便名 : みどり31号
日付 : 2022/02/xx
区間 : 博多(22:34)→佐世保(00:18)
乗車クラス : 普通車自由席(ボックスシート)
運行 : JR九州
名古屋から飛行機で移動してきて、佐世保へ向かう。
(ここまでの移動はこちら)
空港から博多駅までは地下鉄で移動。地下鉄駅のエスカレータを降りたところには、「かるかん」と「かすたどん」を取り扱う蒸気屋の看板。個人的にはどちらも鹿児島銘菓という認識だが、いつのまにか九州銘菓になってしまったのだろうか。
地下鉄に乗ること5分で博多駅に到着。佐世保までは最終の特急「みどり31号」で佐世保へ向かう。「JR九州ネットきっぷ」では指定席と自由席の値段が同額なので指定席を選択することもできるが、今回は自由席を選択。理由は後述。
駅構内の店はあらかた閉店済で、行き場をなくして出発30分ほど前にホームに上がるとみどり31号となる列車は既に到着していた。ただ、清掃中だそうで、まだ乗車できる状態になってはいない。
2022年2月現在、昼間のみどり号は車両中央に出入り口のある783系という車両が充当されているが、早朝、深夜の数便(下り29号、31号と上り4号、6号)のみ、かもめ号に使用されている黒い787系が充当されている。ちなみに、2022年6月に公表された西九州新幹線開業後の運行計画によると、今後は現在かもめ号に充当されている「白い」885系電車もみどり号に入ってくるのだとか。どんどん緑ではないみどり号が増えていく。
(現行の詳細は以下公式サイト参照)
この787系は九州新幹線の部分開業した2000年代前半頃、ビュッフェ車両が改装されたタイミングでデビュー当時よりも濃いグレーに塗り替えられている。当時はずいぶん黒くなったと思ったものだが、つい最近それよりも更に黒い「36ぷらす3」が登場したから、それと比べると薄く感じる。
(その「36ぷらす3」はこちら)
しばらくドアが開きそうになく、待ち時間に博多駅のホームを散策してみると、隣のホームに立ち食いのラーメン店があるのが見える。別のホームには期間限定でテナントが入れ替わる店舗があったり、日本全国のなかでもここ博多駅はホーム上に変わった飲食店が多い。
あらかた見るものも見尽くしてホーム上で待っていると、出発5分ほど前に乗車開始。この日乗車したのは4号車で、半室は通常客室、残りはボックスシートになっている車両。この4号車、昼間の「かもめ」は指定席として運用されているのだが、一日数本の「みどり」では自由席としての運用。
今回あえて自由席にしたのはこのボックスシート部分を利用してみたかったからで、目論見通り無事座席を確保。ボックスシートは1ブースあたり定員が4人で折り畳みのテーブルとランプが設置されている。ただ、座席は背もたれが固定されていて、リクライニングすることはできないから、ある程度座る姿勢は限定されるかもしれない。
なお、残り半分の普通客室部分についても、もともとビュッフェだった車両を改装している関係で足元が他の車両よりも広くなっている穴場席。ただしその代わりに荷物棚がないので、お好みに合わせてといった感じ。
この787系にはDXグリーン席、グリーン個室、ボックスシートといった特殊設備が用意されていて、今回ボックスシートを体験したことでDXグリーン席以外は制覇できたことになる。となると、次回はDXグリーン席か。
(グリーン個室の記事はこちら)
博多を22:34に出発すると、鹿児島本線内は鳥栖のみ停車。鳥栖で早速下車していく人もいれば、新鳥栖から乗車してきて佐世保まで乗り通す人もいたりとこの時間にしては思っていた以上に利用が多い。
0時を過ぎたところで最後の停車駅、早岐に到着。ここで進行方向を変えて折り返すが、ここから先は普通乗車券のみでこの列車に乗車できる取扱になっている。その関係で購入した「ネットきっぷ」は特急券のみ早岐までとして発券されていた。
ボックス内を見渡してみると、壁にはデビュー当初の「ソニック」号のイラストが飾られている。今改めて見てみても、現行の真っ青一色よりもデビュー当時の塗り分けの方が格好よかった気がする。
下車直前に出入口上方を見ると、懐かしい「TSUBAME」の文字。何だかんだで「リレーつばめ」の廃止からも既に10年以上の時が経過している。さすがに去年今年の話だとは思わないものの、つい最近のように思えるのだが…。
ともあれ、列車は定刻通りに00:18に佐世保駅に到着。この列車が名実ともに佐世保駅の最終列車で、列車は到着すると電源を落とし終業モード。私はといえば改札を抜け、駅前にある東横インに向かった。