日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】郡山•会津若松線(若松駅前/郡山駅前)


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便名 : 便名なし
日付 : 2023/03/xx
区間 : 若松駅前(15:50)→郡山駅前(17:10)
所要時間 : 01:20
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,200円(現金決済)
運行 : 会津バス

現地での用事を終えて帰京するに際し、何か変わったルートでと思ったのだが、当初予定していた新潟行きの高速バスに間に合わず、とりあえず郡山まで高速バスで向かうことに。

(事業者公式サイトはこちら)

www.aizubus.com

会津若松から各地へ向かう高速バスは駅前にある「若松駅前バスターミナル」からの出発。このバス停、所謂「乗換案内」アプリでは「会津若松駅」ではなく「若松駅前」で検索しないと見つからないのがちょっと分かりづらい。

JR会津若松駅 駅舎外観

会津若松駅/地方の拠点駅らしい堂々とした駅舎

そういえば、JR会津若松駅の待合室の一角にはどこぞの空港で見たような端末が設置されていた。何かと思えばこれは当地の病院の受付端末らしく、病院に到着する前に順番待ちができるシステムになっている模様。

(同じ躯体だろうか)

www.ana.co.jp

JR会津若松駅 駅舎内の情報端末

会津若松駅/駅待合室内に病院の受付端末が設置されている

駅から200m弱歩くとバスターミナルに到着。前掲の時刻表には「若松駅前バスターミナル」と記載があるが、建物には「会津バスターミナル」と記載されている。

JR会津若松駅前のバスターミナル

会津若松駅前/バスターミナルは駅から少し離れている

同バス停からは県外の東京、仙台、新潟行きと、郡山経由いわき行きの県内高速バスが設定されている。JRは郡山行きが時間1本しか設定されていないが、こちらは概ね1時間あたり2本設定と高頻度。会津バス福島交通新常磐交通の3事業者が共同運行している。

JR会津若松駅前の会津バスターミナル

会津若松駅前/高速バスは各路線とも比較的本数多め

バス乗り場は建物の奥側にあり、建物内で乗車券を購入したのち、出発10分ほど前に乗り場に到着するとすでに数人が並んでいる状況。前の便が出発してまだ20分と経っていないことを考えると、それなりの需要が存在する模様。県内の主要都市同士だから当たり前か。

JR会津若松駅前の会津バスターミナル

会津若松駅前/各路線ともに盛況な模様

しばらくして乗り場に大きく「MEX」のロゴがディスプレイされたバスが到着。この便は会津バスの運行便で、首都圏ではかなり目にする機会が少なくなってきた三菱ふそうエアロバス、それも背の低い標準床の車両が充当された。経歴を調べてみると、どうやら首都圏から会津にやってきて第二の車生を送っている車両の模様。

若松駅前を出発すると、北柳原、会津アピオ入口で乗車客を拾って高速道路へ。別の機会に東京から乗車した「夢街道会津」号と比べるとこちらのバスは北柳原バス停に追加して停車する一方、道の駅猪苗代には停車しないあたり、ターゲットとしている乗客が異なっている模様。

(夢街道会津号についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

高速バス郡山•会津若松線 会津バスの車内

会津バスの車内/標準床でも天井の高さはそれほど変わらない

バスは会津若松インターチェンジから磐越自動車道に入って郡山ジャンクションまで進み、そこから東北自動車道をほんのわずかに走って郡山インターチェンジから一般道のルート。

今回運行を担当する会津バスは2013年からみちのりホールディングスに属する事業者で、座席の網ポケットには同社グループの広報誌が備え付けられていた。一頃は続々とグループ入りする会社が増えていた印象があるが、一旦は再編が落ち着いた状況だろうか。

高速バス郡山•会津若松線 会津バスの車内

会津バスの車内/グループ共通の冊子が格納されていた

当日現地で会った方の話を聞くに、乗車した2023年はそれほど雪の多くない年だったのだそう。現に当日はかなり気温が高くコートも必要ないくらい暖かい日だったが、会津若松から郡山へ向かう道中にはそれなりに雪の積もっている地域も見られた。

高速バス郡山•会津若松線 磐越自動車道の車窓

郡山•会津若松線の車窓/道中には積雪している地域も見られた

高速道路を走っているうちに寝てしまったようで、目が覚めると郡山市内の一般道を走行中。一般道はあまり流れが良くなかったが、これはダイヤに織り込まれているようで概ね定刻通りの17:05にこの便の終点となる郡山駅前に到着。ちなみに、中には郡山駅から更に東進していわき駅方面まで向かう便もある。

高速バス郡山•会津若松線 郡山駅前バス停とバス

郡山駅前/こうしてみると若干平べったいエアロバス

こと会津若松駅から郡山駅までに限れば、高速道路を走っている時間は40分ほどなのだが、郡山インターチェンジを下りてから郡山駅前まで一般道を走っている時間が30分ほどあり、これが原因で所要時間が長くなっているのが少し勿体無い。

もし一般道区間の所要時間が短縮できればJRの快速列車と所要時間の面で渡り合えるのだが、現状は時間面ではJRに若干の分がある状況。バスは便数の多さと快適性で押している状況だろうか。

(同区間を走るJRの快速列車についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

いずれにしても、この運転士不足のご時世にこれだけの本数を維持しているのは立派。今後もこの状況が続いてくれるといいのだが、もしそうならないとすると、JRと高速バスが相互に補完しあうような連携というのも考えたほうが良い時代が来るのかもしれない。

というお話。