日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】エアポートバス東京•成田(成田空港(第3)/東京駅日本橋口)


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便名 : 便名なし
日付 : 2023/06/xx
区間 : 成田空港第3ターミナル(22:30)→東京駅日本橋口(23:48)
所要時間 : 01:18
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,300円(交通系ICカード決済)
運行 : 京成バス

札幌近郊のプロ野球新球場「エスコンフィールド北海道」で試合を観戦し、最終の成田行きで成田空港へ帰ってきた。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

空港第2ビル駅22:33発の「スカイライナー80号」に間に合えばこれに乗車したのだが、飛行機が駐機場に到着したのが22:20頃。そこからドアが開くまで数分を要し、第3ターミナルの到着出口を出た時には22:27頃で、流石にここから3分で駅までは辿り着かず断念。

その時ふと前方を見ると、22:30発で出発直前の東京駅行き「エアポートバス東京•成田」が停車していたので、これで都内へ向かうことに。日中の成田空港発の便はターミナル内にある乗車券売り場で時間指定乗車券を購入する必要があるが、深夜帯*1については直接乗り場向かって乗車する形式になっている。

成田空港第3ターミナル バス乗り場案内

成田空港T3/ 「エアポートバス東京•成田」は5番乗り場から出発

2023年8月時点では、22:30以降に成田空港第3ターミナルを出発する空港連絡バスは22:30、22:45、23:20(深夜便)発の東京駅日本橋口行きと22:55発のバスタ新宿(TCAT経由)行きの計4本。一方鉄道はJRが22:57発の東京行き、京成が22:34発の西馬込行き(京成本線経由)、22:30発、23:00発のスカイライナー(有料特急)と23:08発の京成高砂行きアクセス特急(いずれも成田空港駅発基準)で6本。少なくともこの10本の移動手段のどれかに乗車する必要があり、これらを逃すと公共交通機関で東京都心まで移動することはできなくなる。

これら選択肢の中では「スカイライナー」が所要時間的には有利だが、第3ターミナルには駅がなく、第2ターミナルの空港第2ビル駅まで徒歩移動する必要がある。今回のように22:30頃に到着すれば問題ないが、到着が23時ギリギリになってしまうと間に合わない可能性がある。そんな時にはこの「エアポートバス東京•成田」が選択肢になり得るはず。

ちなみに今回乗車するのは京成バスの運行便だが、元々「THEアクセス成田」と「東京シャトル」という別々のブランドを統合して1つの路線にした背景から、この路線はえらく多くの事業者が運行に関与していて、他に7事業者*2の運行便がある。忘れ物なんかをした時には、バス会社を覚えていないと問い合わせの連絡が大変そう。

成田空港第3ターミナル エアポートバス東京•成田

成田空港T3/ 出発直前のバスに飛び乗った

前述の通りすでにチケット売り場の営業が終了した後の便のため、事前にチケットの購入はせず直接5番バス乗り場に向かい、バスの車載端末に交通系ICカードをタッチする形で決済。夜間の便ということで、乗車した時点ですでに車内の照明は最小限に絞られていた。

第3ターミナルを出発したバスは第2、第1と廻ってほぼ全列埋まって出発。バスは新空港インターチェンジから早速高速道路に入った。

エアポートバス東京•成田 京成バス便の車内

エアポートバス東京•成田の車内/ ほぼ全列が埋まった

この路線はいわゆる「LCB(ローコストバス)」だが、各座席にはUSB電源が用意されている。設備について一般路線と大きな差がないとすると、このバスは何と競合しているんだろうという疑問があるが、「成田エクスプレス」なんかだろうか。

エアポートバス東京•成田 京成バス便の車内

エアポートバス東京•成田の車内/ USB電源を完備している

バスは東関東自動車道、宮野木ジャンクションから京葉道路首都高速7号小松川線、6号向島線経由で箱崎出口まで走って一般道へ出た。宮野木ジャンクション以後の経路は運行する事業者によって違いがあるような気がする。ビィー•トランセグループの3社はそのまま東関東自動車道を走り、首都高速湾岸線経由で走るイメージがある。

道中は無茶苦茶速いということもなかったが、特に渋滞がなかったこともあって定刻よりも10分ほど早い23:35頃東京駅日本橋口のJR系高速バス降車場に到着。22:40に出発した空港内最後の停留所(第1ターミナル)からは約55分の所要時間で、成田空港対東京駅という観点ではほぼ「スカイライナー」と互角の所要時間で移動することができた。

エアポートバス東京•成田 東京駅日本橋口

東京駅日本橋口/ 定刻よりも10分ほど早く到着

この時間であれば終電の時間に頭を悩ませることもなく、比較的余裕を持って乗換えができるから、鉄道を利用して自宅へ戻った。

というお話。

*1:当時は22:30の便がこの運用になっていたが、2023年8月時点では乗車券売り場の営業時間が延長され、22:45より後の便が同様の運用になっている。

*2:JRバス関東、平和交通、あすか交通、西岬観光、京成バス、成田空港交通京成バスシステム京成トランジットバスが運行している。