日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】AIRPORT BUS•白市駅-広島空港線(広島空港/白市駅)


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便名 : 便名なし
日付 : 2022/10/xx
区間 : 広島空港(21:40)→白市駅(21:53)
所要時間 : 00:13
乗車クラス : 普通席
運賃 : 400円(交通系ICカード決済)
運行 : 芸陽バス

JALの最終便で広島空港までやって来て、福山方面へ向かうスケジュール。直行する福山駅行きの空港連絡バスも設定されているが、今回は最寄りのJR駅である白市(しらいち)駅まで路線バスで移動し、山陽本線で移動することに。

(運行事業者公式サイトはこちら)

www.geiyo.co.jp

広島空港としては搭乗したJAL便がこの日の到着最終便。広島空港は山の上にあってバスのほかに公共交通機関はないため、広島駅行きや福山駅行きといった路線は飛行機の到着を待って出発する運用になっている。それゆえ一応予定の出発時刻は出口左手の掲示板に表示されているが、乗客の拾い漏れがないことを確認してから発車する。

なお、上記の主要路線とは異なり、今回乗車する白市駅行きについてはあくまで路線バスとしての運行で、飛行機が遅れたとしても時間になり次第出発する運行形態となっている模様。この後もう1便、22:25発の便が設定されているというのもあるかもしれない。

広島空港 空港連絡バス乗車券売り場

広島空港/ 掲示板は各路線網羅して表示されている

バスは到着出口前の1階バス乗り場から出発。ターミナル内では自動券売機により乗車券を発売しているが、交通系ICカード(いわゆる「10カード」)での決済が可能で、この場合は乗車券を購入することはせず直接乗り場へ向かうことができる。

広島空港 空港連絡バス乗車券売り場

広島空港/ 交通系ICカードがあれば乗車券購入は不要

ターミナル出口付近にはいくつかの機器が設置されているが、特徴的なのはタイムズのカーシェアの入会受付端末が設置されているところだろうか。同社のレンタカー•カーシェア事業は元々マツダのレンタカー事業運営会社を承継した訳だが、その名残りだろうか、マツダ企業城下町である広島空港にも端末が設置されている。

広島空港 空港ターミナルビル到着階

広島空港/ ちょっと珍しい機械たち

また、その入会端末からAEDを挟んで設置されているのが、これもちょっと珍しい広島名物「もみじ饅頭」を販売する自動販売機。到着フロアよりも出発フロアの方が相応わしいような気はするが、8種類のもみじ饅頭をはじめとして様々なお菓子が販売されていた。

広島空港 空港ターミナルビル到着階 もみじ饅頭の自動販売機

広島空港/ 「紅葉堂」製品が並ぶお菓子の自動販売

さて、バス乗り場に出ると1番乗り場には広島市街地にある広島バスセンター行きのバスが停車中。比較的早々に座席が埋まって出発。どうやら飛行機の搭乗者数が共有され、十分乗車できる台数が確保されているようで、停車していた便が出発するとすぐに次のバスが着車して乗客を迎え入れていた。

ちなみに広島駅方面のバスは全て同じデザインをしているが、広島電鉄広島バス広島交通芸陽バス中国ジェイアールバスの5社共同運行。連絡先は運行事業者ごとなので、運行会社か乗車したバスの時間を覚えておかないと、何か忘れ物をしようものなら探すのに大変な手間をかけることになるかもしれないというのは要注意ポイント。まず忘れ物をしない努力をした方が賢明、というのはご指摘のとおり。

広島空港 空港連絡バス乗り場

広島空港/ この時間帯は満席になるとすぐ出発

少し脇道に逸れたが、今回乗車する白市駅行きのバスは4番乗り場からの出発。同バス停からはJR山陽本線で白市駅よりも少し広島寄りの西条駅行きの空港連絡バスも発着しているものの、当時はCOVID-19の感染拡大により運休中。その後2023年3月26日に運行再開し、空港から駅までを高速道路経由を利用し約25分で結んでいる。

広島空港 空港連絡バス乗り場

広島空港/ 西条駅行きはその後2023年春に復活した

しばらくしてバスが到着。白市駅までの所要時間は15分程度ということもあり、ごく一般的な路線バスタイプの車両で運行されている。ちなみに朝夕時間帯には「ネオポリス北」行きの便もあるが、これについても白市駅は経由する。

この「ネオポリス」という名前のつくバス停、広島に岡山と中国地方に多くある印象があったが、どうやら大和ハウス工業系のデベロッパーが造成を行った大規模団地に名付けられた名前なんだとか。この他、関東地方では埼玉県越谷市にもあるのだそう。

広島空港 AIRPORT BUS 白市駅-広島空港線

広島空港/ 夕夜間を除き1時間に1本程度の運行

それほど距離のある路線ではないが、駅までは2系統設定されている。1つが河内インター経由、もう1つが大内原経由で、いずれも所要時間に大きな差はない。なお前述のように交通系ICカードの利用が可能で、乗車時と降車時にそれぞれ端末にタッチする運用。

広島空港 AIRPORT BUS 白市駅-広島空港線

広島空港/ 交通系ICカードが利用可能

空港連絡バスではあるが前述の通り乗車時間が短いこともあり、車内に荷物置き場は設置されていない。大都市の路線バスと異なるのは、中扉から前方にかけての運転席側も2人掛け座席になっているところ。それほど混雑する路線でなければ、着席定員が多い方がありがたい。

広島空港 AIRPORT BUS 白市駅-広島空港線

広島空港/ 着席定員多めの座席配置

バスは空港を出発すると県道73号線、国道432号線、県道59号線のルートで白市駅へ向かう。空港から乗車したのは数人だったが、途中の停留所から乗車する乗客もいて、割と遅い時間の割には利用者がいるという印象。

交通量もそれほど多くないから渋滞することもなく、バスは定刻通り21:50過ぎに白市駅に到着。乗客を下ろすと早々に出発していった。

広島空港 AIRPORT BUS 白市駅-広島空港線 白市駅

白市駅/ 当駅折り返しの列車もあるが、割と小規模な駅

駅舎内には人がおらず、扉がない出来損ないの自動改札もどきの機械が2台。出発/到着駅で自動改札を通過するには入場処理が必要なんだと思うが、それだけの用途であればここまで大掛かりな機械でなくともよさそうな。そんな改札?にタッチし、交通系ICカードで入場。

改札正面には電光掲示板が設置されているものの、「待合室•ホームの時刻表をご覧ください」の表示を繰り返している。どうやら同駅が無人駅になる19時以降はこの表示になる?ようだが、どちらかといえば無人の時間帯こそ情報が欲しいような。

そういえばこの時自動券売機に何らか異常が生じていたようで、ひたすらエラー音を鳴動させていた。無人駅となると、誰が止めるんだろうか。

JR西日本 山陽本線白市駅

白市駅/ ゲート機能はない改札機

ともあれバスで白市駅到着から10分ほどの待ち合わせで糸崎行き普通列車が到着し、乗換えて福山方面へ向かった。この列車に乗ると三原に22:33、糸崎乗換えで23:09に福山駅に到着する。なお乗継ぎ後の列車は岡山行きなので、乗り続ければ日付変わって00:08に岡山駅に到着する。

前述の通り広島空港は広島市街地からの距離が遠く、時期によっては高速道路の渋滞や通行止めに巻き込まれることがある。普段使いするには少し時間が掛かりすぎるかもしれないが、迂回ルートとしてJR+バスのルートがあることは頭の片隅に置いておいても良いかもしれない。

というお話。