数多くの紅葉の名所が存在する東北地方だが、その中でも特に有名なのがこの「鳴子峡」。「錦秋」といった言葉がぴったりの風景が広がっている。
この日は朝10時頃仙台駅を車で出発し、東北道古川インターまで高速道路、その後国道47号線で現地までやって来た。途中、鳴子の街に入った辺りから渋滞にはまったこともあり、所要時間2時間ほどで現地に到着。この鳴子温泉というのは仙台からそれほど遠く離れていないものの、北へ進めば岩手県、西へ進めば山形県といった県境にかなり近いところにある。
冒頭の写真は駐車場に車を停めたのち、国道47号線の「大深沢橋」から峡谷側を撮影した風景。少し離れたところにJR陸羽東線の鉄橋があり、ちょうど通過する列車を待ち構えて撮影したもの。列車は最徐行して通過するから、携帯電話程度でも割と写真に収めることは容易。場所取りもそれほど苛烈なものではなく、20-30分前から待機していれば最前列が確保できた*1。なお、今回待ち構えた列車は新庄方面行きで、鳴子温泉駅を出発してから概ね5分ちょっとでここまでやって来る。
■ 地図情報
峡谷側まで降りても良かったのだが、見ると思いのほか高低差があり、足腰に不安のある同行者がいたことから今回は上空からの見物のみ。それにしても、他の紅葉の名所と比べて木々の色のバリエーションが多く、ずいぶんと鮮やか。
この日は晴れたり曇ったり天気の変わりやすい日で、光の当たり具合も刻々と変化していた。紅葉の見頃は長くとも2週間程度しかなく、遠方ともなればそう易々と訪れることもできないから、毎年いつどこを訪れるかは中々悩ましい問題。
ちなみに「大深沢橋」の傍らには食事や土産物を販売している「鳴子峡レストハウス」があり、当日は建物外に屋台も出店しているなどかなり賑わった様子だった。ちなみにレストハウス前には展望台があり、展望台から「大深沢橋」側を向いて撮影したのが以下の写真。
現地を出発する頃にはだいぶ雲もとれて青空が見えるように。道路沿いの木々を適当に撮るだけでも十分様になった。そういえば、普段の通行量とこの日の人手にあまりの差があったからだろうか、この辺りでは携帯電話がなかなか電波を拾わず難儀した。
ちなみに2022年11月当時、現地の駐車場の多くは無料だったのだが、大深沢橋を越えた先にある駐車場に車が多く詰めかけており、車がほとんど進んでいない状況が見られた。それゆえ、よほど足腰に懸念がある場合は別だが、鳴子温泉駅を越えた先にある国道47号線と国道108号線の分岐点を直進し、トンネルを抜けた辺りにいくつかある駐車場に車を停めてしまった方が快適に観光できる。今回、適当な駐車場に車を停めた訳だが、歩いて現地に移動している10分弱の間に、渋滞にはまっている直前を走っていた車を追い越してしまった。
なお、付近には「回顧橋」ほど有名ではないものの、同様に紅葉の綺麗な「鳴子ダム」がある。今回併せて訪れたので、これも機会があれば記事にしてみたい。それにしても、これまで訪れた紅葉の名所のなかでもトップクラスに綺麗なところだった。
というお話。
*1:元々これを目当てで訪れた訳ではなかったのだが、渋滞にはまった結果、ちょうどいい時間に列車がやって来たのだ。