されているので、ここで待っているのが利口なバスの待ち方。
川内エリアから鹿児島空港までのバスは1日4便。路線の始発は「京セラ第2ブロック工場前」だそうで、空港から京セラの工場へのアクセス手段としても活用されている?模様。最終バスは16:20と少し早めだが、それ以降の時間は新幹線で鹿児島中央駅へ向かい、そこから空港連絡バスに乗ると殆ど同じか、若干早い所要時間で空港まで辿り着くことができる。
バス停あたりから駅の方を見ると、駅の向こう側にあるホテル群が見える。手前にある「S CUBE HOTEL」は鹿児島市内にあって2023年の国体の際に天皇陛下が宿泊した、城山ホテル鹿児島系列のホテル。
(「S CUBE HOTEL」についてはこちら)
在来線の同駅から北方面は九州新幹線開業に伴って経営分離された「肥薩おれんじ鉄道」が走っている。同社は鹿児島県と熊本県が出資*1する第3セクターで、この時停まっていた車両は熊本県の「くまモン」が大きくディスプレイされている車両だった。
駅前をまっすぐ歩いて行くと、突き当たりで大通りにぶつかった。左右に走るこの通りは国道3号線で、福岡県の門司と鹿児島の間を結んでいる大型国道。もう15年近く前になるが、鹿児島から千葉まで自転車で走った時にここを通過したことがある。
国道3号線を2-3分歩くと目的地の川内山形屋に到着。そういえばバス停前のアーケードは高さが低く、歩行者用の信号機が横倒しで設置されていた。
以前別の機会に「高速バスせんだい号」でも利用した「川内山形屋」バス停を発着するのは鹿児島交通と南国交通の2事業者だけなのだが、どういうわけかバス停が乱立している。過去統廃合を繰り返した影響なのかもしれないが、もう少し纏められないものだろうか。
(「高速バスせんだい号」についてはこちら)
程なくしてバスが到着。空港連絡バスの中ではローカル路線に位置付けられることもあり、バスは少し年季の入った日野自動車の「セレガR」が充当されている。ちなみに「セレガ」とは「Sexy & Elegant」の略なんだそう。
バスは出入口側車内に荷物置き場がある、鹿児島の空港連絡バスとしては標準的な座席配置。運転席側最前列はご時世を反映して当時はまだ封鎖されていた。
車両は少し古いものの、最近全国的に急速に拡大している「Visaタッチ決済」の設備はこの車両にも搭載されていて、今回はこれを利用して乗車している。
川内駅から鹿児島空港までは全線一般道で、県道42号線、446号線、40号線のルート。川内市内発の便は「ねれ北」バス停までは下車できないが、「市比野温泉入口」から「鹿児島空港」までの間は乗降ともに可能。なんでこんな複雑な運用になっているんだろうか。
ともあれバスは朝もやのかかる田舎道を走っていく。この辺りは方々に山があり、雲が幻想的な雰囲気を演出している。途中のバス停は「市比野温泉入口」や「蘭牟田温泉」など、温泉と名のつくバス停が多いのは鹿児島らしいところ。
「蒲生の大楠」で有名な蒲生の街にある「蒲生高校前」バス停が最後の乗車停留所で、ここから約25分で終点の鹿児島空港に到着。途中数分遅れになっていたが、終点到着の時点では定刻に戻っていた。
新幹線+鹿児島中央駅からの空港リムジンバスでも所要時間はどっこいどっこいだが、コスト的にはこちらのルートの方が優位。何より鹿児島中央駅で延々歩いて乗換えするのは面倒くさいから、乗換えなしのこちらのルートの利便性が目立つ。
(鹿児島中央駅の乗換えルートはこちら)
願わくば、空港発初便がもう少し早く、川内市内発最終便がもう少し遅い時間にあると良いのだが。このご時世だから便が残っているだけでもありがたいが、空港へ向かう最終便が川内市内16時台前半発というのは気持ち早いような気もする。
というお話。