日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】JR水郡線・333D(水戸/磐城棚倉)


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便名 : JR水郡線・333D(普通列車)
日付 : 2022/08/xx
区間 : 水戸(13:15)→磐城棚倉(15:19)
乗車クラス : 普通車自由席(全席自由)
運行 : JR東日本

学生の夏休みの時期に、青春18きっぷを利用してちょっとお出掛け。都内から常磐線でしばらく北上し、辿り着いたのは茨城県の県庁所在地、水戸駅。ここでは駅構内の立ち食いそばで昼食を摂り、ここからは水戸と郡山を結ぶ水郡線に乗車する。

(水戸駅の立ち食いそばについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

上記記事でも触れたが、水戸駅ホーム上にはかつて常磐線で走っていた特急「フレッシュひたち」号を模した売店がある。使用されていた車両が新潟に移籍した際に塗り替えられ、この色の車両はしばらくご無沙汰になっていたが、2023年10月から開催予定の茨城DCキャンペーンにあわせて、現行車両を当時の塗装に復刻するのだそう。

詳細はJR東日本の公式サイトにあるプレスリリースをご覧いただきたいが、まずは緑色から、最終的には順次5色すべてを復刻するのだそう。それにしても、個人的にはつい最近のように思っていた訳で、もう10年近くが経つということに驚く。ともあれ、赤色が復刻された際にはホーム上のこの店舗と間近に並ぶ姿が見られるはず。

JR水戸駅 常磐線上りホーム KIOSK

赤色は隣駅偕楽園の梅のイメージ

話を戻して、水戸駅では水郡線は1,2番線からの出発。出発30分ほど前にホームに下りた時点では列車を待つ人はそれほど多くなかったが、列車が入線する直前には結構な混雑に。これから結構な時間を過ごす訳だからできれば座っていきたいところ。

JR水戸駅 駅コンコース

(@水戸駅)水郡線の全長は約140km、乗り通すと約3時間

ちなみに、水郡線ホームには特に乗車目標のような記載がなく、線路上の標識を見ながら「この辺」で適当に待つような形。なお、今回乗車する水戸駅13:15発の列車は水戸駅出発時点では3両編成だが、途中、常陸大子駅で後ろ2両を切り離すため、常陸大子より先まで乗車する場合には先頭車両に乗車することをお忘れなく。電光掲示板では表示されていたのかもしれないが、特に放送の注意喚起はなかった気がする。

JR水戸駅 水郡線ホーム

(@水戸駅)常磐線の列車も停まれるホームの長さ

発車直前に列車が到着して順次乗車すると、車内は思いの外混雑していて、座席はすべて埋まり通路も出入口までは道を空けてもらわないと歩くことができない程度の混雑。早めに待機していたことも功を奏し無事順方向の座席を確保することはできたが、座席は割と堅めで快適とは言いがたいタイプ。

水戸駅を13:15に出発すると常陸大宮駅までは比較的平坦で、沿線には住宅地が点在しているような風景が続く。地図を見るとこの辺りが関東平野の外縁部という感じで、その先は八溝(やみぞ)山地と呼ばれる山間部へ入っていく。

JR水郡線 常陸青柳駅

(@常陸青柳駅)徐々に郊外へ

実際、常陸大宮駅を過ぎると徐々に山間部区間に突入し始めた。この辺で進行方向右側から久慈川が近づいてきて、ここから約30kmの間は川に沿って進む。

水戸駅出発から約70分で日本三名瀑のひとつ、「袋田の滝」最寄り駅の袋田駅に到着。前回訪問時は北海道から自転車で帰ってきたついでで、過去鉄道でアクセスしたことがないのだが、当駅からバスで約10分、もしくは徒歩約40分で滝までアクセスできるのだそう。そういえば、駅構内には滝を模した植栽があった。

(参考まで、自転車旅行の記録はこちら)

biketourist.hatenablog.com

JR水郡線 袋田駅

(@袋田駅)駅ホームに小さな滝

袋田駅の次が水郡線の運転上の拠点となっている常陸大子駅。ここで3両編成のうち後ろ2両を切り離し、ここから先は1両編成。ただ、乗客は思ったほど減らず、引き続き立っている乗客もちらほら見られる。さすがに1時間30分も立ちっぱなしはちょっとしんどそう。

沿線の車窓はかなり長閑で、所々にキャンプ場なんかが見えてくるのがこの頃。川は比較的水量が多そうに見えるが、普段からこんな感じなんだろうか。特に直前に大雨や台風が来ていたような日ではなかったと思うが。

JR水郡線 矢祭山駅付近

(@矢祭山駅付近)ほとんど河原がないように見える

この日はどうにも天気が安定しておらず、うっすら青空が広がっていた水戸駅出発からしばらく経って、茨城県福島県の県境辺りに差し掛かった頃には少し強めの雨が降るような空模様。降りるときには雨が止んでいるとよいのだが。

JR水郡線 茨城県と福島県の県境付近

(@茨城県/福島県県境付近)大雨が降ってきても違和感がない天気

この日はとりあえず郡山を目的地に定めていたから、このまま乗車していれば郡山まで辿り着けるものの、この頃にはあまりに列車が混雑しているのに辟易するようになった。そこで方針転換して、途中駅の磐城棚倉駅で途中下車することに。

水戸駅からちょうど2時間、15:19に件の磐城棚倉駅に到着。この日は郡山方面でお祭りでもあったんだろうか、同駅からも子供連れが大量に乗り込もうとしていた。ところでこの駅、ホームに架けられている屋根がバス停やカーポートのような簡易的なものだったのがやけに印象に残っている。

JR水郡線 磐城棚倉駅

(@磐城棚倉駅)都心の駅と比べるとかなり簡素な屋根

停車時間は1分しかなく、こちらが跨線橋を渡って駅舎に辿り着くタイミングで列車は出発。それにしてもこの列車、首都圏で走っている車両の正面に無理矢理ドアを取り付けたような見た目をしている。実際そういう設計なのかもしれないが。

JR水郡線 磐城棚倉駅 キハE130

(@磐城棚倉駅)結構な乗車率で出発

タクシーが数台停まっているだけで閑散としている同駅前からは、ちょっと珍しい路線バスが出ている。ちょうど5分と待たずにやって来るはずで、駅前のバス停で待機。