日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【日本の絶景】54.河津桜(静岡県)


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場所 : 静岡県賀茂郡河津町
時期 : 2023年2月第4週

静岡県賀茂郡河津町 河津桜

2月末時点ですでに満開

例年より少し早めに桜が開花し始めた2023年の東京だが、それよりも約1ヶ月ほど早く満開を迎えるのが今回紹介する静岡県伊豆半島にある「河津桜」。最初の原木が1955年に見つかった寒緋桜と早咲き大島桜の自然交配種で、日本一早咲きの桜として知られている。

■ 地図情報

桜は伊豆急行河津駅近くを流れる「河津川」に沿って植えられていて、近いところでは河津駅から10分と歩かずにアクセスすることができる。

なお、自動車でのアクセスの場合は熱海方面から国道135号線、もしくは修善寺方面から国道414号線だが、迂回ルートが殆ど存在しないため一度渋滞にはまると軌道修正がなかなか困難。駐車場はちらほら用意されているが、駅から少し歩けばアクセスできるという意味では鉄道利用が賢明のような印象。

静岡県賀茂郡河津町 河津桜

河津川に沿って数kmの桜並木が続いている

訪問当時はここ数年のうちではCOVID-19の影響が最も落ち着いていた状況だったこともあり、ここ数年ではあまり見かけなかった混み具合。とはいえ、身動きが取れないほど混雑しているではなく、タイミングを図れば立ち止まって写真撮影をできるくらいの混み具合。

静岡県賀茂郡河津町 河津桜

行き交う人は多いが、通行できないほどではない

桜は河津川の河口、海ぎりぎりのところから上流に向けて2-3kmの間ほぼ途切れることなく植わっている。なぜそんなところにという感じがするが、よく見ると背景の山の頂上にも1本桜が咲いているのがわかる。

静岡県賀茂郡河津町 河津桜

山頂にも桜が咲いている

上流は緩やかにカーブを描いていて「桜並木」感のある風景。そういえば、ここしばらく在宅勤務が多かったからだろうか。この日はひたすらくしゃみが止まらず難儀した。これまで花粉症ではないと思っていたのだが、ついに発症してしまったかもしれない。

静岡県賀茂郡河津町 河津桜

一直線よりも緩やかに蛇行していたほうが並木感がある

しばらく歩いていくと、桜と菜の花が同時に満開を迎えている場所があった。菜の花も菜の花で桜に負けず劣らず華やか。そういえば、河津桜と菜の花という組み合わせは他にも三浦半島など、割によく見かけるような気がする。時期が重なりやすいからだろうか。

静岡県賀茂郡河津町 河津桜

いずれも鮮やかで見映えのする組み合わせ

河津桜は一般的な桜と比べると比較的満開の時期が長く、期間中に晴天の日が含まれる可能性が割に高い印象。東京から3時間弱と少し遠いが、決め打ちで日程を組まなければいけない巷の桜よりも気軽に、気が向いた時に訪れてみるというのも良いかもしれない。

というお話。