便名 : JTA/NU0004
日付 : 2022/10/xx
機材 : B737-800(73H/V35)
区間 : 沖縄那覇(OKA)11:15→大阪関西(KIX)13:10
所要時間 : 01:55
区間マイル : 739
搭乗クラス : 普通席
運航 : JTA(日本トランスオーシャン航空)
那覇から関西空港を経由して札幌へ向かう旅程。一頃、どういう訳か沖縄から北海道、北海道から沖縄という移動が多い時期があった。
ところで、沖縄那覇空港にはJAL系のラウンジがいくつか開設されているが、そのうち「ダイヤモンド•プレミアラウンジ」には隠し部屋?が存在するのはご存じだろうか。ラウンジ内のお手洗いに向かう道中、メインスペースと異なるところを指し示すサインがあり、そこには「Lounge」との表示があるのだ。
誤表記なのかと思ったが、ラウンジの従業員さんに聞いてみると間違いではなく部屋があるそうで、表示の通り進んでみれば確かに椅子が並んでいる小部屋があった。入ってみれば入口からは想像できないほど大きな部屋にも関わらず、存在があまり知られていないからだろうか、利用者は誰もいなかった。
当時はまだCOVID-19の感染予防対策としてアクリルのパーテーションが設置されていた上、メインスペースと違って窓がないから少し閉塞感があるが、ラウンジ内の混雑が激しい時にはこちらを利用するというのも選択肢*1。
なお、メインのラウンジの混雑が激しい場合、バスラウンジ(28番ゲート脇)に「サクララウンジ」ではあるが分室があるので、こちらへ退避することもできる。ただしこちらは終日営業ではなく、06:30から19:00まで。最終便のタイミングではすでに閉じている。
ラウンジで荷物整理なんかをして搭乗待合室に戻ると、ターミナル先端の駐機場には「oneworld」特別塗装のA350型機が駐機していた。現在JALのA350-900は全16機が在籍しているが、このうち同様の特別塗装になっているのは1機のみ。
現在は国内線のみに就航しているJALのA350型機だが、間も無く2023年11月頃には長距離国際線仕様のA350-1000が登場するそうで、どのような内装になっているのかは興味深いところ。社長は「昔ほど自由に作れない」とコメントしているようだが。
そういえば、この時搭乗待合室から見える駐機場ではJTAのB737型機が何らか作業中。あまり日中には見かけない光景だが、尾翼に何かトラブルでもあったんだろうか。
そんな整備作業を横目に搭乗し、この日は普通席最前列の7A座席に着席。以前もどこかの記事で記したが、B737型機の普通席最前列は非常口座席の比にならないほどシートピッチが広く設定されている。およそ窓3枚分のスペースで、下手な近距離国際線機材のビジネスクラスよりも広いかもしれない。
またこの座席の利点は非常口座席と違い、足元(前座席下)に荷物が置けるところ。隣席に誰か座っていても問題なく通路にアクセスできるから、特に荷物棚に入れても問題はないのだが、上空でちょっとしたものを取り出したい時なんかには前座席下に置いておける方が楽。むしろ遠すぎてベルトをしたままでは届かないこともしばしば。
しばらくして出発すると、第1滑走路18Rから離陸。那覇空港では第2滑走路の供用開始以降、第1滑走路を離陸に、第2滑走路を着陸に利用することが多い。仮に逆にしてしまうと、着陸機の合間を縫って離陸機が滑走路を横断しなければならないから、この運用が最適だというのは素人目にも合点がいく。
離陸上昇中の進行方向左手には小さな島がいくつか見えていた。地図を見ると、浦添市の真西の海上にある、「神山島」「クエフ島」「ナガンヌ島」辺りの模様。慶良間(けらま)諸島に属し、那覇から船で20分ほどでアクセスできるんだとか。
その後高度を上げていくも、この日は珍しく海上の雲が少なかった。海上には島一つ見当たらず、ひたすら続く海と空、という組み合わせは案外見られそうで見られない光景かもしれない。
しばらくすると小さな島が見えてきたが、これは奄美大島の北西に位置する「横当島」と「上ノ根島」。「有史以来人が居住したことはない」無人島なのだそう。「横当島」のほうは何処となく愛媛県にある、テレビ番組で開拓中の島に姿が似ているような。
その後本州が近づくと随分雲が増えてきて地上の様子も見えなくなってきたので、この辺りで少し睡眠を取ることに。どうやらこの間に飲み物のサービスがあったらしく、飲み物は貰い損ねた。尤も、普段搭乗前にペットボトルを購入しているから、特に困ることはないのだが。
四国上空あたりから徐々に降下を始め、和歌山県に差し掛かる頃には大分高度が下がってきた。大阪湾が見えて最終の着陸体制に入る頃には雲の下に出たが、それとほぼ同時くらいに窓には幾筋もの雨粒が流れていった。思ったよりも強い雨が降っている模様。
雨は降りつつもそれほど揺れることはなく、この日は第2滑走路に着陸。第2滑走路は関西空港の2期島にあるが、JALグループ国内線の発着する第1ターミナルビルまでは結構な距離があって10分近い移動時間を要する。
同島内にはPeachなどが発着する第2ターミナルがあるが、この時間帯は飛行機が出払っているようで駐機していたのは片手で数えられるほどの飛行機のみ。ともすると約40機のほぼ全てが稼働している訳で、当時はまだCOVID-19の影響が残っている状況にして随分な高稼働。
5分ほどして第1ターミナルの北西側に到達。この直後、2022年10月から始まる冬ダイヤより、関西空港ではターミナルのリニューアルによって国内線と国際線の位置を一部入れ替え、より国際線が便利になるような形で運用を開始している。
それゆえ、かつては国際線として利用されていた比較的ターミナル端に近い駐機場が国内線に割り当てられたため、国内線は従来よりも搭乗口から駅やバス乗り場までの徒歩距離が長くなってしまった。穿った見方をすれば、関西空港としては国内線をある種見切ってしまったとも言えるだろうか。
そこからターミナルを回り込んで、第1ターミナル中央の搭乗口に到着した。現在でもANAグループの国内線は正面側の駐機場を利用しているが、前述のリニューアル後、JALグループの国内線は裏側の駐機場を利用するようになり、表側には現れなくなった。
搭乗橋がついて降機すると、ターミナル内もリニューアルに向けて工事が進んでいて、国際線エリアに転換した後に使用するエレベーターが新設?されていた。2023年時点では一旦国内線エリアの改修が完了したところで、今後順次国際線エリアが改修されていくことになるはず。
関西空港では約2時間の待ち合わせで、次は新千歳空港行きの便に乗換え。当時はまだ訪れたことのなかった、一般エリアにあるラウンジ(相当)の施設を訪れてみることに。
というお話。
*1:入口にはエリアを区画する扉があったから、VIP旅客なんかがいる際にはこちらを専用スペースにするのかもしれない。