日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】リレーかもめ84号(武雄温泉/博多)


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便名 : リレーかもめ84号
日付 : 2022/11/xx
区間 : 武雄温泉(13:47)→博多(14:53)
乗車クラス : 普通車自由席
運行 : JR九州

長崎駅から開業間もない西九州新幹線で武雄温泉まで移動してきた。

(ここまでの移動はこちら)

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武雄温泉駅では3分の待ち合わせで同駅始発の在来線特急「リレーかもめ84号」に乗換え。ただ、上記の記事でも言及したが、指定席で目ぼしい座席がなく、隣人のいる通路側座席くらいしか空きがなかったから、ここからは自由席での移動。

余談だが、この武雄温泉駅には評価の高い駅弁販売店がある。せっかくならホーム上で販売でもすればいいのにと思うが、乗換時間が3分しかないから弁当を購入する時間となるとちょっと難しいだろうか。

(以前起こした記事がこちら)

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さて、リレーかもめ号にはいくつかの種類の車両が使用される予定になっているが、今回乗車する列車は旧「白いかもめ」の車両。以前博多から長崎に移動した際にも利用したことがある。

(当時の記録はこちら)

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JR武雄温泉駅 リレーかもめ84号 車両外観

新幹線最後尾から移動してきたが、まだ出発まで時間がある

自由席は割と出遅れて乗り込んだにも関わらず、始発駅時点ではまだ空席多数。新幹線の指定席がそれほど埋まっていなかった一方で在来線の指定席が埋まっていたのは、新幹線と在来線の車両の大きさの差が原因だろうか。「JR九州ネットきっぷ」で佐賀駅から利用する乗客が多いのも一因のような気がするが。

リレーかもめ84号 普通車自由席 車内

始発の武雄温泉駅時点では自由席は空席多数

着席してなお列車は停車しており、数分して武雄温泉駅を出発、佐世保線を進む。比較的ゆっくりとしたペースで走っていて効果のほどが分からないが、この辺りは新幹線の開業に関連して複線化した区間

佐世保線内の途中駅では対向列車とすれ違ったが、この列車は電化されている区間にも関わらず気動車長崎本線は電化設備が撤去されつつあるというが、将来的にはこちらの区間も特急列車以外はすべて気動車に移行されるのかもしれない。それにしても、ここ最近JR九州の鉄道事業に対する熱量が殆ど感じられないのが気になるところ。

出発から10分ほどして進行方向右手から長崎本線の線路が近づいてきて合流、程なくして通過するのが肥前山口駅から改称された江北駅。どうにも江北駅と言われてもしっくり来ないが、そのうち馴染んでくるだろうか。

長崎本線に入ると速度が上がり、11月上旬には「佐賀バルーンフェスティバル」が開催される嘉瀬川を通過。ここに大会期間中のみ開設される「バルーンさが」駅を通過すると、程なくして佐賀駅に到着。ここで大量の乗車があり、自由席の大半の座席が埋まった。

(ちなみに「佐賀バルーンフェスティバル」についてはこちら)

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佐賀駅を出発すると、博多までの停車駅は新鳥栖鳥栖のみ。佐賀駅から博多駅までは所要時間は概ね40分前後なので、時間で考えるとそれほど遠いような印象はないものの、実際には50km超の距離があって、思ったより遠いなという感じ。ちなみに同区間における距離を所要時間で割った「表定速度」という指標は約83km/hで、在来線の特急列車にしては標準程度*1鹿児島本線の列車密度が高いからだろうか。

ともあれ、武雄温泉出発から約40分で鳥栖駅に到着。ここから鹿児島本線に入り、約25分で終点の博多駅に到着。長崎駅からの所要時間は1時間36分。以前乗車した、最終便で最速の「かもめ45号」と比べれば15分短縮したことになるが、そのために途中で乗り換えるという手間の面倒くささが個人的には勝ってしまう。とはいえ佐賀県に新幹線を導入することにメリットがあるかというとそれも難しく、しばらくこの状況は避けられないかな、という現状を改めて認識した移動。

というお話。

*1:在来線の中で表定速度が速い列車のひとつが「サンダーバード」。速い列車では100km/hを超える。