便名 : 便名なし
日付 : 2022/08/xx
区間 : 磐城棚倉駅(15:27)→新白河駅(16:10)
所要時間 : 00:43
乗車クラス : 普通席(全席自由)
運行 : ジェイアールバス関東
水戸駅からJR水郡線で磐城棚倉駅までやって来た。
(ここまでの移動はこちら)
当初は郡山まで乗り通すことを考えていたが、思っていた以上に水郡線が混雑していたので磐城棚倉駅で列車を乗り捨てた。同駅からはJR新白河駅、白河駅に向かう路線バスの白棚(はくほう)線に乗換え。
ジェイアールの運行する路線バスということでバスは駅前に乗り入れており、バス停は駅舎正面に設置されている。ちなみにロータリーの片隅にはバスの車庫があり、SLを模したラッピングバスが休憩中。
時刻表通りであれば水郡線は15:19到着予定だったが、途中駅で乗り遅れそうになった乗客を待った*1のと混雑とで数分遅れ、同駅には5分ほど遅れて到着。バスは15:27発で元々7分ほどしかない乗換え時間がこの日は3分ほどしかなかったが、バスは同駅前始発ではなく、バス停に辿り着いた時点ではまだ到着していなかった。
その後1-2分ほどして日野自動車製の、結構年代物のように見えるバスが到着。私ひとり乗車するとすぐ出発し、県道177号線、県道25号線をそれぞれほんの少しだけ走り、国道289号線に入る。この289号線は太平洋側の福島県いわき市と日本海側の新潟県新潟市を結ぶ、日本列島を完全に横断するようなルートの国道。
道路はかなり遠くまで直線の一本道。道路脇には田んぼが広がっていて、かなり長閑な様子。そういえば列車で移動していた時には雨がぱらついていたが、この頃にはだいぶ回復して再び青空が現れていた。
さて、バスはしばらく国道を走ったと思うと突然進路を変え、さほど速度を落とさずに細い一本道に入っていく。これがこのバスの特異なところで、この細い道はバス専用道。昨今BRTが脚光を浴びているが、この道はそれよりも遥か昔、1957年に使用を開始されている。
道路は所々一般道と交差しているが、専用道側が優先道路になっているようで、基本的にバスは減速することなく進む。ただ、元々鉄道の線路があったところに道路を引いているから、勾配もカーブも緩やかなのだが、車両が年代物だからか道路の舗装のせいか、所々大きな振動がありあまり乗り心地が良好とは言えない感じ。
バスは専用道→一般道→専用道と走り、白河市街地の少し手前で一般道に戻った。地図を見る限り国道も殆ど一直線だが、専用道を走ったほうがメリットがあるんだろうか。
ともあれ、バスは約45分でJR新白河駅に到着し、今回はここで下車。運賃は740円で、現金のみの取扱い。ただ、往復利用の場合には「1日フリーきっぷ」も販売されているそうなので、これを利用するというプランもあるかもしれない。
(公式サイト案内はこちら)
辿り着いた新白河駅は「奥の細道」にもゆかりのある場所ということで、駅前には松尾芭蕉像がある。ちなみにこの新白河駅、駅の殆どは住所が福島県西白河郡西郷村に所在し、日本で唯一の「村」にある新幹線の駅なんだとか。
新幹線で一駅、郡山へ移動するために駅構内に入ると、目立つところにご当地の「白河だるま」が飾られていた。マスクを掛けられているのがこのご時世らしいところだが、どこが鼻で口なのかがよく分からないのはご愛敬。
ちなみに、元々乗っていた列車に乗り続けていれば16:26には郡山駅に到着していたが、今回のルートでは遅れること約20分の16:47到着。余計にコストをかけた上に時間もかかる、またも経済合理性を完全無視した動き方をしているが、たまにはこんなこともありということで。
というお話。
*1:一旦動き出した列車が停まって乗客を待つというのは、本数の少ない地方のローカル線ではしばしば見かける光景。