日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0103(東京羽田/大阪伊丹)


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便名 : JAL/JL0103
日付 : 2022/05/xx
機材 : A350-900(359/X11)
区間 : 東京羽田(HND)07:30→大阪伊丹(ITM)08:35
所要時間 : 01:05
区間マイル : 280
搭乗クラス : 普通席
運航 : JAL(日本航空)

日帰りで関西を訪れた。思い返すとちょうど1年前にも同じく関西、とりわけ但馬地方を全く同じスケジュールで訪れている。

(ちょうど1年前の記録がこちら)

biketourist.hatenablog.com

この日は羽田から伊丹経由で但馬へ向かう旅程で、朝07:30の便で羽田を出発。この時間は空港までのアクセスにちょうどいい乗継ぎがなく、いつもより少し早めの出発50分ほど前に羽田空港に到着した。

自動チェックイン機で移動できそうな座席を探してみたものの良い席がみつからず、予定通りの座席でチェックインを完了して保安検査場へ向かう。そういえば、ANAは自動チェックイン機を廃止するらしいが、JALはどうするんだろうか。個人的には利用頻度が高いから、あるに越したことはないのだが。

そういえば今回利用したタイミングでは、羽田空港の保安検査場Cには新型の検査機が導入されていた。この新型機、PCやペットボトル飲料を鞄から出す必要がないそうで、検査前後に鞄を開けてもたつくことがなくなったのは大きい。今のところJGC会員向けの検査場には導入されておらず、向こうに導入されるまで*1の間はこちらを利用する機会が増えそう。

羽田空港 第1ターミナル 出発階

2022年6月時点では検査場B・Cに導入済

ちなみに保安検査場周辺は撮影が禁止されているので、詳細については以下の公式ホームページを参照されたい。なお、この設備は第1ターミナルだけではなく、第2ターミナルでも一部の保安検査場で導入されている。どちらの航空会社であっても便利になるのは良いこと。

(以下、JAL公式ホームページ)

www.jal.co.jp

手荷物検査場を通過した時点でまだもう少し時間があり、今回搭乗する便の搭乗口から少し離れた7番ゲート近くのBLUE SKY(売店)へ。最近気づいたのだが、ここでは杉並区の有名なラーメン店「春木屋」のラーメンを提供している。

(詳細については別の記事を起こしました)

biketourist.hatenablog.com

南ウイングの店舗から少し歩いて北ウイングの搭乗口まで戻ると、ちょうどすべての乗客の搭乗を受け付け始めたところで、そのまま機内へ乗り込んだ。この日の座席は普通席右側最後方の59K座席。先日引退したB777ではよく利用していた最後方座席だが、A350では初めて。

JAL103便 A350-900 X11 普通席

最後尾の59K

どういうわけか出発が10分ほど遅れ、飛行機は07:40過ぎに動き出した。窓の外を見ると、2つ隣の搭乗口にいた別のA350と同時にプッシュバックされているようで、こちらの飛行機は南向きに、向こうの飛行機は北向きに誘導路に並べられた。

JAL103便 A350-900 羽田空港

後に調べると、どうやら新千歳行きの便らしい

誘導路の位置関係のせいか、こちらの機はしばらく待機。横を先のA350が抜けてしばらくした後に滑走路に向けて動き始めた。

JAL103便 A350-900 羽田空港

向こうのA350が先に出発していった

幸いこの日は南風運用だったようで、離陸滑走路が第1ターミナルに近い16R。これがD滑走路だったりしたら更に遅延が拡大していたかもしれない。

JAL103便 A350-900 羽田空港16R

16Rから離陸

離陸後東京湾上で右旋回し、三浦半島の逗子と横須賀の中間辺りを抜けて相模湾上空に到達。途中、大船駅付近を通過した際には車庫に停まっている成田エクスプレスの車両を確認。あれだけ分かりやすい色合いだと上空からでもすぐ分かる。そしてもうひとつ分かりやすいのが写真左手にある藤沢駅小田急の線路。

JAL103便 A350-900 大船駅上空

相変わらず見つけやすい成田エクスプレス

そこから30秒もしないうちに江ノ島が見えてくる。見つけるのは簡単なのだが、飛行機が割と直上に近いところを通過する関係で、写真に収めるのはなかなか難しい。江ノ島の左手の海岸線沿いには国道134号線が走っていて、ここは何回か自転車で走ったコース。

(そのうち1回の記録がこちら)

biketourist.hatenablog.com

JAL103便 A350-900 江ノ島上空

江ノ島上空。ほぼ真上を通過

そこから3分もしないうちに小田原市上空に到達。真ん中に見える川が酒匂(さかわ)川で、写真中央下に小田原駅が見える。小田原駅の下側に見えている緑地は小田原城だろうか。携帯電話画質なので限界があるが、もしかするとズームすれば天守閣が見えるかもしれない。

JAL103便 A350-900 小田原上空

中央下に小田原駅が見える

小田原を過ぎて1分ほどすると、前方右手に富士山が見えてくる。5月にもなると山頂の雪も概ね溶けてすっかり夏山らしい装いに。

JAL103便 A350-900 富士山上空

雪も概ね溶けて夏の装い

この辺りで飲み物のサービスが始まり、10分ほどぼーっとしていると伊勢湾に差し掛かった。だいたいこれが羽田空港の離陸から25分程度経った頃。現在計画されているリニア中央新幹線は品川-名古屋間が40分と言われているから、この飛行機とさほど変わらない時間で、しかも陸路で移動できることになる。改めてイメージしてみたがやっぱり訳がわからない。

JAL103便 A350-900 伊勢湾上空

セントレア南側を通過。この辺りから降下開始

そういえば、この日は気流が良好だったのか機材が優秀なのか、最後尾でも特に揺れが大きいと思う瞬間はなかった。B737なんかだと機体中央よりも後方のほうが揺れる印象があるのだが。

伊勢湾を越えて紀伊半島に差し掛かると、進行方向右手の山の上に多数の風力発電機が設置されている様子が見える。これは「新青山高原風力発電所」というそうで、日本最大の風力発電所なんだとか。

JAL103便 A350-900 紀伊半島上空

日本最大の風力発電所らしい

この頃から徐々に降下を始め、奈良市の手前に差し掛かる頃にはかなり地上が近く見えるように。この頃見えてくるのが名阪国道のΩ(オメガ)カーブ。以前何度か走ったことがあるが、この道は総じて流れが速く、一見さんお断りの雰囲気がある道路。

JAL103便 A350-900 名阪国道上空

名阪国道。急カーブが多いのに流れが早い

しばらく西に向かって飛行を続け、生駒山地を越えた辺りで右旋回。八尾市からは南西方向に一直線に飛び、新大阪駅上空辺りで車輪が降りて最終の着陸体制に入った。

新大阪駅通過時には東京に向けて出発する新幹線の姿が見えた。ただ、この時間に新大阪駅を出発する営業列車は見つからなかったから、回送列車なのかもしれない。このくらいの高度なら、地上にいる人を見つけることもできるだろうか。言っても300km/h以上は出ているわけで、相当な動体視力が必要。

JAL103便 A350-900 新大阪駅上空

新大阪駅上空。出発したのは恐らく車庫に向かう回送列車

そんなこんなしているうちに伊丹空港に着陸。定番の17番搭乗口に到着したのだが、このとき隣の14番搭乗口からはB787-8がプッシュバックされ始めたところ。ここ数年間で急に世代交代が進んだ感がある。

JAL103便 A350-900 伊丹空港

入れ替わりにB787が東京に向けて出発していった

出発は10分ほど遅れたが、到着はほぼ定刻。あまり遅れると乗継ぎ先の便で冷たい視線を浴びることになるから、これを避けることができたのはよかった。降機後はゲートで待つ係員さんに乗換の旨を一言告げて、次の搭乗口へ移動。

*1:今のところ、具体的な導入の情報は公表されていない。