便名 : アザレア号0102便
日付 : 2023/08/xx
区間 : 成田空港第3ターミナル(20:00)→高崎駅東口(23:35)
所要時間 : 03:35
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 4,750円(窓口クレジット決済)
運行 : 千葉交通
これといった理由もないのだが、ここ最近、群馬方面に赴く際には出来るだけ新幹線を使わずにアクセスしてみている。今回は直前に千葉県内にいたこともあり、成田空港と高崎•前橋を結ぶ「アザレア号」を利用してみることに。
(路線事業者公式サイトはこちら)
始発バス停は成田空港の第3ターミナル。この路線、日に2往復が運行されているが、群馬発の始発便と千葉発の最終便のみ途中停留所の「東京ディズニーランド®︎」を経由し、同停留所から乗車する場合のみ事前予約ができるという少し変わった運用。それゆえ今回は始発の成田空港から乗車する場合は先着順の取り扱い。
ターミナル内にあるチケット売り場でチケットを購入したのが出発10分前を切った頃。片道運賃が4,750円と高速バスにしてそれなりに高価なこともあるが、支払にはクレジットカードも利用可能。
成田空港第3ターミナルは最も第2ターミナル寄りの11番乗り場からの出発。最盛期は50以上の路線があったようだが、現在は30強とまだCOVID-19からの回復途上。常に何かしらのバスが発着している羽田空港と比べて、乗り場にはまだ比較的余裕がありそうに見える。
出発5分ほど前にバスが乗り場に到着。この便の運行は京成系列の千葉交通で、バスは京成系高速バスの標準カラーを纏っている。行先表示の辺りに飛行機の模様が入っているのがちょっとした特徴。
始発バス停出発が20時という比較的夜遅い便とあって、車内灯は消灯した状態で到着。座席は2列+2列の横4列配置(補助席なし)で、最後尾にお手洗いが設置されている。
ちなみに千葉県から群馬県というとそれほど距離があるような印象もないのだが、この路線の全長は241km。首都圏内で完結する路線ではありつつ、東京駅から浜松駅、名古屋駅から金沢駅までの高速バスとほぼ同じくらいの長さがある。
バスは20:00に第3ターミナルを出発し、5分後に第2ターミナル、10分後に第1ターミナルを出発するダイヤになっているが、途中でやたらと信号に引っかかり、第1ターミナルには数分遅れて到着。どれほどの乗客がいるのかと思って見ていると、成田空港内のバス停ではそれぞれ3-5人ずつ乗車があった。
バスは以前乗車した「エアポートバス東京•成田」と同じルートで宮野木ジャンクションまで進み、そこから先は東関東自動車道のルート。高谷ジャンクションから首都高速湾岸線に移り、程なくして浦安出口で一般道に移った。
(「エアポートバス東京•成田」についてはこちら)
浦安出口からJR京葉線の舞浜駅付近をぐるぐると回り、20:50過ぎに東京ディズニーランド®︎バス停に到着。ダイヤとバス停には結構な余裕があるようで、約20分ほどバス停で停車。ここでは10人近くがバスに乗り込んできた。
ところでこの時間帯、バスターミナルからは横浜駅やバスタ新宿、その他首都圏の主要駅行きの高速バスが多数発着していて、長蛇の列が形成されていた。久しくこの手のテーマパークを訪れておらず知らなかったが、結構な需要がある模様。JR京葉線東京駅の立地を考えると、バスに優位性がある地域というのはたしかに結構多そうな。
21:10に東京ディズニーランド®︎バス停を出発すると、次は降車停留所の藤岡インターバス停。再び舞浜入口から首都高速に入り、葛西ジャンクションからC2中央環状線。その後S1川口線、川口ジャンクションから東京外環自動車道を経て、大泉ジャンクションから関越自動車道を進んでいく。
てっきり高谷ジャンクションから外環ルートかと思っていたから、このルートというのは少し意外。ともあれ、イルミネーションの灯る東京スカイツリーを横目に荒川を北上していった。
バスは比較的交通量の少ない夜の関越自動車道を進み、22:30頃圏央道と接続する鶴ヶ島ジャンクションを少し過ぎたところにある嵐山(らんざん)パーキングエリアで小休止。乗客としては休憩がなくとも耐えられる所要時間だが、乗務員さんの連続運転規制の関係だろうか。なお、この時間は売店等は営業しておらず、自動販売機のみ稼働していた。
休憩後30分ほどで関越自動車道と上信越自動車道の分岐する藤岡ジャンクションに到達、ほんの少しだけ上信越自動車道に入り、藤岡インターチェンジから一般道。「道の駅 ららん藤岡」に隣接するバスのりばには定刻より20分ほど早い23:00頃到着し、数名が下車。
藤岡インターバス停からは県道13号、国道17号、高崎市道高崎環状線、国道354号線と経由し、進行方向左手に日本中央バスの高崎バスセンターが見えてくると間も無く高崎駅東口に到着し、今回はここで下車。駅近くの定宿、ココ•グラン高崎へ向かった。
(「ココ•グラン高崎」についてはこちら)
どうやらダイヤは藤岡インターバス停から高崎駅東口までをかなり短い所要時間にしているようで、藤岡インターバス停では20分早着だったのが高崎駅では10分に縮まっていた。
成田空港からとなるとスカイライナー+新幹線の所要時間には到底敵わないが、海外旅行の大荷物というときには、乗換えが不要というのは大きなメリット。
また、東京ディズニーランド®︎から高崎駅までの所要時間は約2時間30分で、JR京葉線東京駅の乗換えの煩雑さなんかを考えるとほとんど所要時間には変わりない。そんなこともあってか思った以上に乗客は多く、上手いこと路線を設定したな、という感じの路線。
というお話。