日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】つばさ121号(上野/山形)


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便名 : つばさ121号
日付 : 2022/02/xx
区間 : 上野(06:18)→山形(08:57)
乗車クラス : 普通車指定席

以前記事にした、「JREPOINT特典」を利用して山形へ。この特典、今回初めて使ってみたのだが、航空会社の特典航空券とは違って当日でも予約できることから、思いの外利便性が高く驚いた。どうやら枠もそれなりに確保されていそうな雰囲気。

(以前の記事はこちら)

biketourist.hatenablog.com

乗車したのは朝イチの「つばさ121号」。2022年3月のダイヤ改正前においては、下り定期列車のなかで唯一「やまびこ」と連結せず単独走行する列車だった。なお、2022年3月のダイヤ改正以後は「やまびこ」が減便される関係で「つばさ」単独の便が増えるのだとか。

当日は出発10分ほど前に上野駅に到着。以前も記したが、上野駅は新幹線のホームが地下深いところにあり、出発ぎりぎりに到着すると大変な思いをすることになる。

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右手奥が新幹線改札

今回、かなりの早朝ということもあって、新幹線改札内の駅弁屋はまだ営業開始前。一方で、在来線側、中央改札前の店舗は既に営業していたので、もし朝食を調達する場合はこちらで調達するのがおすすめ。なお、新幹線乗り場地下コンコースの売店(NewDays)は既に営業しているので、弁当にこだわらなければそちらも利用可能。

乗車する「つばさ」は短い7両編成ではあるものの、山形新幹線は通常の新幹線車両よりも小さい在来線規格の車両で運転されるため、ホーム大宮側から発着する。そのせいか、7両編成にも関わらず、号車番号は11号車から17号車として設定されているのが特徴的。この時間、早朝にも関わらず新幹線は頻繁に発着しており、先発の06:14発の上越新幹線とき301号が出発すると間もなく乗車するつばさ121号がやってきた。

先行した「とき」、今回乗車した「つばさ」ともに、車内はスキーやスノーボードを楽しむであろう旅行客が多く見られ、結構な混雑。

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座席はさくらんぼ色

ちなみに「つばさ」の車両は現時点で2世代あり、今回乗車したのは新しいほうで、両者の違いは座席のコンセント。旧世代の車両はコンセントが設置されていない。

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長距離であればあると助かる

上野を出発して20分ほどの大宮くらいまでは起きていたのだが、早朝だったこともあり気づけば眠ってしまい、起きると福島の駅を出発したところ。出発すると左カーブして東北新幹線から離れて奥羽本線に進んでいく。ちなみにこのアプローチ部分、これまで上下線で共用する単線だったため、これまで東北新幹線の運航上の支障になっていたのだが、今後上り線に直接進入できるよう、線路が増設されるのだとか。

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改良後は上りホームに直接アクセスできるように

今回、あまり事前に情報収集をせずに乗車してしまったのだが、どちらかというと進行方向右手側(A席)の海側よりも左手側(D席)の内陸側のほうが景色が良さそう。なお、海側といっても海沿いを走っている訳ではないから、海が見えるわけではない。

そんなことを考えているうちに山間部(板谷峠)に入るが、この区間はゆっくりとした歩みで新幹線というよりは登山電車に近い。なお、この区間、現在新線として200km/hで走行可能なトンネルを建設することが計画されているようで、将来的にこれが完成すると所要時間が十数分短縮される可能性があるのだとか。

板谷峠を下ると「牛肉ど真ん中」で有名な新杵屋のある米沢、続けて高畠と停車。高畠駅には駅舎に温泉が併設されている。

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機会があれば立ち寄ってみたい

その後しばらくすると上山(かみのやま)市に入ると、進行方向右手に場違いなほどの高さの建物が見えてくる。これは「スカイタワー41」というタワーマンションで、133mの高さは東北一なのだそう。誰が入るんだと思っていたが、雪かきの手間が省けるやらで割と人気なんだとか。意外な事実。

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後ろの山より少し低いくらいの高さ

このタワーマンションが見えてくると山形駅まではあと10分ほどの距離。特に遅れるようなこともなく、定刻の08:56に山形駅に到着した。

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列車は終着の新庄へ向かう

現在、山形新幹線系統では新型車種の開発が計画されており、そう遠くない未来に現行車両は退役することになる。その際、最高速度も上昇するようで、前述のトンネルと組み合わせれば現在2時間40分ほどの所要時間が2時間20分台前半くらいまで短縮されるかもしれない。ことこの区間においては、新幹線有利の状況は揺るぎそうにない。

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後進のE8系車両は2024年登場予定

ともあれ、久しぶりに山形へやって来た。