便名 : JAL/JL0103
日付 : 2024/09/xx
機材 : B767-300ER(767/A25)
区間 : 東京羽田(HND)07:30→大阪伊丹(ITM)08:35
所要時間 : 01:05
区間マイル : 280
搭乗クラス : 普通席
運航 : JAL(日本航空)
今となっては結構な昔のこと、2024年の夏の終わりの早朝、東京から大阪へ移動したのち、京都駅前に宿泊する旅程。この日空港へは空港連絡バスで向かい、出発時刻の40分ほど前に到着。平日早朝は一般道の渋滞が激しくバスの所要時間がばらつくから、搭乗手続締切時刻ぎりぎりに到着するのは中々心臓に悪い。
飛行機は飛行機で、朝方の便は貨物の積載やら不明乗客の捜索で遅延しがちだが、幸いこの日は定刻通りに出発し、D滑走路05から離陸。よくあるルートだが、普段よりも東京湾上の経路が若干大回り気味なように思われ、見慣れた景色でありつつもどこか違和感がある。
北風の日の羽田空港への着陸進入中によく見かける海ほたるパーキングエリアだが、離陸上昇中に真上を通過するというのは割と珍しい。ちなみに同施設は住所としては千葉県木更津市に属するらしい。
右旋回しながら緩やかに上昇を続けていくと、180度旋回したところで空港の全景が見えてきた。朝方の出発機の連続する時間帯ゆえ、海側のC/D滑走路から飛行機が続々と離陸していく一方で、左手のA滑走路には次々と着陸機が進入している。
東京から大阪に向かう飛行機は通常、東京湾上で高度を上げたのち三浦半島を横断して相模湾上に出るのだが、この日は横浜に差し掛かったタイミングでも高度が低いまま。以前搭乗した新島から調布飛行場へ向かう飛行機ほどではないが、普段と比べるとかなり低い。
(その伊豆諸島と調布飛行場とを結ぶ飛行機についてはこちら)
続けて見えてきたのが横浜•八景島シーパラダイス。この施設、意外にも?運営しているのは西武グループなんだとか。西武グループと神奈川県の関係がすぐには繋がらなかったのだが、よく考えてみれば箱根辺りにも西武グループが関与しているから、割と神奈川県にも縁が深いのかもしれない。
日によっては直上を通過してしまう江ノ島だが、この日は若干離れた南側を通過。この距離でも特徴的な形状をした灯台の姿がはっきりと確認できる。
(江ノ島上空を高高度で通過した日の記録がこちら)
その後は通常よりも気持ち内陸(北)側を飛んでいて、今度は小田原市街地のほぼ真上を通過。以前宿泊した、小田原駅前にある天成園の入る商業ビル「ミナカ小田原」や、駅から徒歩10分圏内にある小田原城の姿などが確認できる。
(小田原駅前の「天成園」についてはこちら)
小田原駅から1分と経たないうちに飛行機は箱根湯本駅付近を通過。小田原駅から箱根湯本駅までは約7kmほどの距離だが、標高はほぼゼロの小田原に対し箱根湯本が100m超と結構な高低差がある。
尤も箱根湯本から先、特に宮ノ下から芦ノ湖方面はこれとは比にならないほどの急勾配で、そちらの方が明らかに過酷なのだが、小田原から箱根湯本区間のように平均1.4%の上り勾配がだらだら続くというのも自転車で走る分には地味にしんどい。そんな場所を人力で走る箱根駅伝となるともはや人間業ではないとすら思う。
9月となると富士山は完全に夏の装いで、雪の姿はまったく見当たらない。2024年の富士山は初冠雪が遅く、雪を纏ったいわゆる「富士山」の姿になったのはこの日から2ヶ月ほど経った11月7日のことだったとか。これは過去130年の中では最も遅い日付らしい。
静岡•愛知区間では特に変わったこともなく、伊勢湾上空から奈良県へ向かう。中部国際空港(セントレア)を過ぎたあたりで重力の変化を感じ、降下を開始するのがよくあるタイミング。同空港は第2滑走路を整備する計画があるようだが、現行滑走路のターミナル側と海側とどちらに増設されるんだろうか。
交通量の多い名阪国道を見ながら奈良県南部を通過し、生駒山脈の南端を掠めながら伊丹空港へ向かう。この時地上を見ていると駅があり、上下線ともに白い列車が出発していく様子が見えた。地図から現在地を見つけるでも良かったが、時刻表で上り下りがほぼ同時に出発する駅があるか調べてみると、どうやらここはJR大和路線の大和小泉駅の辺りであることが判明した。
(名阪国道についてはこちら)
その後奈良県から大阪府に入るくらいのタイミングでは比較的大きな積乱雲の脇を通過。雲の中に入ると一時的に大きく揺れるタイミングもあったが、継続的に揺れ続けるということはなかった。
この路線の記事では毎回言及しているが、あべのハルカスに大阪城、大阪駅のある進行方向左手側(A列側)に対し、右手側(K列側)の着陸直前の機窓は少し地味。ただ、道中は富士山が見えるのは進行方向右手(K列側)なので、道中の景色を取るか、着陸前の景色を取るかという感じ。尤も、なかなか存在感のある淀川や、遠方には万博記念公園の太陽の塔なんかも見えてくるので、右手の眺望も捨てたものではない。
淀川を越えると大規模な高架の構造物が見えてくるが、これは前回記事でも言及した阪急の淡路駅付近で、令和10年度の高架化を目標として工事が進められている。雰囲気としては京急蒲田駅に似ているが、淡路駅は4方向に分岐するから更に複雑。7月に同路線に搭乗した際と比べると、若干進捗しているようにも見えた。
(7月搭乗時の記録はこちら)
伊丹空港には定刻通り08:35に到着。上述の前回搭乗時(7月)にはまだ舗装工事中だった短い方のA滑走路(1,828m)はその後工事が進んだようで、よく見る滑走路の格好に戻っていた。
降機後は大阪駅方面へ向かう予定だったが、18番搭乗口からバス乗り場まではそれなりに距離があって08:45のバスには間に合わず、次の09:00発のハービスOSAKA行きのバスに乗って大阪駅へ向かった。
というお話。