日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線0003便(JR八王子駅/JR高崎駅)


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便名 : 高崎・伊香保四万温泉八王子線0003便
日付 : 2023/03/xx
区間 : JR八王子駅13番(17:10)→高崎駅東口4番(19:15)
所要時間 : 02:05
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 関越交通

神奈川方面から北関東への移動。どのルートにするか迷ったが、調べると八王子と高崎とを結ぶ高速バスが見つかり、これを利用してみることに。

(公式サイトはこちら)

kan-etsu.net

JR八王子駅には横浜線で到着。当初始発の京王八王子駅から乗車しようと目論んでいたが、前の仕事がだいぶ押してJR八王子駅に到着したのが16:55頃。バスが始発の京王八王子駅を出発するのが17:05で、急遽JR八王子駅からの乗車に変更した。ちなみにJR八王子駅から京王八王子駅までは約500mほどで、徒歩10分弱の距離の模様。

■ 参考/JR八王子駅京王八王子駅の位置関係

そういえば、JR八王子駅の改札口前にはJR・京王・西武3社共同で作成したと思われる、大きなタペストリーがかかっていた。それにしても、描かれている車両が何とも懐かしい。懐かしいと言っても、西武の車両についてはどうやらまだ現役のようだが。

JR八王子駅 改札前広告

JR八王子駅/ 西武線だけ現役車両

個人的に中央線沿線はそれほど縁がないこともありあまりよく分かっていなかったが、東京駅から八王子駅までは意外と?遠く、約50km離れている。東京駅からの距離では横浜駅や大宮駅(約30km)、千葉駅(約40km)よりも一回り二回りくらい遠い。

そんな八王子駅は駅ビル併設の比較的大規模な駅舎。同程度都心から離れた各県の都市と比べると栄えていて、さすが都内という感じの駅前。

JR八王子駅 駅舎

JR八王子駅/ 駅舎はかなり大規模

さて、今回乗車する群馬方面行きの高速バスはJR八王子駅前では13番乗り場からの出発。同バス停からは羽田・成田の両空港行きのバスや、大阪・北陸・四国方面への夜行高速バスも発着している。

JR八王子駅 バス乗り場

JR八王子駅/ エレベーターまたは階段で乗り場へ

13番バス停は一般路線バス乗り場の一角にあり、隣のバス乗り場の行列がこちらのバス停を越えて形成されていた。それゆえ、ぼーっとバス停前に立っていたら列に紛れてしまったから、少し離れた場所に移動して待機。

JR八王子駅 13番乗り場

JR八王子駅/ 比較的高速バスは充実している

それほど流動の多くなさそうな八王子と群馬の間にも関わらず、同路線は2022年5月に増回されたようで、2023年3月時点では1日2往復が運行されている。八王子起点で見ると、午前便が京王系列の西東京バス、午後便が東武系列の関越交通による運行で、それぞれの拠点から1往復ずつ運行しているイメージ。

ちなみに今回乗車する関越交通という会社、1990年代以後に群馬県内から東武バスが撤退したことにより群馬県最大のバス事業者なんだそう。かの有名な「頭文字D」のお膝元に路線があることから、一部の路線バスに同作品のラッピングをしていることが有名になったこともあったような。

高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線 路線案内

2022/5に増便され2023年4月現在は2往復体制

バスは駅周辺の渋滞に巻き込まれて数分遅れで到着。事前に予約していたとはいえ、バスが到着して乗り込むとだいぶ怪訝な顔をされた。結局というか案の定というか、この便は1人貸切状態でJR八王子駅を出発したが、日頃そんなに乗客が少ないんだろうか。

そんな路線ではあるが、この日はEDSSが設置された、比較的新しそうな車両が充当されていた。各座席にはUSB電源が設置されていて、設備面は比較的充実している。

高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線 座席

USB電源は各座席に設置されている

バスはJR八王子駅を出発すると駅前通りを直進し、小宮公園を一直線に突き抜ける「ひよどり山道路」、その後新滝山街道を経由して圏央道あきる野インターチェンジを目指す。特段渋滞にはまるでもなかったが、高速道路に入るまで約30分弱を要した。

高速道路へのアプローチ路を進んでいくと、進行方向左手には「東京サマーランド」が見えた。3月の夕暮れ前ということもあり特に賑わっている様子はなかったが、夏場は多くの人で賑わうだろうか。

高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線 座席

運転席直後の扉は控え運転士用設備らしい

夕方の圏央道はかなり交通量が多い上、ずいぶん流れが早い。バスは結構なスピードで走っているように見えたが、それでも多くの車に追い抜かれていった。その一方で、特に事故等があったでもないものの対向車線は徐々に渋滞し始め、最終的には殆ど動かなくなっていた。そういえばこのとき「花巻東」と大きく描かれた紫色の大型バスとすれ違ったが、野球部のバスだろうか。

そんなことを思っているうちにバスは鶴ヶ島ジャンクションに差し掛かり、ここで関越自動車道に乗換え。先ほどの圏央道の渋滞の影響で関越自動車道の上り線もしばらく1車線塞がっていたが、こちらは特に渋滞もなく流れていた。

この辺りからしばらくうとうとしていると、バスは高崎玉村インターチェンジで高速走行を終えて一般道へ。序盤渋滞に引っ掛かった割に20分以上巻いて、18:50頃高崎駅東口のバス乗り場に到着した。

高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線 座席

後方トイレつきのシート配置

バスは乗客がいればこの先更にJR渋川駅伊香保温泉、JR中之条駅入口と進んでいくが、あいにく乗客は私ひとり、この先乗車停留所が存在しないこともあり、降車するや否や行先表示が「回送」に変わった。なお、四万温泉まで向かう午前中の便のみ、高崎駅からも乗車することができる*1

高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線 車両

高崎駅東口/ バスはここで回送に切り替わった

今さらながらバスの外観に目をやると、大きな花がいくつか描かれている。この花がいまいち何なのか分からないが、成田空港行きのバスに「アザレア号」と名付けているところを見ると、これがそのアザレアの花だろうか。そして「KAN・ETSU」のフォントがいかにも東武グループというフォント。

高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線 車両

高崎駅東口/ 羽田、成田の両空港行きなどもここから出発

地味に往来しづらい八王子と高崎を乗換えなしで移動できるというのは便利なのだが、如何せん需要が少なすぎるような。ここ1年のうちに増便されたところを見ると、学生の休業期間や週末なんかは繁盛しているんだろうか。1回乗車したのみではあまり実態が掴めなかった路線。

というお話。

*1:ただし、高崎駅から乗車した場合はJR渋川駅伊香保温泉、JR中之条駅などで降車することはできないので注意。