日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0640(鹿児島/東京羽田)


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便名 : JAL/JL0640
日付 : 2022/11/xx
機材 : B767-300ER(767/A25)
区間 : 鹿児島(KOJ)07:45→東京羽田(HND)09:15
所要時間 : 01:30
区間マイル : 601
搭乗クラス : クラスJ(席のみ国内線ファーストクラス)
運航 : JAL(日本航空)

鹿児島空港発の始発便で東京へ戻る。出発時刻は07:45とかなり早く、鹿児島市内から間に合うように移動するとなればなかなか大変な移動だが、この便を選んだのには少々訳がある。

この日宿泊していた鹿児島の繁華街、まだ真っ暗な天文館を06:05に出発する空港リムジンバスに乗り、鹿児島空港には07:00頃到着。山の上にある鹿児島空港に近づくと周囲一帯霧に包まれてどことなく幻想的な雰囲気。飛行機の離発着に影響がないと良いなと思いつつチェックイン。

鹿児島空港 ターミナル前

(@鹿児島空港)朝霧に包まれている

ホテルでもらった全国旅行支援の3,000円クーポンでいくつかお土産を購入し、保安検査場を通過。検査場上に並んでいる広告はご当地のものが多く、例えばこの「揚立屋」なんかは空港内のいくつかの売店にブースがある。ちなみに、空の上でさつまあげを食べる文化は聞いたことがない。

鹿児島空港 保安検査場前の広告

(@鹿児島空港)保安検査場前のさつま揚げ広告

搭乗する飛行機はB767-300ERで、前日最終便として21時過ぎに鹿児島に到着した便の折り返し。往路でファーストクラスを利用したのがこの便で、座席としてはファーストクラスが設置されている。

(往路の搭乗記についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

ただ、2022年10月から始まる冬ダイヤの序盤ではクラスJと普通席のみしか販売していなかった*1。それゆえ、会員ランクにもよるがクラスJ料金で確実にファーストクラス区画を確保できるいわゆる「乗り得」便になっていたので、今回はあえてこの便を確保した、というのがその「訳」。

鹿児島空港 B767-300ER A25

(@鹿児島空港)搭乗機はファーストクラス付きB767

搭乗口はターミナル端に近い10番。JALJASが統合してすぐの頃は3番だか4番だか、ターミナルの逆側の端だった記憶があるが、どのタイミングで変わったんだったか。おそらく離島へ向かう便の搭乗口に寄せたんじゃないかと思うが。

窓の外を見るとJAC(日本エアコミューター)のATR機が駐機していて、この飛行機には機種部分にはちょっと変わったロゴが掲出されている。どうやらATR機として通算1,500機目の飛行機らしい。

鹿児島空港 JAC ATR-72

(@鹿児島空港)「ATR 1500th」の文字が眩しいATR-72

ところで今回搭乗する東京行きの始発便、過去数日間の運航実績を確認すると比較的遅れがち。どういうことかと思ったが、どうやら到着地の羽田空港側の航空路混雑を防止するため、フローコントロール*2が掛かっていた模様。この日も例に違わず離陸時間が08:10頃に指定されているとの放送があり、これに合わせて搭乗開始時刻が少し遅めになっていた。

往路でも記載したが、B767のファーストクラスは2列-1列-2列の横5列配置。往路は当日アップグレードした関係で通路側席しか確保できなかったが、復路は事前に座席指定ができたから窓側席を確保。この座席も気づけば結構な年数が経過しているようだが、白い座席を白いまま維持するのはなかなか大変そうな。

JAL640便 B767-300ER A25 ファーストクラス座席

(@JAL640便機内)B767 ファーストクラス座席

08:00前に飛行機が動きだし滑走路に向かったが、着陸機が数機続いたようでこれを待って離陸。結局搭乗口で予定しているとアナウンスされた離陸時刻よりも若干遅れて鹿児島を発った。

鹿児島空港 JAL640便 滑走路34

(@鹿児島空港)滑走路進入時、前方にはまだ着陸機

離陸直後に地上を見下ろすと、空港周辺には鹿児島らしくお茶畑が広がっている。整然と広がるお茶畑に霜払いのプロペラという組み合わせは鹿児島県内でよく見かける風景。

JAL640便 鹿児島空港周辺 お茶畑

(@鹿児島空港周辺)空港周辺にはお茶畑

上昇しながら右旋回し、空港周辺に戻ってきてから東に進む。この頃進行方向左手に見えるのが霧島連山最南端で標高1,573mの高千穂岳。なお、高千穂といっても、宮崎県北部にある高千穂峡とは別物。いまから150年ちょっと昔には、坂本龍馬が新婚旅行で登ったとも言われているとか。

JAL640便 宮崎県えびの市上空

(@JAL640便機内)御釜が特徴的な高千穂岳

そのまま東に向かい、宮崎県宮崎市の南側を通過。手前に見える大きな円形の建物が宮崎サンマリンスタジアムで、春先なんかには読売巨人軍侍ジャパンがキャンプを実施している球場。よく見ると、写真右上にはうっすら宮崎空港も見えている。

JAL640便 B767-300ER 宮崎県宮崎市上空

(@宮崎県宮崎市上空)右手下方に見えるのが「サンマリンスタジアム

宮崎を出ると四国まではしばらく北東方向に向けて海上を進むが、この辺りは比較的雲が多い。なお、陸路ではかなり時間のかかる宮崎-高知間の移動だが、飛行機ではものの10分ほどであっさり到達。

JAL640便 B767-300ER 太平洋上

(@太平洋上)びっしり雲で埋め尽くされている

写真に見えているのは高知県宿毛市の南側、大月町あたりで、この辺りには海の綺麗なことで有名な柏島がある。一度訪れたことがあるが、松山空港からも高知空港からも遠く、アクセスの難易度がかなり高い。

JAL640便 高知県大月町上空

(@高知県大月町上空)この辺りは海の透明度が高い地域

早朝からの移動でこの頃には少し眠くなり、リクライニングをフルで倒して仮眠。結構眠ったつもりだったが、寝ていたのは20分ほどだったらしい。ただ、この日は比較的気流の不安定な日で、早々にシートベルトサインが点灯。座席を元の位置に戻しつつ、起きているような寝ているような状態でぼーっとしていた。

元々遅延した理由が羽田空港の混雑だった訳で、離陸した時点である程度到着時刻は確定していたようなもんだが、結局羽田空港に着陸したのが定刻を15分ほど廻った09:30頃。駐機場に到着してドアが開いた時間で言えば約25分遅れだった。なお、この飛行機は折り返し10:00発の鹿児島行きになるようで、飛行機を降りると機材到着遅れによる遅延がアナウンスされていた。

なお、この記事を投稿して間もなくの2022年12月19日(月)以降は鹿児島発の始発便もファーストクラスが設定されるようになっている。もし残り10日ほどの間に同便を利用する機会があれば、ちょっと豪華なクラスJを狙ってみてはいかがだろうか。

というお話。

*1:ファーストクラスの営業開始時点では、羽田空港で往復の機内食を搭載していて、鹿児島側に機内食の調達ができる拠点が整備できていなかったという噂がある。

*2:着陸時刻に合わせて、出発空港での離陸時間を指定する仕組み。