日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】山口宇部空港連絡バス(山口宇部空港/新山口駅)


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便名 : 便名なし
日付 : 2021/05/xx
区間 : 山口宇部空港(09:25)→新山口駅(09:55)
所要時間 : 00:30
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 宇部市交通局

飛行機は定刻通り山口宇部空港に到着した。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

到着出口を抜けると、目の前には高さが人の背丈くらいある大きなフグのモニュメントがお出迎え。そういえば山口県では「ふぐ」ではなく、濁らず「ふ」と呼ぶのだとか。余談だが、下関駅から徒歩圏内の唐戸市場では比較的お手頃な価格でふく料理を口にすることができる。

山口宇部空港 ふぐ像

到着出口前に鎮座する「ふく像」

山口宇部空港からのバスは近い順に宇部新川駅新山口駅下関駅への路線があるが、今回はバスで新山口駅に向かい、そこから新幹線で小倉へ移動する旅程。

(山口宇部空港からのアクセスにかかる公式案内はこちら)

www.yamaguchiube-airport.jp

なお、この他の山口県の主要都市(萩・長門・美祢方面)へは乗合タクシーも運行されているので、訪問の際にはあらかじめ確認されたい。尤も、日本海側の街へは萩・石見空港のほうが便利なケースもあるかもしれないが、飛行機の便数は当空港の方が圧倒的に多く、また多くの場合は運賃も安価*1

到着ターミナル内にある自動券売機でチケットを購入し、ターミナルを背にして左手方向にあるバス乗り場からバスに乗車する。バス停には「新山口駅行(旧小郡駅)」と記載があったが、改称されてから20年ほど経ったいま、「小郡駅」を覚えている人は今どれほどいるんだろうか。ほぼ同タイミングで改称された、鹿児島中央駅(旧西鹿児島駅)を「西駅」と呼ぶ人は今や殆どいなくなってしまったが。

ところで、今回利用する新山口行きの空港連絡バスは宇部市交通局による運行。空港側の自治体によって市内で完結しないバスが運行されるというのはちょっと珍しい印象。

山口宇部空港 空港連絡バス 宇部市交通局

新山口駅山口県山口市に所在する

すでに停車していたバス車内には運転士さんを含め誰もいなかったが、どうやら乗車してよかったようでバスに乗り込んで待機。時刻表上の出発時刻は飛行機の到着時刻の10分後になっているものの、乗り遅れがないように確認してから出発する運用で、掲示されている出発予定時刻を過ぎてもしばらく停車していた。

山口宇部空港 空港連絡バス 宇部市交通局 車内

ターミナルからは少し離れたところに乗り場がある

そういえば、バスの窓ガラスには広告が貼り出されていて*2、見ると市立図書館の書籍をバスの車内で返却できるというサービスを実施しているとのこと。宇部市民が空港から新山口駅に向かうこの路線に乗車することはそうないと思われ、このバスの利用者には刺さらない気がするが、移動のついでに貸出図書の返却ができるというのは取り組みとして面白いと思った。

山口宇部空港 空港連絡バス 宇部市交通局 車内

1冊50円、2冊以上は100円

バスは定刻よりも約15分遅れの09:40に空港を出発、JR宇部線常盤駅近くにある常盤駅入口バス停を経由して宇部インターチェンジから山口宇部道路に進入。ちなみに空港に最も近いのは草江駅で、ターミナルからおよそ1km程度、徒歩15分ほど。これ以来、なかなか同空港を利用する機会がないが、次回利用時には歩いてみようかと思っている。

バスの経路はシンプルで、しばらく山口宇部道路を道路を進んだのち、新山口駅近くにある長谷インターチェンジで一般道に戻った。さすがに全区間で20kmちょっと、所要時間30分の路線で15分の遅れすべては取り戻せず、JR新山口駅到着は約10分遅れの10:05頃。私は10:22発のこだま号、もしくは10:34発ののぞみ号、このいずれかに乗れればと思っていたから、この程度で収まってひと安心。

新山口駅のバスターミナルは数年前に整備され、かなり綺麗に変貌を遂げている。山口県の主要観光地のひとつ、「秋芳洞」へ向かうバスもここから出発し、所要時間は40分ほど。以前は新幹線に近い反対口から発着だった気がするが、どうやら変更されたように見える。

新山口駅 バスターミナル

会社数の割に塗装のバリエーションが多彩でカラフル

バス降車後はエスカレーターを上り、少し長い自由通路を抜けて新幹線ホームへと向かった。

*1:これを見越して?萩・石見空港では運賃助成事業が実施されているので、これを考慮して検討する必要がある。

*2:窓に直貼りというのもなかなか斬新。