日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】ダイレクトエクスプレス直Q京都(京都駅八条口/なんばOCAT)


■Sponsored Link

便名 : 便名なし
日付 : 2023/02/xx
区間 : 京都駅八条口(09:45)→なんばOCAT(11:02)
所要時間 : 01:17
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 京阪バス

前日夜に京都に到着したばかりだが、あいにく夕方から東京で用事が入ってしまった。伊丹空港を午後イチで出発する飛行機を手配したから、これに合わせて空港に向かうことに。ただ、そのまま帰るのも芸がないということで、京都駅からなんばOCATを経由して空港へ向かうことに。

(前日の宿泊についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

宿から約20分歩いて京都駅に到着。以前乗車した名古屋行きの高速バスなどはこちら中央口側から出発するが、今回乗車する「ダイレクトエクスプレス直Q京都」号は駅の反対側、八条口からの出発。

京都駅中央口 駅舎

(@京都駅中央口) 現京都駅は1997年竣工

駅の反対側への移動は構内の自由通路を経由する。こちら中央口側は吹き抜け構造になっていることもあり、2023年初頭の大雪の際には駅構内にある店舗のテーブルに雪が積もっていたことも記憶に新しい。

京都駅中央口 駅舎

(@京都駅中央口) ロータリー側は吹き抜けになっている

ともあれ、駅の反対側にたどり着き、バスに乗車。バスは八条口の駅舎を背にして左手前方にある、「ホテル京阪グランデ京都」前のバス乗り場からの出発。以前ここから中部国際空港行きや関西空港行きのバスに乗車したことがあったが、これらはそれぞれ別会社の運行だったから、京阪の高速バスに乗車するのは初めてかもしれない。余談だが、伊丹空港行きのバスのみ乗り場が少し離れた場所にあるので要注意。

■ 地図情報(京阪高速バスの京都駅八条口バス停)

今回乗車する「ダイレクトエクスプレス直Q京都」号は京都駅発着だけでも13系統とずいぶん多くの路線があり、ホームページ上に掲示されている路線図もかなりややこしい。

(詳細は以下公式ホームページ参照)

www.keihanbus.jp

乗車する便は京都駅八条口始発で、京都市内のバス停にいくつか停車、高速道路上の高速京田辺河内磐船駅、京阪交野市駅を経由してなんばOCATへ向かう経路。鉄道とは違ったルートで向かうことに加え、あちこち経由するから所要時間は長そうに見えるが、意外にも?1時間強でなんばまで移動することができる。バスは車体に色々とこの路線の広告が入った専用車両。

京都駅八条口 京阪バス

(@京都駅八条口) 「ホテル京阪グランデ」前にバス停がある

各路線のうち、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」および「ホテル京阪ユニバーサル・タワー」発着の場合のみ事前予約ができるそうだが、この便はそのいずれも経由しないため単なる座席定員制。正面に「ICOCA」のステッカーが貼付されているように、運賃の支払いには交通系ICカードが利用可能。一般の路線バスと同様に、乗降時にそれぞれカードを端末にタッチする運用。

京都駅八条口 京阪バス ダイレクトエクスプレス直Q京都

(@京都駅八条口) 京都らしい専用車両のデザイン

運賃は京都駅八条口からなんばOCATまでで900円。2023年2月現在、JRと地下鉄で移動すると800円(梅田乗換の場合)で、それよりも時間、運賃ともに若干余計にかかるが、混雑する梅田や新大阪で乗換えることを考えると個人的には許容範囲。

ダイレクトエクスプレス直Q京都号 車内

今回のなんば(OCAT)行きのほかにも無数に系統がある

バスは京都駅八条口を出発すると地下鉄九条駅近くの大石橋、十条駅、十条油小路を経由して上鳥羽入口から第二京阪道路に入る。ちなみに道中左手には白い窓の大きなビルが建っているのが見えるが、これが任天堂の本社。余談だが、ゲーム「ピクミン」に出てくる「ホコタテ星」は本社の所在する「鉾立町」に由来しているんだとか。

ダイレクトエクスプレス直Q京都号 任天堂本社

任天堂本社はロゴ以外は特に特徴がないビル

バスは第二京阪道路を15分ほど走って京田辺パーキングエリア内にある「高速京田辺」バス停に到着。本線上の狭いスペースに設置されたからだろうか、場内の道路はクランク上になっていてかなり手狭に見える。

ちなみに同バス停はJR松井山手駅から徒歩10分ほどの場所にあるので、同バス停を利用してJR片町線(学研都市線)への乗換えも可能。尤も、京都駅から松井山手駅行きの便がかなりの本数運行されているから、京都方面から駅を利用するのであればそちらを利用した方が便利だとは思われる。一方、関西空港発着のバスを利用する場合はこちらのバス停を利用する機会もあるかもしれない。

ダイレクトエクスプレス直Q京都号 京田辺PA

(@京田辺PA) ウナギの寝床のようなパーキングエリア

バスはしばらく第二京阪を進んだのち、交野(かたの)北インターチェンジで一旦一般道に降り、途中停留所の河内磐船(かわちいわふね)駅と京阪交野市駅に立ち寄り。いずれもそれほど何があるでもなさそうな住宅地ではあったが、鉄道では直接なんばにアクセスできないこともあり、両バス停とも結構な数の乗車があることに驚かされた。

そういえば、バス停に接近するタイミングでは前面の運賃表示機には乗換え先の列車の時刻表が表示された。首都圏では都営バスや幕張の京成バスではしばしば見かける表示だが、地味ながらもいちいち調べる手間が省けるのはありがたい。ただ、乗換えには若干余裕が考慮されているようで、直近の列車は表示されていなかった。

ダイレクトエクスプレス直Q京都号 車内

到着が近くなると乗換情報が表示される

交野市駅を出発すると再び交野南インターチェンジから第二京阪に入り、門真ジャンクション近畿自動車道(吹田天理線)、東大阪ジャンクション阪神高速13号東大阪線東船場ジャンクションで1号環状線、最後に高津ジャンクションで15号堺線と小まめにルートを変え、概ね定刻通りの11:00頃終着のなんばOCATに到着。

京都からなんばまでは急ぐのであれば鉄道で向かった方が20分ほど速いが、乗換えの手間や混雑する電車を避けられるという意味では割と利用価値は高かったような気がする。時間に余裕がある場合のために選択肢として残しておきたいルート。

というお話。