日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】夢街道会津19号(王子駅/会津若松駅前BT)


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便名 : 夢街道会津19号
日付 : 2023/06/xx
区間 : 王子駅(19:35)→会津若松駅前BT(23:27)
所要時間 : 03:52
乗車クラス : 普通席(座席指定制)
運賃 : 4,850円(事前クレジット決済)
運行 : 会津バス

翌朝始発の只見線に乗車すべく、会津若松まで高速バスで移動。

首都圏から会津地方へは新幹線、高速バス、東武線の3ルートがあるが、現状最もコストパフォーマンスに優れているのが今回の高速バスルート。新幹線よりも1時間ほど余計に時間がかかるが、約半分のコストで移動することができる。

ちなみにこの路線の始発はバスタ新宿だが、今回は途中の王子駅からバスに乗車する。何だかんだで高速バスに途中停留所から乗車するのは久しぶり。ちなみに王子駅の停留所は駅舎から少し離れていて、初めて訪れると少しわかりづらい場所にあるので要注意。

JR高速バス 王子駅バス停

王子駅バス停/ JR王子駅からは微妙に離れたところにある

この日は出発時刻の1時間ほど前から比較的強い雨が降り出し、屋根のない停留所でバスを待つのに少し難儀。ようやくバスが到着し、数人が乗り込むとすぐに出発。どうやらこの便は運転士さん2名体制のようで、出発してしばらくすると1名は休憩のため後方へ消えていった。

夢街道会津19号 会津バスの車内

夢街道会津19号の車内/ 結構な雨が降っていた

バスは王子北入口から首都高都心環状線、その後川口線と進み、川口ジャンクションから東北自動車道のルートで進んでいく。速度計は見えなかったが、結構な雨が降っていたもののそれほど普段と変わらないスピードで走っていたような。

ちなみに東北自動車道では岩槻インターチェンジから先、佐野藤岡インターチェンジの手前までの約41kmの区間で2022年10月以降120km/h制限となっている。晴天時であればこのバスも100km/h以上の速度で走っていたんだろうか。新東名高速道路を走るJR系列の高速バスは120km/hで走っているようだが。

夢街道会津19号 会津バスの車内

夢街道会津19号の車内/ 天候に関係なく安定走行

王子駅出発から40分ほどで最初の休憩箇所となる羽生パーキングエリアに到着し、ここで約10分間の休憩。同路線の休憩はこの羽生パーキングエリア阿武隈(あぶくま)パーキングエリアの2ヶ所。運転士さんも複数いることから、それほど長い休憩時間は確保されていない。

夢街道会津19号 会津バスの車内

羽生PA/ 休憩は羽生PA阿武隈 PAの2箇所

羽生パーキングエリアは比較的大規模な商業施設「pasar羽生」があるが、この日はあまりの雨の強さに車外に出ることを断念。普段車で移動する際にこの距離で休憩することはあまりないから、天気が良ければちょっと降りてみたかった気もする。

夢街道会津19号 会津バスの車内

夢街道会津19号 会津バスの車内

ちなみに座席は2+2の横4列で、補助席のないタイプ。なお、最前列のみ2点式シートベルトが設置されている。この日はそれほど乗客が多くなく、隣席が空いていたからそれほどしんどいということはなかった。

夢街道会津19号 会津バスの車内

羽生PA/ 雨が強すぎて降車を断念

20:30過ぎに羽生パーキングエリアを出発。そこから東北自動車道をひたすら北上し、次の休憩は約130km先の阿武隈パーキングエリア。少しうとうとしているうちに大分進んでいたようで、約1時間30分ほどで到着。都心を出た時よりも幾らか雨は弱くなったが、まだ傘無しには外に出られないくらいの雨が降っていた。

夢街道会津19号 会津バス

阿武隈PA/ 大型車が多数休憩していた

そういえば同パーキングエリアでは大型車が駐車枠の前方にはみ出して駐車していたせいで、バスが出発できないトラブルが発生。羽生パーキングエリアでもバスの駐車枠に大型トラックが休憩していたり、場所がないのは分かるがあまり宜しくない状況。

これとは別に、バスが大型車を追い越すタイミングでは大型車の運転席で走行中に携帯をいじっているとか、前方を注視していないという状況をしばしば見かけることがある。過酷な労働環境であるとは理解するが、周りの車に危害を与えるような存在にはなってほしくないというのは常々思うところ。

夢街道会津19号 会津バスの車内

阿武隈PA/ 停車枠から前にはみ出すと隣の車が出発できない

バスは郡山ジャンクションから磐越自動車道に入りしばらく西進、猪苗代磐梯高原インターチェンジで一度高速道路を下り、至近にある「道の駅猪苗代」のバス停に停車。あいにくこの日は誰も降車がなく、再び高速道路に入った。

10kmほど走ると眼下には会津若松市街が見えてくるのだが、このとき駅近くにある東横INNの青いネオンサインが異様に目立っていた。青いネオンというのは割と目立ちやすく、都市部の展望台なんかに上ると街中にある東横INNの多さに驚くことがある。

ともあれ会津若松インターチェンジで高速道路を下りると、会津アピオ入口バス停を経由して会津若松駅前にある「若松駅前バスターミナル」へ向かう。「会津アピオ入口」というのは電灯も少ない公道上にあるバス停だったが、思いの外多数の乗客が降りていった。バス停近くには送迎のような車は見えなかったが、誰かが迎えに来るでもないと少し使いづらそうなバス停に見えた。

特に渋滞にはまったでもなかったが、バスは約10分ほど遅れて終点に到着。なお、出発便はロータリーから道を渡った先にあるバスターミナルから出発するが、この便は駅前に到着した。遅い時間だったこともありターミナルが営業終了していたからだろうか。

会津若松駅前 夢街道会津19号

会津若松駅前/ 定刻より10分ほど遅れて到着

余談ながら、この「若松駅前バスターミナル」のように地元での愛称で乗換案内などに登録されていると、他地方からやってきた私のような者には中々検索が難しい。全く揃えるのは難しいかもしれないが、せめて駅前のバス停ついては何らかの規則性を持って登録しておいてもらえないものだろうか。

会津若松駅前の「若松駅前バスターミナル」

会津若松駅前の「若松駅前バスターミナル」

乗車時間が4時間近くなると流石に少し長いようにも感じたが、とはいえ新幹線と所要時間に1時間ほどしか差がなく、値段は半分というメリットは何物にも変え難い。会津地方を訪れる際にはこんな移動手段があるということを覚えておいても損はないと思う。

というお話。