日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】あだたら号0008便(郡山駅前/新越谷駅西口)


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便名 : あだたら号0008便
日付 : 2022/08/xx
区間 : 郡山駅前(18:15)→新越谷駅西口(22:05)
所要時間 : 03:50
乗車クラス : 普通席(座席指定制)
運行 : 東武バスセントラル

水戸から水郡線磐城棚倉駅までやって来て、バスで新白河駅に移動。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

新白河駅から目的地の郡山駅までは新幹線で一駅。この日は青春18きっぷを利用していたから在来線なら追加料金不要だったが、今回は早く着く方を選択した。

新白河駅では少し待ち時間があり、少し売店を見物。この辺りの有名なお菓子としては「ままどおる」があり、コンテナ積みで多数陳列されていた。

JR新白河駅 売店 ままどおる

(@新白河駅) 福島土産として有名な「ままどおる

ちなみに、現地在住の方に話を聞くと、同じ菓子メーカーの販売する「エキソンパイ」なるお菓子が現地では評判が高かった。店舗によっては「ままどおる」とのセット商品もあるとのことで、現地を訪れた際には購入してみるのもよいかもしれない。

(「エキソンパイ」についてはこちら)

www.sanmangoku.co.jp

郡山銘菓 エキソンパイ

隠れた人気を誇る「エキソンパイ

駅構内には白河ラーメンを提供する店舗もある。新白河駅周辺にはラーメンどころか飲食店そのものがそれほど多くないうえ、夕方頃は割と新幹線の列車間隔の空く時間帯があるから、そのようなタイミングでは割と重宝するかもしれない。

JR新白河駅 白河ラーメン店舗

(@JR新白河駅) 同駅は列車を待つ場所がそれほど多くない

同駅は東海道新幹線で言えば三河安城のような存在で、通過する列車は多いものの停車する列車は少ない。そのうえ駅前後は直線になっているから、通過する新幹線はかなりの速度で走り去っていく。

JR新白河駅 新幹線ホーム

(@新白河駅) 通過列車はかなり頻繁に往来している

ともあれやって来た「なすの」号に乗って1駅、郡山駅に到着。列車は同駅が終着で、車内清掃を経て折り返す模様。このホームは「なすの号のりば」と明確に記載されていたから、ここから下り方向へ出発する列車は少ないか、全くないのかもしれない。

JR郡山駅 新幹線なすの号専用ホーム

(@郡山駅) のって来た列車は車内清掃ののち折り返し

到着後、駅周辺で夕食を済ませて郡山駅へ戻ってきた。この日首都圏方面への戻りに利用するのは高速バスの「あだたら号」。どういう経緯で設定されたかわからないが、埼玉県の新越谷駅浦和美園駅と佐野、郡山を結ぶバス路線。

バスは新幹線側のバスターミナル、高速バス専用の4番のりばからの出発。同バス停からは県内のいわき、会津若松、県外の東京、新潟、名古屋、京都・大阪方面のほか、福島空港行きのバスも発着している。今更ながら、よくよく見ると今回利用する新越谷行きの表示がないような。

JR郡山駅 バスターミナル

(@郡山駅) 高速バスは案内所前からの出発

バス停に到着すると、ちょうど福島空港からのリムジンバスが到着したところ。やってきたバスは茨城県の事業者、茨城交通のカラーリングのバスだが、車体には「福島交通」の文字が刻まれていた。両社ともに「みちのりホールディングス」の傘下のはずだから、バスを融通しているんだろうか。

JR郡山駅前 福島交通 空港バス

(@郡山駅) 塗装は茨城交通福島交通空港バス

何やらこの空港バスが手間取っていたようで、バスは乗り場に着車できず、乗り場についた時点で数分遅れ。この日のバスは東武バスセントラルの車で、車内の掲示物を見るに羽田空港路線と車両を共用している模様。

JR郡山駅 あだたら号 東武バスセントラル

(@郡山駅) 空港バスがしばらく停車しており、遅れて到着

そんな車両ゆえ、車内は補助席つきで収容力重視の座席配置。幸か不幸かこの日は比較的空いていたから殆ど窮屈な思いはしなかったが、満席近いとちょっとしんどそう。

あだたら号0008便 東武バスセントラル

あだたら号車内(東武バスセントラル運行便)

バスは郡山駅前を出発すると25分ほど一般道を走り、JR東北本線須賀川駅近くにある乗車専用停留所の福島交通須賀川営業所で停車。ここを出発すると程なくして須賀川インターチェンジから東北自動車道に入った。

バスは高速道路上で矢吹泉崎BS(バスストップ)と西郷BSに停車するも乗車はなし。高速道路では比較的制限速度いっぱいで走っていたにも関わらず概ね定刻か少し遅れるかという塩梅で、あまりダイヤには余裕が無さそうな様子に見える。

郡山駅から約1時間30分で途中休憩の上河内サービスエリアに到着して約10分の休憩。休憩ののち、30分ほど走って一旦高速道路を降り、佐野新都心バスターミナルに到着した。

同停留所は乗降可能の扱いになっていて、出発時刻まで約5分ほど停車。ちなみに同バス停近くには「佐野プレミアムアウトレット」があり、バス停から10分弱でアクセス可能。両起点からアウトレットへのアクセス需要があるから廃止にならずに済んでいるのかもしれない。

あだたら号 佐野新都心バスターミナル

(@佐野新都心BT) 別途新宿行きが時間1本以上発着している

バスは同バス停を出発すると再び高速道路に戻ってしばらく走り、次の停留所は浦和インターチェンジ付近にある埼玉高速鉄道浦和美園駅。思いの外利用者が多く、ここで少ない乗客の約半分ほどが下車していった。この日は特に何があるでもない日だったが、サッカーの試合なんかがあれば観客が利用することもあるんだろうか。

浦和美園駅から終点の新越谷駅までは一般道で、国道463号線から国道4号線、県道161号線のルートで終点新越谷駅に到着。終盤で少し追い上げたようで、到着は定刻よりも10分ほど早かった。

あだたら号 新越谷駅

(@新越谷駅) 定刻より10分ほど早く到着

新幹線+在来線だと約2時間で移動できるのに対し所要時間は倍ほどかかるものの、新幹線の約7,000円に対し高速バスは3,200円(大人片道)と価格面の優位性は高い。ただ、新宿行き(王子駅経由)の便が多数あるなかで、浦和美園と新越谷を選ぶというケースはそれほど多くないというのが実情だろうか。

そんな状況もあり、2023年3月現在では土休日のみの運行で、便数もかつての平常時4往復設定されていたのに対し、現在では2往復のみとなっている。使いようによっては便利なのは違いないのだが、なかなか需要がニッチ過ぎるのかもしれない。

というお話。