日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】しなの19号(名古屋/長野)


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便名 : しなの19号
日付 : 2021/12/xx
区間 : 名古屋(16:00)→長野(18:58)
所要時間 : 02:58
乗車クラス : グリーン車指定席
運行 : JR東海/JR東日本

名古屋で用事を済ませて東京へ帰るのだが、予定が早めに片付いたので長野に立ち寄ってから東京に戻ることに。尤も、早めに終わるだろうと見込んで当初からこのルートを目論んでいたのだが。

そんな訳でやって来たのが名古屋駅。ここ最近、名古屋近辺のJR在来線では急速な世代交代が進んでいるから、次回訪れた時には出発を待つ列車の顔ぶれが大きく変わっているかもしれない。

JR名古屋駅 中央本線ホーム

(@名古屋駅)各線で新型車両が続々と増加中

出発時刻10分ちょっと前に列車が入線。平成初期のJR東海特急は前面にしろ側面にしろ窓が大きく、「ワイドビュー」の名前に違わない設え。

JR名古屋駅 しなの19号 383系

(@名古屋駅)幸い展望構造の先頭車がやってきた

今回は出発直前に空席照会をしたところ最前列が空席になっていたことから、贅沢にもグリーン車を選択。ちなみに、しなの号のグリーン車には貫通型と非貫通型の2種類の先頭車があり、どちらが来るかは一般に公表される情報から把握することは難しい。当たってしまった場合にはむしろ運が良かったと思うしかないかもしれない。

しなの19号 グリーン車

(@名古屋駅)1両まるごとグリーン車

グリーン車は2列+2列の横4列構成。もちろん普通車よりは座席が大柄だが、1席当たりに使える横幅には限界があるからグリーン車としては少し物足りなく映るかもしれない。なお、各座席ともコンセント、USB電源は設置されていない。

しなの19号 グリーン車 客室

座席は2列+2列の横4列

ただし、通り抜けができない構造ゆえ通路を通り抜ける乗客が現れることもなく、車内は割と静かなのが非貫通型車両のいいところ。当時の同列車には車内販売もなかったから、車内改札以外では誰も現れることはなかった。

しなの19号 グリーン車 客室

普通席よりも縦方向が大きめに見える

ちなみに、運転席の機器が視界を遮るので、展望席としては進行方向右側座席のほうが前方がクリアに見える。今回は進行方向右手通路側最前列の1C座席に着席した。外見からイメージするよりも視界はかなりクリアで、広く見える。

しなの19号 グリーン車 客室

(@名古屋駅)1C座席からの着席視点

ちなみに最前列にはテーブルがない代わりに折り畳み式のテーブルが設置されている。この列車は振り子式で割と揺れるからPC作業はおすすめしないが、全展開すればPCを置くことができる程度のスペースはありそう。

しなの19号 グリーン車 最前列

電源は設置されていない

名古屋駅を出発すると5分強で千種に到着。そこから少し通過駅が増え、多治見、中津川、木曽福島と停車。さすがに12月ともなると日が暮れるのもかなり早くなり、17:25の木曽福島駅到着の頃には殆ど真っ暗になった。ちなみに終点の長野駅到着は18:58なので、日の長い初夏から夏にかけては終点まで明るいまま走破できるはず。

出発から2時間弱で塩尻駅に到着し、乗務員が交代してJR東日本区間に入る。そういえば、同駅で隣席1D座席に乗客が現れた。他のグリーン車座席は空席にも関わらず、あえてこの座席を選ぶ乗客がいる程度には人気の座席ということになるだろうか。ちなみに余談だが、同駅の立ち食いそばは異様に店内が狭いことで知られている。

(塩尻駅の立ち食いそばについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

塩尻駅で中央線を離れて篠ノ井線に入ると松本まではほぼ一直線で全力疾走し、18:05に松本駅を出発すると徐々に山間部に入る。いくぶん速度を落としつつ、山間部をトンネルを交えながら進んでいくと、松本から長野に向けて半分ちょっと進んだ姨捨駅付近で進行方向右手に日本三大車窓とされる善光寺平の風景が見える。12月では既に真っ暗で、車窓には夜景が広がっていた。

姨捨を過ぎると10分程でしなの鉄道と合流する篠ノ井を通過、程なくして定刻の18:58に終点長野駅に到着した。せっかくの展望座席なのに途中で真っ暗になってしまったのはちょっと勿体なかったが、そのうち再び乗車してみようと思う。