日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】つばさ122号(宇都宮/東京)


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便名 : つばさ122号
日付 : 2024/03/xx
区間 : 宇都宮(08:23)→東京(09:12)
所要時間 : 00:49
乗車クラス : グリーン車指定席
運賃 : 7,290円(事前クレジット決済)
運行 : JR東日本

宇都宮市郊外にある「フェアフィールド•バイ•マリオット」に宿泊し、翌朝に東京へ向かう。もう少しゆっくりしてもよかったのだが、調べてみれば宇都宮駅に停車する「つばさ」に新型のE8系新幹線を使用する列車があり、座席も空きがあったのでこれに乗って帰ることに。

ホテル最寄りの「新里町」バス停を07:10に出発するバスに乗ると、約30分で宇都宮駅に到着。いくらか渋滞するものだと思っていたが、宇都宮駅に到着した時点で予定している新幹線までは約40分あり、余裕をもって乗換えをすることができた。

JR宇都宮駅 駅舎外観

JR宇都宮駅/ ホテルから駅まではバスで約30分

東京から100kmちょっとの宇都宮は新幹線であれば十分通勤圏内ということもあり、早朝から通勤時間帯にかけてはかなり頻繁に新幹線が発着している。平日であれば06:27の始発から08:30までは一部間隔の開く時間帯があるものの、殆ど10分間隔で列車がある。

今回乗車するつばさ122号は新庄駅を05:40に出発する山形新幹線の始発列車で、比較的停車駅の多いタイプ。次発のつばさ124号(山形駅始発)は停車駅が絞り込まれた速達タイプなので、山形駅時点では約50分開いている間隔が東京駅に到着した時点では約20分まで縮まっている。なお、山形新幹線は2022年の春から全席指定席となっているため、17両編成のうち、自由席はやまびこ号の前方4両のみしかない。

JR宇都宮駅 改札口前の電光掲示板

JR宇都宮駅/ 7時台が通勤のピークと思われる

改札口を抜けると、コンコースには大きな「ライトライン」のモックアップが飾られている。今回滞在中に一度利用してみたが、開業からそれほど日が経っていないもののかなり定着してきたようで、3両編成の車両には乗客がぎっしりといった感じだった。

JR宇都宮駅 ライトラインのモックアップ

JR宇都宮駅/ 通常の路面電車と比べると少し大柄

「やまびこ」号と「つばさ」号が連結する場合のようにミニ新幹線車輌を併結する場合、編成の仙台方に連結される。従来のE3系と新型のE8系とでは乗降口の場所に相違があり、ホーム上には新たに紫色の乗車口案内が貼り出されていた。これまでの案内には使用される車両のイラストが入っていたが、新しいものはかなりシンプルなデザイン。

(従来のE3系新幹線についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

JR宇都宮駅 新幹線4番線ホームの乗車口案内

JR宇都宮駅/ 「E8系」とは記載されていない

前日夜に乗車券類を手配したタイミングではグリーン車、指定席いずれも空席があったが、そうそう山形新幹線ではグリーン車に乗車する機会もないだろうということで、とりあえずグリーン車へ。その後、乗車する前に手配するまでにさらに予約が入ったようで、最終的には完全な満席になっていた。

JR宇都宮駅 新幹線4番線ホームの乗車口案内

JR宇都宮駅/ 今回はグリーン車を利用

しばらくして列車が入ってきた。新幹線として走るのは東京駅から福島駅まで、そのうちトップスピードで走れるのは宇都宮駅-福島駅までの間のみということで、秋田新幹線E6系と比べれば前頭部は短め。ただし従来のE3系と比べればいくらか長くなっている。

JR宇都宮駅 つばさ122号 E8系新幹線

JR宇都宮駅/ 11号車から17号車がつばさ号

つばさ号はこれまでE2系と連結していたが、2024年3月のダイヤ改正から連結相手がE5系に変更となり、一部の列車については300km/h運転にスピードアップした。

E3系と比べて変わっているところとしては先頭車両のドア配置がある。従来の車両では先頭車両の後ろよりに出入口が設置されていたが、このE8系では運転台直後に出入口が設定されている。それゆえ、車端部ぎりぎりまで座席が設置されているのも特徴だろうか。

JR宇都宮駅 つばさ122号 E8系新幹線

JR宇都宮駅/ 連結相手のやまびこ号はE5系で運転

列車に乗り込むと、普通席•グリーン車ともに2列+2列の横4列配置。グリーン車の方が普通席より椅子が大柄とはいえ、見た目は飛行機でいえば「プレミアムエコノミー」くらいの感じ。座席は堅めで割とよく出来ているのだが、今一つ上級クラス感には欠けるような。

つばさ122号 E8系新幹線のグリーン車座席

つばさ122号/ グリーン車座席も横4列配置

シートマップ上では空席がなかったが、実際に乗ってみれば数席くらいは空いているだろう、と思っていたが、実際乗り込んでみれば空いていたのは自席のみ。荷物置き場が客室内に設置されているのは東北•上越方面の新幹線と同様で、大荷物だったとしても目の届くところに置いておくことができる。

つばさ122号 E8系新幹線のグリーン車座席

つばさ122号/ 車内は黒基調に緑の落ち着いた雰囲気

ともあれ、乗車時間が50分程度となるとあっという間で、定刻通り09:12に東京駅に到着。到着した向かいのホームには先日別の機会で乗車した上越新幹線の最速達列車、「とき311号」が停車していて、入れ違いに出発していった。

(「とき311号」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

向かい側のホームに移って車両を眺めてみれば、いかにもE2系新幹線以降のJR東日本の新幹線の進化系だなという造形をしているのが判る。個人的にはまだヘッドライトの位置は少し不恰好にも見えているが、そのうち慣れるだろうか。

ちなみにミニ新幹線の車両はフル規格の車両よりもいくらかサイズが小さいから、東北新幹線内の各停車駅では隙間を補うステップが展開される。このステップ、よくよく見ると線路とは反対側も展開されている。大宮、上野、東京とホームが多く、列車によってどちら側が開くとも決まっていないから、とりあえず両側を展開しているという感じかもしれない。

JR東京駅 つばさ号のE8系新幹線

JR東京駅/ ホームと反対側のステップも展開している

とりあえず東京に到着し、次の予定はお昼過ぎ。まだしばらく時間があり、少し寄り道しながら向かうことに。

というお話。