便名 : 便名なし
日付 : 2022/09/xx
区間 : 長崎空港(10:55)→佐世保バスセンター(12:27)
所要時間 : 01:32
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 西肥自動車
東京から神戸空港経由で長崎空港までスカイマークで移動してきた時の記録。
(ここまでの移動はこちら)
長崎空港は外観が西洋風だが、一方でターミナル内は所々が中華風。出島に中華街と、異国情緒漂う観光地の多い長崎らしいといえば長崎らしい装い。間もなくの旧正月期間には街中にランタンが多数灯される「長崎ランタンフェスティバル」も開催される。
訪問した9月上旬時点ではターミナル中央のレストラン跡地*1が工事中だったが、その後9月中旬に佐世保バーガーの有名店「LOGKIT」が営業を開始している。同店舗は11月に長崎空港を訪れた際に利用したので、気になる方は以下の記事をご覧いただきたい。
(「LOGKIT 長崎空港店」についてはこちら)
空港内を散策していると、あまり目立たないところに角煮まんじゅうの有名なお店「岩崎本舗」のキャラクター、「角煮まんじゅうちゃん」が潜んでいた。見ようによっては耳に見えないこともない、はみ出した角煮がシュール。
だいぶ脱線してスタートしてしまったが、長崎空港から佐世保市へ向かう交通手段は2種類あり、1つが今回乗車する連絡バス、もう1つが予約制のジャンボタクシー。
空港バスは全線一般道で、途中ハウステンボス経由で運賃1,400円の所要時間が約90分。他方のジャンボタクシーは高速道路経由で運賃が1,700円と300円高いが、所要時間が約2/3の55分。佐世保に直行する場合はジャンボタクシーの方が速い。ただし、ジャンボタクシーに関しては出発時刻の30分前までに予約が必要なので注意。
(ジャンボタクシーについてはこちら)
今回は急ぐ用もなかったことからバスを選択。西肥自動車による運行で、三菱ふそうのエアロエースがやって来た。なお、支払いはSuica・PASMO等の交通系ICカードが利用可能。九州で我が道を行っているのは鹿児島くらいか。
バスは窓際にUSBの充電器が設置されている。あまり出力は強くないようだが、モバイルバッテリーを持っていない時なんかは割と助かる設備。
乗車した2022年の9月上旬はちょうど西九州新幹線が部分開業直前で、長崎県内の新幹線熱がかなり高くなっていた頃。ただ、佐世保はそれほど新幹線の恩恵があるようにも見えない*2のだが、実際はどんなもんなんだろうか。
以前別の記事で言及したが、長崎空港は大村湾に浮かぶ箕島(みしま)を切り拓いて造成された空港。バスが空港を出発すると、全長1km近い箕島大橋を渡って本土側へ向かう。本土側の橋のたもとには滑走路があるが、これは防衛省管轄の「大村飛行場」で、長崎空港とは別物*3。
バスは大村市街地からしばらく国道34号線を北上、途中、西九州新幹線の大村車両基地脇を通過した。ここには新幹線の開業と共に新駅が開業する予定となっているが、これも新幹線開業の効果に含まれるだろうか。
大村湾沿いを走っていき、高速道路の東そのぎインターチェンジの近くで国道205号線に移る。JR川棚駅付近ではバスセンターに立ち寄り、さらにしばらく走っていくと遠景にハウステンボスが見えてきた。
ちなみに車内の電光掲示板は複数言語対応で、中国語でもバス停名が表示されている。中国語は割と見た目から何となく推測できるものだが、どうにもこれを見てもハウステンボスとは変換できないのは想像力が不足しているんだろうか。
ハウステンボスで空港からの乗客が数名下車。運賃表に短距離の運賃が表示されているようにどうやら区間利用もできるようで、ハウステンボスからも数名が乗車して再出発。そんな訳で、このバスは遅延することはあっても早着することは想定されない*4。
バスは大村湾と佐世保湾を結ぶ早岐(はいき)瀬戸の傍を進んでいく。一応海のはずだが、川だとしてもかなり小ぢんまりとした感じ。程なくして到着した途中の「早岐田子の浦」バス停には大きな高速バスの看板が掲げられている。ここから博多までの高速バスは1,830円だそうで、JRのネット切符料金2,350円と比べても約30%ほど安い。西九州に限らず、九州は全体的に高速バスが盛ん。
佐世保市街地が近づいてくると徐々に交通量が増え、信号に何度か引っ掛かりながら降車する佐世保駅前のバスターミナルに到着。ここは昔ながらの、各バスが頭から乗り場に突っ込んで停まるタイプ。いくらプロとはいえ、よくこんな壁ギリギリまで寄せられるものだと感心してしまう。
ともあれ、佐世保に到着。繁華街に向かって歩き始めたところで、乗って来たバスがちょうど出発していった。バスはあと20分ほど走って終点の佐々(さざ)へ向かう。