便名 : 便名なし
日付 : 2022/08/xx
区間 : 九州佐賀国際空港(11:25)→佐賀駅バスセンター(12:00)
所要時間 : 00:35
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 佐賀市営バス
スプリングジャパンの便で九州佐賀国際空港に到着。「24時間1,000円」などといったキャンペーンによってレンタカー料金の安いことが多い同空港ではあるが、今回はバスで佐賀駅まで移動する。
(ここまでの移動はこちら)
開業は1998年と比較的新しい佐賀空港だが、訪問した2022年8月現在ではちらほらリニューアルが実施されている最中。ターミナル1階には以前の訪問時にはなかったと思われる、大きな「HELLO SAGA DESIGN」のロゴが掲げられていた。
さて、空港からの移動手段の話に移るが、公共交通機関では佐賀駅前にある佐賀駅バスセンター行きと、天神・博多方面行きの2系統のバスが用意されている。ただし、後者の天神・博多方面行きについては国際線の運航日限定のため、2023年1月現在では運行されていないので注意。今回は前者の佐賀駅バスセンター行きの路線を利用する。
なおこの他、県内各地と福岡県南部の一部までは運賃定額制の「リムジンタクシー」が運行されている。遠方でも最大3,000円と比較的安価だが、午前中到着の便は前日17時まで、午後到着の便は到着時刻の3時間前までに予約が必要とのことなので、早めの手配がおすすめ。なお、県内でも比較的遠方の唐津方面などは路線が設定されていない。福岡空港から鉄道が直通しているので、あえて佐賀空港を利用するニーズがないせいか。
(「リムジンタクシー」についてはこちら)
バスは佐賀市営バスによる運行。車体側面の行き先には「準急」の文字が掲げられていたが、この路線には「急行」もあるんだろうか。何かに準じているからこその「準急」なんだと思うが…。
バスには交通系ICカードの設備が整っていて、Suica等での利用が可能。九州北部では利用できないバス会社というのは殆どないような印象がある。
ちなみに2022年8月時点で佐賀空港から佐賀駅までの運賃は600円。約15kmの距離があるためか、意外に掛かる。ただ、距離単価としてみれば40円/km程度なので、首都圏の駅と住宅街を結ぶ路線バスなんかよりはまだまだ安価*1。
ごく短距離の路線ゆえ、バスに化粧室の設置はされていないが、Wi-Fiが設置されているとのこと。ちなみにこのバス、補助席は設置されておらず、空港バスにしては割と余裕のある配列。
運転席側、出入口側ともに最前列が封鎖されているのは当時よく見た状況。よく見ると、運転席直後の窓側座席の網ポケット周りが扉のようになっているが、これは交代運転士用の休憩設備だと聞いたことがあるような。一見すると空港バスには必要なさそうな設備だが、このバスは中古車としてどこかからやってきたんだろうか。
バスは11:25に九州佐賀国際空港を出発し、ひたすら県道49号線を走っていくルート。空港が有明海に面していて辺りは水田が広がっているから、出発して暫くは走れど走れど風景が変わらない状況が続く。
出発して15分ほどすると徐々に市街地に入り、県道29号線に合流。この道路、「本丸通り」の名前そのままに、佐賀城のお堀の中を突き抜けていくようなルートとなっており、佐賀城天守台を右手ごく近くに見ながら通過する。
そのまま直進していくとJR佐賀駅が正面に見えてきたところで右折、左折を繰り返し、バスはJR佐賀駅直結で長崎本線高架下にある佐賀駅バスセンターに到着。ここからは福岡・天神バスセンター行きの高速バス「わかくす号」や、福岡空港行きが発着している。
佐賀空港までの所要時間は約35分だが、福岡空港までの所要時間も約75分とそれほど顕著な差ではなく、時間帯によっては福岡空港のほうが便利で安価かもしれない。尤もこれは佐賀空港に限った話ではなく、九州本土では宮崎空港以外のどの空港でも同じことが言える話なのだが。
佐賀駅到着後はカーシェアで佐賀県内を移動。以前別途記事を投稿した「ドライブイン鳥」を訪れたのも実はこのときだった。
(「ドライブイン鳥」についてはこちら)
というお話。
*1:たとえば23区内の都営バスに3km乗ったとすると210円/3km=70円になる。