日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】SJO/IJ0701(東京成田/佐賀)


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便名 : SJO/IJ0701
日付 : 2022/08/xx
機材 : B737-800
区間 : 東京成田(NRT)08:55→佐賀(HSG)11:20
所要時間 : 02:25
区間マイル : 584
搭乗クラス : 普通席
運航 : SJO(スプリングジャパン)

JAL連結子会社となったのちもいまいち存在感のないスプリングジャパン(旧 : 春秋航空日本)。佐賀空港への路線は2023年1月現在では毎週末のみ就航で全くやる気の片鱗も見られないが、そのお陰で時折やたらと安価なチケットが販売されることがあり、今回はこれを利用しての移動。

成田空港第3ターミナル 出発フロア

(@成田空港)ずいぶん奇抜なエントランス

都内から京成スカイアクセス線で空港第2ビル駅に到着し、徒歩で第3ターミナルへ移動。そういえば、つい最近第3ターミナルでは更に再整備が進み、高速バス乗り場が更にターミナルに近くなったのだそう。乗り場よりも降車場は遠いところにあるが、それでも第3ターミナル発着の航空会社を利用する場合には明らかに鉄道よりバスを利用したほうが速い気がする。

(空港第2ビル駅から歩く場合はこちら)

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成田空港 第3ターミナル 出発エリア

(@成田空港)陸上トラック風の内装は継承されている

第3ターミナルは以前より第2ターミナル側に拡張されたため、2023年1月現在では屋外を歩く距離が以前と比べるとかなり短くなっている。ただ、搭乗口の場所そのものは変化していないため、屋外を歩くか、はたまた屋内を歩くかの違いだけで、トータルの移動距離としては変わっていない。

スプリングジャパンは原則として搭乗手続が対面で、チェックイン時に秤を使って手荷物の計測がされる。同社のチェックは比較的厳密で、超過した場合は追加料金が徴収されるので、7kgの無料機内持込手荷物許容量を超えないように心がけたい*1

SJO701便 搭乗口150D

(@成田空港)割と厳めしい搭乗口廻り

無事チェックインを終え、手荷物検査場を抜けるとすぐ目の前にある搭乗口150Dが今回搭乗する701便の搭乗口。前回もこの辺りから出発したから、スプリングジャパンはこの辺りを常用しているのかもしれない。一見「150」の文字は張り紙のようにも見えるが、将来的には番号が振り直されるんだろうか。

待合室から外を見ると、ジェットスターとスプリングジャパンがそれぞれ2機ずつ駐機している。そういえば、前回はえらく遠くまで連れていかれたな、などと思っているうちに搭乗開始。

(その「前回」がこちら)

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成田空港 第3ターミナル出発フロア

(@成田空港)天気はいまひとつ

さすがに目の前にいる2機のどちらかだろうと思っていたが、前回同様、バスは第2ターミナルを突き抜けて更に進んでいく。進行方向正面にはANAA380の姿。オレンジの3号機が稼働するまでにあとどれくらい掛かるだろうか。

成田空港 SJO701便 バス移動

(@成田空港)正面奥にA380の姿も見える

バスは10分近く走行し、前回と同じ、B滑走路南側にある駐機場に到着。JALロゴの入ったタラップ車を利用して飛行機に乗り込んだ。

SJO701便 機体

(@成田空港)バスで10分ほど移動して到着

今回搭乗したのが2022年の8月のことで、2021年11月の社名変更から1年弱が経過していたのだが、機内外の装飾にはまだ旧社名の「春秋航空日本」の文字があちこちに残っている。尤も、全く別名に社名変更したわけでもないから、それほど急いでいないのかもしれないが。

SJO701便 機内

現在の社名は「SPRING JAPAN

ちなみに、飛行機の外観も地味ながらも変更されている。今回搭乗した機材は旧塗装で「SPRING AIRLINES JAPAN」と表記されているが、新塗装機は「SPRING JAPAN」に変わっている。ちなみに冒頭の写真に映っている機材は「SPRING」表記になっているから、総勢6機にも関わらず少なくとも都合3種類の塗装が存在していたことになる。

SJO B737 駐機場

(@成田空港)手前の機材が現行塗装

ろくに運行されていない路線の割に利用者は多く、半分強は席が埋まって出発。プッシュバック中の進行方向右手には、B滑走路に着陸寸前の日本貨物航空(NCA)B747-8の姿も見られた。そういえば、B747シリーズはつい最近最後の1機が製造されたところで、1968年の製造開始から足掛け54年間の製造に終止符が打たれたところ。

かつてはJALが機体保有数1位となったこともあったが、今となってはNCAが日本で唯一B747を運航する会社。同社、定期的に整備関係のトラブルがニュースになっている気がするが、何事もなく安全運航してもらいたいところ。

SJO701便 B747-8

(@成田空港)747はシリーズ通算1574機製造

こちらは駐機場最寄りのB滑走路まで地上滑走して離陸。地上はかなりぐずついた空模様だったものの、上昇するにつれてそれなりのお天気になってきた。そういえばこのとき、低層と高層で違う形の雲が広がるちょっと珍しい風景が見られた。下の雲が地上に雨を降らせていただろうか。

SJO701便 成田空港上空

SJO701便 成田空港上空

そういえば当時、スプリングジャパンの成田-佐賀路線では「サウナ路線宣言」として、客室乗務員がサウナハットを被っていたり、オリジナルステッカーを配布するとかいったイベントを実施していた。机の上に載っている「ion water」もキャンペーンで配布されたものだが、知らずに搭乗前に同じものを購入していたので手元に都合2本の同じ飲み物が揃う結果に。

SJO701便 ION WATER

SJO701便 ION WATER

飛行機は離陸から40分ほどで瀬戸内海上空に到達。瀬戸大橋は真上すぎて写真には収まらなかったが、しまなみ海道は比較的きれいにその姿が見えた。恐らく写真中央に見えているのが因島で、右手が向島(むかいしま)のはず。

SJO701便

SJO701便/広島県(瀬戸内海)上空

そういえば、この便の所要時間2時間25分は一般的な関東-九州間の航路と比べてずいぶん長いように思ったが、離陸後ここまでの所要時間は他路線と大して変わらない様子。搭乗機までの移動時間を多めに確保しているだけで、飛行時間は羽田発の便と大して変わらないと思われる。

SJO701便

SJO701便/広島県・宮島上空。左手は山口県岩国市

個人的にはいつも雲の多い広島県宮島上空だが、この日は比較的視程良好。画面左手下に見える街が山口県の岩国市で、ここに岩国飛行場(岩国錦帯橋空港)がある。

SJO701便

SJO701便/大分県大分市・JR大分駅付近

そのまま西へ飛行を続け、山口県周南市付近で南下。大分空港の南側を抜け、大分県大分市辺りで九州に上陸した。画面中央左下にあるのが大分駅で、しばしば利用する「シティスパてんくう」のある大分駅ビルの姿も見える。ちなみに大分市から大分空港までは近いうちにホバークラフトの航路が就航(復活)するそうで、開業した後には一度くらい利用してみたいと思っている。

SJO701便

SJO701便/大分県日田市上空

この頃になると飛行機が徐々に降下を始め、見えてくるのが大分県日田市にある「オートポリス」。かつてはF1の開催が検討されたこともあるのだとか(バブル崩壊により当時の運営業者の倒産によりキャンセル)。現在ではSUPER GT全日本プロドリフト選手権などが開催されているのだそう。

SJO701便 佐賀空港

SJO701便 佐賀空港

飛行機は有明海上で旋回し、佐賀空港への着陸体制に入る。斜め方向から進入する着陸経路のためか、客席から着陸寸前の滑走路が見える不思議な状態だった。

思い起こすと、その昔台風の日に搭乗した際には更に近くの時点でも滑走路が正面に見えていたことがあったような。当時はまだ携帯電話の電源を切る必要があった時代で、特に写真も残っていないのだが。

SJO701便 佐賀空港 滑走路29

SJO701便/佐賀空港滑走路29

佐賀空港は平行誘導路のない空港ゆえ、飛行機は滑走路先端でUターンしてターミナルへ移動。こちら佐賀空港にもJALの地上支援機材が駐車されているのが見えたが、スプリングジャパンが就航している関係だろうか。

降機後はバスで佐賀駅へ移動。ちなみに佐賀空港に到着した場合、レンタカーが格安で利用できるキャンペーンもあるので、利用の際には併せて検討されたい。

(過去実施していたキャンペーンについてはこちら)

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というお話。

*1:なお、PCについては7kgに含まれず、鞄から取り出した状態で計測してもらうことができる。