日付 : 2023/01/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : 禁煙シングル(14.4㎡)
ここ最近日帰りや1泊が多かったなかで、久しぶりに数日間に亘る鹿児島滞在。1泊くらい今まで泊まったことのないところに泊まってみるかということで、やって来たのは薩摩川内市にある「S CUBE HOTEL by SHIROYAMA」。
「スマイル」「スマート」「薩摩川内」の3つのSを3乗で掛け合わせる、という意味で「CUBE」という意味なのだそう。同ホテルは2021年8月に開業したばかりで、鹿児島の名門ホテル、「城山ホテル鹿児島」をブランドを継承するという意味で同ホテルの名前が冠されている。
(公式サイトはこちら)
■ 地図情報
ホテルは九州新幹線で鹿児島中央駅から約15分、JR鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道も発着する川内(せんだい)駅の目の前。隣には東横インがあり、街の規模にしてえらくこの一角だけ建物が密集している。余談だが、2023年の「大学入学共通テスト」ではこの街の地図が問題として取り上げられたそうで、それが現地の新聞では話題になっていた。
駅の少し長いエスカレーターを降り、「SSプラザせんだい」の中を突き抜けてホテル入口に到着。一部屋根のないところがあったが、雨が降っていてもそれほどひどく雨に濡れるということはなさそう。
フロントは比較的コンパクトでありつつも、鏡餅や羽子板など、季節を反映したディスプレイがされていた。朝食会場は写真左手後方にあり、翌朝出入口近くには無料のコーヒーが用意される。
比較的遅い時間に到着したから、そのまま客室に移動。ちなみに最寄りのコンビニは駅構内、改札口横にファミリーマートがある。また、東横インの反対側あたりにももう1店舗ファミリーマートがあるようで、ちょっとした買い物であれば特に困らなさそう。
今回宿泊したのはベーシックな「シングル」タイプのお部屋。以前天文館に城山ホテルの新店舗が開業するような話があったものの、いつしか頓挫してしまったような記憶があるのだが、もし実際に開業していたとすればこんな感じだったんだろうか。
机は手前側が斜めになっている台形型。贅沢を言えば、個人的には手前側は壁と平行であってほしいタイプなのだが、少しでも机を大きく取ろうという努力だろうか。割と横幅は大きめなので、特に作業スペースの不足はなかった。
部屋に用意されているミネラルウォーターは薩摩川内市の沖合いにある甑(こしき)島近くで採水されたと思われる海洋深層水。あまり他では見たことがないが、同市内ではポピュラーなんだろうか。
ちなみに窓からの風景はこのような感じ。それほど眺望が良い訳ではないが、目の前は新幹線の線路になっていて、部屋によってはカーテンを開けておくと新幹線の走る様子が見える。比較的防音はしっかりしているようで、走行音が気になる場面はなかった。
マットレスは何やら「次世代型」。ここ最近、バス・トイレが別で設置されるというトレンドと共に、マットレスにこだわるホテルが増えている印象がある。
ホテルには大浴場は設置されておらず、部屋風呂もバス・トイレ一体型のタイプ。願わくば別々のタイプだと嬉しかったのだが、浴槽は比較的大きめで特に支障はなかった。シャンプー・ボディソープ類は本家城山ホテル鹿児島と同様にペリカン石鹸の「PROVINSCIA」シリーズ。シャンプーはラベンダーで、ボディソープはアーモンドの香り。
アメニティはこのようなラインナップ。近頃いわゆる「アメニティバー」形式のホテルが増えているが、こちらのホテルは比較的従来に近い形。
テレビを点けると、トップ画面にはWi-Fiのパスワードとともに挨拶文が掲示されている。若干説明が簡潔すぎるきらいはあるが、ここでは立方体の図のなかで冒頭に記載した3つの「S」の説明が触れられていた。
滞在した4階フロアにはコインランドリーが設置されていた。洗濯機、乾燥機ともに各4台体制。前を通りすぎたタイミングでは特に利用している人はいなかったが、4台もあれば全て埋まっているというケースも少ないかもしれない。自転車で旅行している時なんか、空くのを待つのが大分苦行だった記憶がある。
ここから急に時間が飛んで翌朝のお話。朝食会場は1階にある「CASUAL FRENCH CUBE」。06:30からの営業で、07:00以降はビジター利用も可能とのこと。あまり綺麗な盛り方でなく恐縮だが、品数はそれほど多くないとはいえ、親子丼やハヤシライス、モツ料理など朝食にしては凝ったメニューが多く、満足感の高い食事だった。
宿泊料金は川内のホテル相場からすると少し高めだが、鹿児島市内と比べればお手頃。川内という街は本数が少ないながらも鹿児島空港行きのバスも発着しており、また新幹線の速達便に乗れば博多まで約1時間と交通の便も良好なので、北薩方面に用事がある場合には選択肢の一つにいれておくと重宝するかもしれない。
というお話。