便名 : ソニック28号
日付 : 2021/07/xx
区間 : 行橋(13:22)→博多(14:28)
乗車クラス : グリーン車指定席
平成筑豊鉄道で行橋駅に到着したのが13:19で、3分後、13:22発のソニック28号に乗継ぎ。
(ここまでの移動はこちら)
行橋駅において平成筑豊鉄道はJR日豊本線の上りホームの一角にホームがあるとはいえ、同駅では乗換え時間が3分しかなかったから、ちょっと遅延でもすれば乗り遅れてしまいかねない状況。だったが、定刻に到着してくれたお陰で無事乗り継ぐことができた。
なお、乗換改札口には指定席特急券を発券できるような端末はなく、そのうえコンコースに向かってチケットを発券するような時間もなかったから、今回のように事前に購入しておくか、車内で購入するくらいしか選択肢がない。どうにもJR九州はチケットレス乗車券・料金券の類はあまり得意でないか、そもそもやる気がない印象。
ともあれホーム上にある連絡改札を抜けて1分もしないうちに列車が到着。この日乗車するのは最後尾のグリーン車。「白いソニック」こと885系のグリーン車は中身が殆ど普通車と変わらずいまいちメリットに乏しいが、空いていればいいやということでこちらを選択。
グリーン車は1列+2列の横3列配置で普通席よりも1列少ないものの、座席の造りは概ね普通席と同様。ただ、2列側も席は独立していて、3列独立シートの高速バスのような並びになっている点が異なっている。また、若干の相違点ではあるが、座席ごとに折り畳み式の小さなテーブルが設置されている。
(普通席についてはこちら)
ご覧の通り座席は革張りだが、だいぶ長い期間使用されているせいで革は磨耗が進んでいる。それゆえかなり滑りがよくなっていて、ただでさえ揺れの激しいソニック号では通常の姿勢で座り続けていることすらままならない。せめて座面だけでもモケット張りにすれば少しはよくなると思うのだが。
件のテーブルは回転しても使用できるように1列に対し通路側に2つ、窓側に1つ配置されているため、座席前にいくつもテーブルがあって荷物を持ったまま窓側の座席に入るのに少し難儀。この車両にはどちらかというとテーブルよりも踏ん張るための足置きが必要な気がする。
行橋から1駅、19分で小倉駅に到着すると方向転換して鹿児島本線に入り、博多へ向かう。上述の通り、グリーン車の座席は1席1席が独立しているから、座席の転換は1席ずつ行う必要がある。この日は空席が多かったせいで自席を含めて計4席回転しなければならず、これはちょっと面倒だった。
小倉から先はこの車両が先頭車になり、運転席越しに前方が見えるように。ただ、着席した状態だと見えるのは運転席のみで展望性はいまひとつ。もし眺望を楽しむのであれば「青いソニック」こと883系の方が楽しめるはず。比較的高速でカーブに突っ込んでいく様子はなかなか迫力がある。
(「青いソニック」の記録はこちら)
小倉博多間もちょこちょこ停車駅があり、折尾までは約5分ごとに戸畑、黒崎、折尾と割と頻繁に停車しながら進む。折尾からは通過駅が続くようになって香椎まで約25分無停車で走り、香椎の次は終着の博多。何かと遅れがちな印象のあるこの区間だが、運よくこの日は遅延なく定刻に博多駅に到着した。
ちなみにこの列車では小倉博多間で48分掛かっているが、急ぐ場合には追加投資をすれば小倉で新幹線に乗り換えることで所要時間を30分ほど短縮し、両駅間を15分前後で移動することができる。なお、土日祝日限定、かつ前日まで発売ではあるが「新幹線よかよかきっぷ」なる企画乗車券が発売されており、これを利用するとほぼ在来線特急と同程度の金額で移動することが可能になるからこれも活用したい。
(「新幹線よかよかきっぷ」についてはこちら)
また、上記「新幹線よかよかきっぷ」に対抗して、在来線では商品券1,000円分をセットにした「お買い物往復きっぷ」を発売しており、こちらは当日購入も可能。
(「お買い物往復きっぷ」についてはこちら)
今回は時間の関係で「白いソニック」以外に選択肢がなかったが、個人的には列車を選べるのであれば「青いソニック」の方がおすすめ。「白」は見てくれはいいものの、どうしてこうも座席が残念なんだろうか。
というお話。